[第3章 お祭り]
それは夏休みのことでした。
ジージーと蝉が煩く鳴き、汗も次々と出てくる、そんな嫌になるような天気の日。
「ねえ玲王、今日よいちと3人で夏祭り行こーよ。」
とても急な誘いだった。こんな日に?と思っていた子だが、夏祭り、という単語に反応したドールはとても興味津々な顔を見せていた。確かに子はドールをそのような行事に連れ出したことがないな、と思い、その誘いを承諾した。
そうと決まればさっそくドールのために浴衣を店から取り寄せ、着付けを行う。元々洋風な衣装を着せられていたドールだが、和装も似合うとはこれ如何に。
こんな感じです。雑でごめんなさい。
準備が完了し、必要な荷物を持たせる。やる気満々のドールの顔は見ていて本当に和む。道の途中、ルンルンとスキップをする様子はさぞかし可愛いことでしょう。
さて、いよいよ祭りの会場に着いた子とドール。凪を待っていると、ついには祭りが始まってしまった。何をしているんだ、と凪に連絡をすると、凪は寝てしまっていたそう。
「はぁ?お前から誘ったくせに何寝てんだよ凪!」
「ごめん玲王〜。先に遊んでて〜」
「(ჱ̒(・×ー)ほとばしる俺」
はぁ、とため息をつき、ドールと遊ぶことにした子。何したい?と聞くと、りんご飴の屋台を指さした。夏祭りの屋台の定番。パリッ、じゅわが美味しいりんご飴。その屋台には何種類か味があり、よいちはショコラを選んだ。
はむっ、と1口。パリッという軽快な音とともに、よいちのかおがぱぁっと輝いた。眩しくて目が潰れそうだ。そんなに美味しかったのか、と聞くと、首がもげそうなほど首を縦にふるドール。その後もチョコバナナ、射的と、色んなものを楽しんだ。ドールと二人っきりで遊べて子はとても大満足。にまにまとしていると、そこに凪が到着。
「はぁ、はぁ、ごめーん2人とも、」
「おっせぇぞ!凪!もう一通り楽しんじまったぞ?」
「えー、ひどーい。」
「この後打ち上げ花火なんだけどよ、間に合ってよかったな!」
「うーん、まぁそれは良かったけど、よいちといちゃいちゃできなかったのが悔やまれる、、、」
「このやろう」
花火観覧に適した場所を探す3人。なーかなか見つからないな、と迷っていると、ドールが2人の手を引っ張った。連れていかれた場所は、開けていて夜空も綺麗に見れる、見晴らしのいい場所。すごー!とはしゃぐ2人だったが、ついに花火が打ち上がった。
綺麗で、大きな花火の光。パーンッ、と大きい音。3人は花火に見とれていた。ハート型、星型、色々な形の花火、色を見る度わーっと会場が湧く。
かなり大きめの祭り故に、かなり花火が空に弾けたが、ついには終わってしまった。
「、、、おわっちゃったねー」
「そう、だな。」
「、ま、たこよっ!」
「よいち、、、」
「そうだね、また3人でこよ。」
「ああ!もちろん!来年も絶対だぞ!」
3人は約束を交わし、その後名残惜しがりながらも解散した。帰り道は祭りの余韻が残っていて、そしてどこか寂しかった。
コメント
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途中の挿絵?うますぎて目飛び出ました‼️‼️👀👀👀可愛い子が林檎飴食べてるの想像して尊タヒしましたありがとうございます😇😇最高です!!
サボってしまい申し訳ないのと、リメイク前のプランツドールパロのෆ2万ありがとうございますーーー!!!
1コメげっちゅ