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これはとある男子高校生の話。

「陸~!早く~!」

「遅れんぞ」

「ごめんね、遅くなった…」

そして、少し不思議な話。


ここは青葉城西高校。まだ余裕のある時間に駆け込んできた3人がいた。

「朝練には間に合いそうだね」

あははと笑うのは綺麗な顔立ちで女子の心を奪う事に長けた及川徹。

「陸、大丈夫か?」

上靴を履きながら言ったのは面倒見が良く、頼られることの多い岩泉一。

「だ…じょ…ぶ…」

ひぃひぃと息を切らせているのは如月陸。男子にしては華奢な体で他の二人と見比べるとさらに強調される。

この三人の日常は、いつもこうして始まる。

徐霊のできる幼なじみ

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