養子令嬢
…なんでこんな状態なのか、説明して欲しいわね…。
転生して約3ヶ月。舞は貴族に養子として貰われ、その類いまれた礼儀さや判断力、様々な能力・容姿を持ち貴族の中での有名令嬢となっていた。その噂を聞きつけた公爵や男爵が舞を巡り、かなりの奮闘…と言うより馬鹿騒ぎを起こしていた。
舞の隣にいる数人の男性達が揃いに揃っていつもの同じ様な言葉を発した。
その言葉に対し、舞はため息をつくと即座に言いはなった。
「お断り致します」
「宜しいのですか?男爵様方の求婚を全てお断りになられて…」
豪華な装飾のされた馬車の中で、舞に仕える一人のメイドが舞に尋ねる。
真っ直ぐと舞を見つめる青の瞳には重いぐらいの忠誠心が宿っていた。
「…ええ、いいのよ。それより、次の日の予定は?」
「xxxx国のxxxx,xxxxxxxxにxxxxです」
「…面倒ね」
「…しかし、これも仕事ですので」
「……ねぇ、ウィア。外に行かー」
「ダメです」
ウィアと名のメイドは即答し、目をつり上げた。それを見て舞はため息をつき、少し考えてから言葉を発した。
「…最近、魔王が来たとか噂があるけど、本当なの?」
「…本当の様ですよ。近くの国…マジクは勇者?とやらを召喚した様です」
「…その勇者は今何処に?」
「…驚きですよ。王の頼みを断り、国外追放状態…マジクの周辺にいるでしょうね」
「…酷い勇者ね…王も大概だけれど」
「しかし、何故その話を?」
「いえ…会ってみたくなっただけよ」
「…もし、その勇者とやらが訪れたなら、門番に王宮へ連れてくるよう遣わせて頂きます…」
「…ウィア、今日はギルドに行かない?」
「…良いですが、危険な場面は私が出ますからね」
「…それでいいわ」
世界で最も愛され、よく見掛ける事があるのかも、いや普通にないあとがき
今日は、ロアです。
どうやら舞は善一の前に転生していたようですね。
因みにウィアの解説ですが…
年齢:20、性別:女性、種族:エルフ
職業:メイド(元剣姫)、ギルドランク:1(元1Z)
ギルドランク解説(右:弱)↔️(左:強)
10→9→8→7→6→5→4→3→2→1→1Z
…以上となります。
次回は転生したらいきなりピンチな件について です。
コメント
1件
ちゃんとキャラごとに口調違うの細けェェェェェェ…