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*.꒰ঌ𝕐𝕦𝕚𝕜𝕒໒꒱.*
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#オリジナルキャラ含む
Luna Emma
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コメント
1件
風花さん、第十四話読み終えたよ〜!!😭💕 もうね、夕焼けの図書室の空気感がエモすぎてやばかった…!!奏斗くんが「冴がこの本を好きだって思って読んだ」ってシーン、キュンが止まらんかった…!!相手の好きなものを通してその人を想うのって、尊すぎるでしょ…!! あと、本棚の前で無意識に制服つかんだ冴ちゃん、かわいすぎて悶えた…!!奏斗くんの心の声「かわいすぎる」に全力で同意…!!二人の距離がちょっとずつ縮まってるの、こんなに尊いことある?!😭🌸 最後の「人生で二番目にうれしい」ってセリフも気になりすぎる…!一番はなんなの!?教えて奏斗くん!!続きが待ち遠しすぎるよ〜!!✨ 風花さん、最高のエピソードをありがとう!!これからも全力で応援するね!!📚💕
夏休みまで、あと一週間。
放課後の図書室は静かだった。
「……返す。」
奏斗が文庫本を差し出す。
「読み終わった。」
冴は少しだけ目を丸くする。
「もう?」
「昨日、夜更かしした。」
「……。」
「続きが気になって。」
「……ふふ。」
小さな笑い声。
「え。」
「今、笑った?」
「……笑ってない。」
「絶対笑った。」
「気のせい。」
「いや、今のは見逃さない。」
「……。」
冴は本を受け取りながら、小さく肩をすくめた。
-–
「どうだった?」
「すごく面白かった。」
奏斗は少し考えてから続ける。
「でも、一番印象に残ったのは話じゃなくて。」
「?」
「冴がこの本を好きなんだって思いながら読んだこと。」
「……。」
「『このページ好きなのかな』とか考えてた。」
冴の指が止まる。
「……そんな読み方。」
「初めてした。」
「……。」
「なんか。
「楽しかった。」
図書室の窓から、夕日が差し込む。
冴は少しだけ顔を伏せた。
耳が、ほんのり赤い。
-–
「石川くん。」
図書委員の先輩が顔を出す。
「悪いんだけど、この本、棚に戻すの手伝ってくれる?」
「はい。」
「神崎くんもお願い!」
「了解!」
二人で本を運び始める。
-–
高い棚の前。
「神崎。」
「ん?」
「その本。」
「一番上。」
「了解。」
奏斗が背伸びをする。
「あ。」
「届かない?」
「あとちょっと。」
冴は少し考えてから言った。
「……前。」
「え?」
「俺の前に立って。」
「こう?」
「うん。」
冴は奏斗の制服の裾を、そっとつまんだ。
「少し右。」
「ここ?」
「違う。」
くいっ。
また少し引っぱる。
「もう少し。」
「了解。」
「そこで止まって。」
「はい。」
数秒後。
「入った。」
「よし!」
奏斗が振り返る。
「……。」
冴はまだ制服の裾をつまんだままだった。
「石川?」
「……あ。」
慌てて手を離す。
「ご、ごめん。」
「……。」
奏斗は何も言えない。
(今。)
(服つかまれた。)
(無意識?)
(絶対無意識だ。)
(かわいすぎる……。)
-–
「二人ともー。」
図書委員の先輩が時計を見て笑う。
「もう閉館時間過ぎてるよ。」
「え?」
「うそ。」
窓の外は、もうオレンジ色から紫色へ変わり始めていた。
「そんなに時間たってた?」
「本の話してたら忘れちゃって。」
先輩はにこっと笑う。
「仲良しだね。」
「……。」
「……。」
二人とも何も言えない。
「ほらほら。」
「鍵閉めるから帰りなさい。」
「はい。」
-–
校門までの道。
夕焼けはもう薄くなっていた。
「今日。」
奏斗が静かに言う。
「楽しかった。」
「……うん。」
「図書室も好きだけど。」
少し照れくさそうに笑う。
「石川といる図書室が、一番好き。」
冴は歩きながら黙っていた。
返事はない。
(……また。)
(そういうこと。)
(普通に言う。)
でも。
少しだけ。
本当に少しだけ。
口元がゆるむ。
「……俺も。」
「え?」
「神崎がいると。」
「静かでも。」
「退屈じゃない。」
奏斗は立ち止まる。
「……。」
「石川。」
「なに。」
「今日。」
「?」
「人生で二番目にうれしい。」
「一番は?」
「……秘密。」
「教えて。」
「まだ言えない。」
「……変なの。」
「うん。」
「でも、そのうち言う。」
その言葉を残して、二人はまた歩き出した。
夕暮れの道を、ゆっくりと。