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1 - 試作① 心霊監査協会は猫の手も借りたい

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2025年08月17日

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■心霊監査協会は猫の手も借りたい(仮)






〈プロローグ〉


【夏といえばホラー】なんて定番を作ったのはどこの誰だろうか。そのおかげでうちが稼げているのは事実だが、尋常じゃない暑さと忙しなさなのもまた事実である。今日も今日とて、登録済み心霊スポットの定期点検、某所で起こった心霊現象の調査、幽霊からの個人的な依頼等、僕たち【心霊監査協会】の仕事は山積みだ。しかし、そんな量を捌ききれないと思ったのか、最近本部からある通達が届いた。それは、各自でアルバイトを雇い早期監査の完了を目指そう(せっかくの夏だからもっと仕事をこなして沢山稼ごう)!、というものだった。一見、人手が増えて楽になりそうな雰囲気だが、この[各自]というのが問題である。人材選出から雇用後の給料配分、初心者(心霊耐性がない)ならある程度の研修も必要、といううちの人間に対して無駄な仕事を増やしているだけなのだ。


「にゃ〜、にゃん。(全く本部も面倒なことを押し付けて来やがったな。なぁ緑色くん。)」

「…………。(キーボードを打つ音)」

「にゃにゃ〜。(もう仕事してるよ。この感じはあの幽霊とレスバだな。)」


彼は、僕がこの協会に紹介した【緑色】くん。心霊耐性◎でホラーに対する理解がある。猫である僕の代わりに色々な場所に赴き、幽霊と対話(?)して淡々と仕事をこなしていく、貴重な人材だ。

(この様子だと、忙しすぎて僕のご飯も忘れてそうだな。昨日彼が残してたピザをひと切れ貰おっと。)

そうして、彼の仕事場から離れようとすると、事務所のドアが勢いよく開いた。その大きな音に身の毛がよだち、咄嗟に隠れてしまう。


「おいみどりぃ!!人的被害もないしあんま怖くないって言ってたよなァ?普通にめっちゃ怖かったんだが!?」

「あ、らだおくんおかえり。お金はまた口座に入れといたからね〜。」

「はぁーい。…じゃなくて、お前嘘つくなよ!」

「えぇ〜?あれくらいなら、らだおくん大丈夫だと思ったんだけど…。うーんじゃあ、あそこ行く?」

「あそこ……、ってどこ?」

「え、あの──────。」

「…!?──────ッ!!」


彼は、先月アルバイトとして雇用した【らだおくん】という人だ。見た目は青って感じで、緑色くんとは相当仲が良いらしい。心霊耐性がなく話にならないと思われたが、幽霊が欲するエネルギーを多く放出し、あちら側からの評価・満足度が高いらしい。しかし、その様子を見たり聞いたりして楽しんでいるのは、幽霊ではなく緑色くんのような気がする。現在もらだおくんからの監査報告を聞いて、クスクスと笑っているのだ。

(全く…。この世で最も恐ろしいのは幽霊なのか緑色くん、君なのか。)


カピカピになってしまったピザでも、噛めば噛むほど味はした。人間に戻れたらと何度も願うが、緑色くんの仕事はこのまま見届けたい。僕が猫であることに、何かしらの意味を見いだせるまでは、このまま──────。









〇概要(人物設定)


緑色(みどりくん)

本編の主人公。ホラー耐性◎で幽霊と対話出来ます。(協会の人間は特別なツールで幽霊とやり取りをしますが、デフォで幽霊見えるし話せる能力を持ってます。)


猫(元は人間?)

プロローグでは主人公だったかつ、謎を残しますが本編はあまり出てこない助手的存在です。(みどりくんは猫語分からないし、助手だとすら思ってないです。)ネコチャン!と可愛がられています。


心霊監査協会

心霊スポット・現象などのガイドラインを定めた組織の一つです。幽霊と人間が求めるものを仲介して、穏便に平和に済ますために設立されました。心霊スポットの運営と心霊現象を起こす上で、人的被害の大きい脅かしや立ち回り、人間が立ち去った後の過剰な取り憑きは、この世界では禁止されています。(協会の許可が必要)ちなみに、みどりくんはわりと上層部に位置しています。


幽霊側

大手(ベテラン)の幽霊はガイドラインをきちんと守り、人間からの認知度と評価が高いです。そして、協会に登録した場合は定期的に点検が必要なのですが、心霊情報をデータ化してもらえるかつ、監査員(協会の人やアルバイト)からエネルギーを吸収出来るため、ウィンウィンの関係が成り立っています。昨近では、アマチュア幽霊(登録されず実績もない幽霊)が頻繁に活動し、人間の行方を晦ましたり殺したり……。依頼という名の苦情が協会にくるため困っています。


エネルギー(=驚き、不安、怒り等の感情)

シンプルに幽霊のご飯、存在するための源です。悪霊・アマチュア幽霊は、エネルギーの上位互換である生気(人間の命に関わる)を欲しがっています。


らっだぁ(らだおくん)

ある日、みどりくんからメッセージが届き、指定された場所へ行ってそこで起こったことを全部撮影してきて、と言われます。わけも分からずその場所に行くと、異変があったら引き返せだの急にここで働けだの、色々なことに巻き込まれます。持ち前の逃走術で怪異・心霊をかわしては、好奇心の高さで幽霊側の闇をも暴きます。協会にとっては優秀なアルバイト、みどりくんにとってはただの面白お兄さんです。



お久しぶりです、こんぶです。


みどりくんのホラゲ配信をよく見ていて、淡々と進めるスタイルや辛口な評価、ホラーに対する研究心をリスペクトした上で、思いついた創作を描き起こしてみました。また、ホラゲーを色々な人に勧めていることから、アルバイトという設定で沢山登場させたら面白そうだな、と構想しています。実際のホラゲ配信と私の創作が入り交じる作品になるので、ご本人様方の活動に影響しないようお互い諸々注意です。


ある程度内容が固まったら別で枠立てます。

のんびりお待ちください〜。

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