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藍side
「う゛っ!い゛、あ゛あ゛っっ‥‥」
自分の声とは思えないぐらいの悲鳴が喉奥から溢れた。
圧倒的質量感に身体全体がガクガクと震える。
あまりの痛みにブワッと汗が噴き出し、先端部分だけだったのが、無理矢理内部に捩じ込まれてしまう。凶器のようなソレが、今、身体の中に収まり、ドクンドクンと激しく脈打つのを強く感じた。その質量感に否応なしに意識を奪われる。
「な‥なんで‥‥」
キスしたら止めるって言ったくせに。
涙が溢れる中、祐希さんを睨む。こんなの、話が違う。
「止めるって言うたのに‥」
「ごめん、止めるつもりは最初から無かった、」
「は?‥嘘やったん?」
俺の言葉に無言で頷く。信じられない言葉に両目を大きく見開くと、零れ落ちる涙をぺろりと舌で舐め取られた。
その唇が、チュッチュと啄むように唇を塞いでくる。まるで謝罪するかのように。俺の機嫌を取るみたいに。
だが逆に、その行為によって、フツフツと怒りがこみ上げてきた。
今の自分の状況を考えると、あまりにも惨めだ。
そもそも、俺はアルファなのに。こんなに惨めに屈服されていいはずがない。
ましてや、抱かれるなんて。
あってはならないし、あるはずがない。
そんな気持ちを巡らせている間にも今度は、啄むように俺の唇を塞いでいた唇が、顔中至るところに寄せられ、吸い付いてくる。わざと聞かせているのか、リップ音がやけに響くし。そんな祐希さんを拒否するように顔をブンブンと大きく逸らした。
「もうエエからどいてっ!」
「藍、ごめん。でも、俺‥」
「謝ったって無理っ!」
「藍‥」
「人にこんな無理矢理しといて‥祐希さんの事見損なったわ‥もう、嫌いやから離れて!」
勢いで叫ぶ。力を入れたせいで、体内に深々と挿入されているモノを締め付けてしまい、思わず呻いてしまったが‥
それでも構わないと、キツく睨みつけた。
だが、それなのに、一向に抜く気配を見せない、そんな祐希さんに苛立つ。こうなったら‥。自ら腰を動かし、埋め込まれているモノを引き抜こうと下半身に力を込めた。気怠い身体は緩慢な動作にしかならないが、それでも逃げる為だ。
ほんの少し、上にずり上がる。それを、少しずつ、少しずつ動かしていく。
このままいけば抜けるかも‥そう思った所で、被さった状態のまま静止している祐希さんの身体を手で押し返した。
すると、思いがけず祐希さん自らも、腰を引いてくれる。中に埋め込まれた陰茎が、グチュと音を立てながら抜かれていった。
「ん゛ッッッ、」
そんなわずかに抜かれる刺激でさえも、身体は反応し、否応なしに声が漏れる。
そんな自分の声が嫌で、唇を噛み締め、その妙な感覚に耐えた。
祐希さんが、抜いてしまったら、さっさとこの部屋から出ていこう。
今夜の事は忘れるしかない。
早く帰ってとにかく寝てしまえばいい。俺は昔から嫌なことがあれば、寝て忘れるタイプやったから。
終始無言のまま、引き抜いていく祐希さんの表情からは何も読み取れなかった。
無表情のまま、俺を見下ろしているやけに冷たく感じる瞳。
その目を睨みつけていたが、後少しで抜き終わる。それに、ホッと安堵した途端、
身体の力を抜いた。
元々、何らかの原因で脱力してい身体だったが、異物が抜かれる事により、込められていた強張りも解けていく。
冷房により冷えたシーツの上に両手を投げ出す。両足は、祐希さんの肩に抱えられた状態だったので、チラリと一瞥すると、膝の裏に手を宛てられる。そのおかげで両足が少し浮き上がるが、抜くための行為だろうと信じて疑わなかった。
だが、違う。
それは、抜くためでも、
止めるためでもなく‥
さらに強い力で膝裏を押さえつけらる。その行為に訝しむ間もなく‥
抜けきれると思った陰茎がピタッと留まり、さっきよりも高く両足をあげ、尻が浮いた事により、角度がついた俺の尻に一直線に突き落とされた。
「あ゛っっ、い゛、あ゛あ゛あ゛っっ!?」
無惨にも再び中に捩じ込まれた異物が、腸壁を掻き分け奥深くへと到達する。さっきよりも角度がついたせいか、信じられないぐらい奥に達している。
ピタリと俺の尻の肉に、祐希さんの引き締まった腰骨が当たる。
こんな奥まで‥
抗議したくて開いた口からは、圧迫感と痛みのせいで言葉が出ず、ぱくぱくと喘ぐしか出来ない。
苦しい。
引き裂かれそう。
痛みでまたじんわりと涙が滲む。そんな俺を見つめる祐希さんの目は‥相変わらず冷たい。
俺が見損なったって言うたから?
俺が嫌いだって言うたから?
痛い。今でも信じられんぐらい痛いのに、祐希さんはさらにグッと腰を進める。
もう隙間なんてないぐらいに深々と挿入されているのに、構うことなく腰をぐりぐりと押し付けられ、抉られる痛みに、滲んでいた涙がボロボロと伝い落ちた。
「やっ、だぁ、い゛だ‥も‥や‥だ‥」
「まだ入るよね?、ねぇ、藍‥」
「ひっ、、、、」
痛みで戦慄く俺にぼそっと呟いた言葉に、身体が震えた。限界まで開かされている孔が痛くて堪らないのに。
それなのに、それ以上に中に入れようとする祐希さんの言葉に、必死で頭を振る。
頭を振る度に、涙と噴き出した汗が飛び散った。
まるで子どものように嫌だ嫌だと、懸命に訴えてみたが‥
ぎちぎちに挿入したまま、祐希さんは‥
俺に構うことなく、
激しく律動を始める。
激しい揺れにベッドのスプリングが音を立てて揺れた。