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題名【出来の悪い粒達へ】
長い長い橋の上で…物語を読み歩く。
果てしない本と道のり。
ふと…過去の老人達を見る。
橋を降りるまで後少しなのに。
何を憂いているのか振り返り言った。
『今の子達は。。。大丈夫かね。昔なら…もっと。』
心配する言葉。
優しく聞こえるが…
枯れた先人が進まないせいで後ろの子供達が逸れ散り散りになってしまう。
そして中央にいる私達。
どうしてもっと上手くやれなかったの。
前方にいる先人達に橋を作った人達にそう言われる。
だけど…そもそも…橋を作ったのは貴方達でしょう。
私達中央は出来るだけ綺麗に貴方達の道を歩みましたよ。
悲しいのです。
大好きだった叔母の世代が嫌に憂いている。
父母の世代が敷いた道。
私達は…必死に歩みました。
それだけなのに。
上手く歩んできたはずなのに。
老人は過去を見たいと言うのです。
なら…私達が……
父と母から学び渡った橋は…
何だったのです。
あれは違う橋だったのですか。
そんな違うという言葉。
貴方が出来が悪い…過去が良かった。
こんな悲しい言葉を。
その言葉を語り継ぐのですか。
貴方達も…過去に出来が悪いって言われて…
苦しんだ事は…ないのですか。
後ろの…後ろの。
元気な子達にも橋を敷くのですか。
私達は…何処から橋を作ったのです。
私は確かに出来が悪い。
ですが私の友を同世代を…
一括りで出来が悪いと言わないで欲しい。
私は既に行動するには…
少し熟し過ぎた18歳です。
もうこの世界では…きっと。
18じゃ当人じゃない。
嘆かれてるのは…
今は…5歳とかその辺り。
産まれて来る私たちの後の子。
私たちは……耐えましょう。
気にしないで微笑みましょう。
別に今の子はとか嘆かれても。
大丈夫だと思い微笑み返しましょう。
実際にそう言われてしまった。
原因を作った。
そんな出来が悪い粒…
熟せなかった同世代の粒も居ますから。
しかしその熟せなかった粒を…
出来が悪い粒を作ったのは…誰ですか。
そもそも老人達が作った粒でしょう。
ですから。
その老人の残り香が…
私たちより後に残ったら悲しくはないですか。
私たちが…それを。
継承し…語り継ぐのですか。
そう教えられ続けていると今の世界は…
きっと同義に等しいですよ。
過去に…同じ過去は良かったと。
昔を思い言ってしまう。
では…その良かったは…
何故…今に残っていなのです。
昔が良かったという老人達。
そして…いつか…そうなる私達は…
少し考えないのでしょうか。
良かったなら…何故…
その良かったが今に残ってないのか。
何故…貴方達の世代の粒が……
今に…現在に引き継がなったのです。
貴方の良かったが何故…現在に居ないのですか。
簡単でしょう。
民意が社会的意識が。
過去が悪い粒だったと決めたからでしょう。
貴方の世代の大多数の粒が…
自分の世代は出来が悪いと決めたからでしょう。
駄目だった…
弾かれた…進む世界では失敗作だった。
だからこそ…残ってないのではないか。
そんな一番の生物的な…
淘汰論すら簡単に分からないのでしょうか。
誰かに良くとも…
貴方に出来が良いと思えても。
その影で泣いてる人も居たのですよ。
その努力し修正に修正を重ねた…
粒の集合体が今です。
そんな貴方達の世代の集大成を。
努力と修正の粒を…
出来が悪いと一言で貶すのですか?
それに…貴方達も…多かれ少なかれ。
等しく過去を淘汰して……
熟した粒に…老人になったのでしょう。
それとも…引き継げたから……
憂いて熟れているとでも言うのですか。
貴方達も…貴方も…私達も…その先も。
過去に…出来が悪いと。
一括りにされた…悲しい時。
幼少期があった筈ではないですか。
その悲しさを…読み進めて何に成るのです。
確かに目立つ粒は多いです。
しかし…過去も出来の悪いと言われる…
時代に合っていない革命家は沢山いました。
しかし…今年は平和になったから目立っただけ。
さほど粒自体の数は変わっていないはずです。
少子高齢化で粒自体の数が減ったのですから。
そもそもの事を考えて下さい。
今の平和でも…等しく昔ですら。
出来の悪い粒を利用し悪い事をするのは…
その賢い出来の良い粒なのですから。
ですから憂うならここまで。
死んだ後は知らないにしてください。
貴方様達の結果が…
私より幼い幼い宝物の結果です。
それを憂うなら子供等…
無くても良いじゃありませんか。
居る意味が無くなってしまうじゃありませんか。
何度も言いましょう。
出来の悪い粒は、増えたように見えますね。
けれど……減っているんですよ。
少子高齢化で、そもそもの粒の数が減ったのですから。
昔と違って、少し目立っただけ。
昔も、時代に歯向かった出来の悪い迷子の粒がいたはずです。
そして、いつの時代も。
粒を使い、食べるのは賢い大人なのですから。
ですから…悪いことを粒だけのせいにするのは、正しいですか。
粒は、あなたたちが育てたのでしょう。
憂うなら、それはあなたに返ってくるんじゃないですか。
あなたの望む“幸せだった過去”も、
昔を見たら、同じ出来の悪い粒だったんじゃないですか。
出来が良いとして……では、なぜ今に残っていないのです。
あなたたちが育てた出来の悪い粒も、
また粒を育てましたよ。
まだ、何も分からない粒です。
けれど…いつの時代も、同じ粒です。
悪くなるのは、過去の私たちのせいなのですから。
熟すと…腐るは違うのです。
ですから…熟した手で…
未熟な粒に触れてください。
未熟に見えますね。
ですが…宝物なんです。
大切な子どもたちなんです。
どうせなら、優しい。
今の笑顔で、育てませんか。
そんな優しさは…出来ない。
そう言える筈がないのです。
誰もが…本の先…橋の果てに向かったのです。
ですから…
私達だけが読み続けて良い道理等はないのです。
私は…嫌いです。
古びた粒が嫌いなのです。
少し……いいえ………だいぶ憎い。
けれど…気持ちは分かります。
終わりは切ないですから。
私も…長い絵本を読み終えた時。
続きを渇望し…終わりを嫌いました。
自分の物語なら……なおさらです。
けれど——老けるまで読んでしまっては…
愛らしい子どもたちが本を読む邪魔をしてしまう。
だから…勇気を出して本を閉じてください。
そして…綺麗に熟すのです。
貴方なら…きっと出来ます。
けれど…何かを遺したい…まだ読みたい。
そう思ってしまうのも必然ですね。
でも…残す物なら。
子どもの頭を撫でて…
微笑むくらいで良いと思うのです。
貴方の手の皺で…
綺麗に熟した物語が美しい本が。
一つの粒の人生が十分に伝わりますから。
悪い粒でも…良い粒でも。
等しく物語を読み切ったと言って…
足を進めて……橋を渡りきってください。
頑張った。
私は…満足だ。
幸せだった。
そう言って…歩いてみてください。
先に行った…
すこし嫌いな老人たちが待っている——
頑張った熟した悪い粒が行ける…向こう側で。
少しだけ待っていてください。
すぐに私達も熟して行きますから。
私達は…ちゃんと未来に良い粒だねと。
そう…優しく微笑んで言って…
出来が悪い粒として…そちらへ逝きますから。
ですから…少し早くとも…遅くとも。
優しく微笑んで待ってくれませんか。
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