テラーノベル
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夢を見た。
みんな笑顔で楽しそうな夢。
現実とはかけ離れた夢。
誰一人死なない、平和な夢。
「…っ、」
考えないようにしていたのに。
そっちに逝きたくなるじゃないか、…
視界がグラグラと歪んだ後、枕に一つの雫が落ちた。
泣くな、…団長、…
死んでいった仲間たちに、…あきれられてしまうじゃないか、…
いつも通りの変人団長を演じる。
大丈夫。誰一人気づいていない。
いや、気づかれていたら困る。
「っ、…」
「リヴァイ」そう呼んだつもりだった。
なんで、…
声が出ないんだよ、…
焦点が合わない。
床も、壁も、目の前のリヴァイさえも滲んでいく。
「…?ハンジ、?」
泣くんじゃない、…団長。
そう思っても頬を伝う涙が止まらない。
あぁ、…もう、…やだなぁ、…
やがて視界が真っ暗になった。
床に叩きつけられる。
そう思った瞬間、身体を支えられた。
……この手は、知っている。
遠くの方で焦った声が聞こえた。
「、…」
ごめん、…こんな団長で、
弱々しくて、ごめん、…
もう、目覚めたくないなぁ、…
そう思ったのを最後に、意識が途切れた。
蓮
27
さく📖🕊️
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コメント
1件
蓮さん、第1話読ませていただきました。 「そっちに逝きたくなるじゃないか」という一行に、ぐっと胸が締め付けられました。変人を演じることで自身を保とうとする団長の脆さと、それでも手を差し伸べるリヴァイの存在。二人の距離感が非常に繊細で、続きが気になります。 大切な人を失った者の痛みが、静かに、でも確かに伝わってくる回でした。