テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
何の準備もないまま、身体を貫かれる
肉が引き攣る感覚に身悶えしながら床に手をついた
「大分ここも慣れたもんだな」
「くっ‥‥ぁ‥‥」
「苦しい?そんな事ないだろ。他にもここで咥え込んで喜んでたんだろ?」
「あぁぁっ!いやっ」
「イヤ?そんな事ないだろ。だってお前ここ好きじゃん」
「はうっ!いやぁっ、あぁっ!あ‥‥あぁぁっ!」
葛葉さんは初めからそこばかりを激しく突き、俺は与えられる快楽の中から逃げたくて必死に踠いた
踠けば踠く程葛葉さんが俺をがっしりと掴み離さない
いつになれば新しいおもちゃに目移りするのだろうか
俺の様なつまらない物なんて早く飽きてしまえば良いのに
「何考えてんの?小柳」
「ああっ!葛葉さんっ‥‥もう!」
「もう違う男と事でも考えてた?」
「やっ、もう離してっ、あぁんっ!い、いった‥‥いったから‥‥」
「まだイけるでしょ?」
「んっもう無理っ‥‥無理だからっ‥‥」
「無理じゃないでしょ‥‥ほら、こっちからも好きだろ?」
後ろから羽交締めにされるとそのまま無茶苦茶に打ち付けられた
「やっ‥‥ぁ‥‥や‥‥」
「ほらイけた」
「ヤダ‥‥っ‥‥あ‥‥あぁっ!」
ようやく離された身体が床に投げ出される
俺は動く事も出来ずにうつ伏せになったまま冷たい床に頬をつけた
もうこのままで構わない
少しだけ休んだら早く帰ろう
日は沈み、綺麗な夜景が大きな窓から覗いている
俺は上体を起こし落ちている服を拾う
起きあがろうとするとその窓ガラスに反射した葛葉さんが真後ろに映っているのに気づいた
それに驚き、後ろを振り向く
葛葉さんは俺を見下ろしながら近づいてくる
「‥‥く、葛葉さん」
「‥‥‥‥‥‥」
手にはスマホを持っている
裸のまま俺の前にしゃがみ込むと力強く顎を掴まれた
「服なんて掴んで何してんの?」
「俺帰りま‥‥」
「帰る?どこに?」
「どこって家に」
「勝手に帰るなよ。帰っても良いなんて一言も言ってないけど」
「‥‥ここに居ても」
「ここに居たらローレンと会えないって?」
「‥‥っ!!」
本当に調べたんだ!
俺は見つめられた葛葉さんの視線から動けなくなる
「いつからそんな関係になってたんだか」
「‥‥‥‥‥‥」
「否定しないって事は情報は合ってたみたいだし‥‥小柳ってそんな奴だったんだな」
そんな奴とは‥‥
そんな事、葛葉さんだけには言われたくない
俺の事を散々おもちゃにしてた癖に‥‥
葛葉さんが立ち上がり水を飲んでいる
俺はそれを横目に見ながら服に袖を通そうとした
すると大きな音を立ててコップをカウンターに置き、俺の手から服を掻っ攫う
「‥‥っ!」
「服なんて必要ないだろ」
「返して下さい!裸で帰れな‥‥」
「誰が帰すって言った?」
「‥‥え?」
葛葉さんの言っていることが理解出来ない
一体何がしたいのか‥‥‥
.
珈琲
336
3,697
コメント
4件
第11話、読ませていただきました……。 身体的な描写が生々しくて、読んでいてこちらの息まで詰まるようでした。特に、主人公が「早く飽きられたい」と思いながらも必死に踠く姿が切なくて。葛葉さんの「そんな奴だったんだな」という台詞は、今までの関係を根底から否定されるようで、胸がじんと痛みました……。 次がどうなるのか、すごく気になります。蒼月さんの描く空気感、引き続き追わせてください。