注意喚起は1話にあり!
スタート!
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ザクッ…ザクッ……
靴が雪を踏み、鳴らす音が聞こえる度に 心が踊る
跳ねたり、スキップしたり、一回転してみたり…
「…とおこさん、楽しそうっすね」
「んふふ…とっても楽しいです!」
「ホントに雪好きなんっすね」
「…」
雪が好きなのは事実だけど、きっとこの胸の高鳴りはそれだけじゃない。
美味しいカレーを食べて、楽しいお話をして、
貴方と一緒にこれから雪合戦をするんだから。
「葛葉さん。私今日ね、ホントに楽しかったんですよ?」
「…? 」
葛葉さんはなにかポカンとして、私が何を言いたいのか全く分かってなさそうな、
子犬の様な顔でこちらを見つめる
「私、この街に来てよかった」
「みーんなが優しくて、ご飯も美味しい…」
「それに…」
「貴方見たいな人と出会えたから」
「…!」
「変に聞こえたらごめんなさい」
「だけど、私本当に今が楽しくて」
「ちょっと、人間が羨ましいなって」
侵略する気だったこの世界はとても素晴らしいものだった。
それをより一層教えてくれたのは、貴方なんですよ。
葛葉さん
ギャングという貴方が、救急隊の私と仲良くしてくれた事。 本当に嬉しかった。
侵略なんてぜずに、このままずっと暮らしていたい。
そんな考えを持てたのも、貴方のお陰なんですよ
「葛葉さん」
「えっ、は…はい!」
葛葉さんから少し離れて、しゃがんで、雪を集める。
手のひらが少しツンと冷たい。
「…えいっ!」
「うぉっ?!」
私が作った雪玉が見事に葛葉さんの顔面に直撃する。
その場で雪玉は崩れ落ち、粒となった小さな雪が葛葉さんの綺麗な白髪に輝いている。
「葛葉さん!!」
「…はい!!」
「今日、葛葉さんは…」
「楽しかったですか?!」
ずっと不安だった。
私ばっかり良くして貰っていいのかなって
葛葉さんはホントに楽しめてるかなって
この笑顔はほんものかなって
少し声が掠れてしまった
こんな事を言っておいて、今凄く怖い
葛葉さんの顔を、よく見れない
「とおこさん!!!」
葛葉さんに名前を呼ばれ、ハッと我に返る
急いで葛葉さんと目線を合わせようとする
ぼふっ!
「うっ、?!」
冷たいなにかが、顔に当たる。
私にあたったそれはその場で崩れ落ち、粉となった小さなそれが私の髪を照らしている
「そんなのッ…」
「楽しかったに決まってるでしょ?!」
「っ……!」
その1つの言葉が、私の心を照らしてくれる
葛葉さん、貴方は…
「カレーむっちゃ美味かったし!!!」
「とおこさんと話すの楽しいし!!!」
「こうやって雪も見れたしッ!!!!!!!」
「最高だよ!!!!!!!!!!!!」
「……」
私はその場でしゃがんで、また雪を集めて
ボールの形にして、思いっきり葛葉さんに投げる
「っうぉ、!」
「やられたらやり返すのが侵略者なので!!」
「…!」
「よっしゃ!ドンと来い!!!!!!!」
葛葉さん、貴方は
私の雪だ
コメント
4件
最高でした!やっぱピュアな2人は目の保養
最終回も最高です!ほんとにありがとうございます!!!