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それからというもの、私はBくんよりもAくんを意識し始めてしまいいつの間にか好きになっていた。
そしてその1ヶ月後、Aくんから映画に誘われその帰りに告白され付き合うことになった。
それきっかけで私は女友達が3人もできた。3人のグループにいつの間にか私も入って4人グループになっていて、男女7人のグループなんかもでき、だんだんと学校生活が楽しくなって行った。
あとから聞いた話、始業式の日Aくんが私のことをじっと見てきたのは、一目惚れをしたからだそうだ。
そして、付き合ってからというもこの5月の体育祭では彼氏と一緒にペアダンをし、9月の文化祭では一緒に回ったりなんかもした。登下校も一緒にたくさんした。周りからはかわいいカップルだねと言われていた。
Bくんとはその後の席替えでたまたま隣の席になり前よりも話す機会が増えて仲良くなった。彼氏との喧嘩相談なんかもするぐらい仲良くなった。『親友』になれたのだ。嬉しかった。
しかし心のどこかで引っかかっていた。
それは、『顔がタイプだと男女の友情は成立しない』という言葉だった。
いつの間にか二学期中盤。
私の高校は10月に遠足があり某遊園地に行くことになっていた。お昼はBBQらしく、5〜7人の班を作らなければならなかった。しかし私がいつも一緒にいるグループは私を含めて4人。1人足りなかった。そのときほかの女子3人が私の彼氏とBくんをいれようよと言い出したためダメ元で聞いてみたら2人とも一緒の班になってくれた。
BBQとその他の自由時間の班は別に同じじゃなくても良かったのだけれど6人で回ることにした。
当日私はオシャレをして可愛くして行った。友達もみんなとっても可愛かった。
6人それぞれ最寄りから乗ってきて電車の中で待ち合わせして遊園地まで行った。
遊園地についてBBQまでは自由時間なのでたくさん乗り物に乗ろうとなったのが、ほとんどの乗り物が4人までなのでみんなでグッパーをして3:3でわかれようとなった。
しかしさすがに男子2人女子1人の3人になるのはもう1つのグループで女子固まっちゃうしちょっとあれだねとなったので、男子は男子でグッパーしてもらい、男子1人女子2人のグループで乗ることにした。
さすがに私と彼氏2人セットで他に1人女子が入ってくるというグループ分けは気まずいだろうから、私はその案を友達にされたときは断った。
しかしなぜだろうか。見事に全部Bくんチームに入ってしまうのは、、
2人乗りの乗り物でもグーチョキパーしたときにたまたまBくんと一緒になったため2人で乗った。
嫌ではなかったし、なんなら楽しかった。
BBQもみんなで楽しめたしいい思い出になった。
そして、高校ラストの365日という月日は特に何もしていないのに風のように過ぎ去って行った。
11月、私はBくんとちょくちょくLINEで話していた。授業中に「暇」というLINEが来て話すこともあった。そのうち二人の間では秘密事はなしがルールになるほどの仲になっていて、Bくんの好きになった人の話とかもしていた。Bくんは可愛いと思う子が2人しかいないらしく、1人は女優さんで、もう1人は教えてくれなかった。あまり人を好きになるタイプでは無いらしい。
そんなある日Bくんから突然『気になる子ができた』というLINEが来た。
その瞬間何故か私は心がモヤッとした。
私はこのときBくんのことがいつの間にか好きだったのかもしれない。
けれど、Bくんは私のことを恋愛対象として見てないし、ただの親友としか思ってないだろうから好きと認めてしまったらこの関係が終わると思っていた。
そして仮に、ほんと仮に付き合えたとしても高校から付き合って結婚まで行くのは難しいとよく聞くからいずれ別れるとなったらもう親友には戻れない。そんなの私は嫌だった。だから私は自分で自分の気持ちを封じた。
その後も普通にBくんと話した。何事も無かったかのように。
彼氏がいるのにホント最低だと思う。
彼氏と上手くいってないわけじゃなかった。ただ、どこかにデートしに行ったかと言われるとしてない。ずっと彼氏の家に遊びに行っていた。それが私は飽きてしまったのかもしれない。
11月後半、私は彼氏と喧嘩をした。内容は朝一緒に登校しよと前日に約束したのに彼氏が寝坊をして連絡も来ず、バックレられたからだ。しょうがないことはわかってる。でも私は過去の恋愛で、ずっと楽しみにしていてメイクも髪の毛も時間をかけて可愛くしたのに、寝坊されてデートが中止になったということが多々あり、寝坊されるのがトラウマだった。そのため私は期待することをやめた。ちょうどその3日前ぐらいに、寝坊されるの嫌いなんだよねと話したばっかりで、彼氏は「俺はそんな事しないよ」と言ってくれたのでその言葉で私は一気に安心してしまった。 私の器が小さいことぐらいはわかっていた。けれども安心したそのタイミングで、嫌なことをされたショックがでかく、そのとき私は耐えられなくなってしまい、ついBくんに相談をしてしまった。
Bくんは優しく相談に乗ってくれ、メンタル崩壊寸前の私は次の日バイトだったのだが、「帰り泣かないようにバイト迎えに行くよ」と言ってくれた。いくら喧嘩してるとはいえ、彼氏がいる以上他の男の子に22時のバイト終わりに迎えに来てもらうなんてこと絶対にしてはいけないことだとわかっていた。
けれど私はBくんの言葉に甘えてしまった。
迎えに来てもらってしまった。
彼氏には言っていない。2人だけの秘密。
その辺だろうか。彼氏にだんだん冷めていったのは。
しかし、12月の期末テストが終わった次の日にディズニーに行く約束をしてしまっていた。チケットも取っていた。このタイミングで『別れたい』なんて言えなかったから、ディズニーまでは持ちこたえることを決めた。
そしてなんとなくぼんやりと仲直りをし、ディズニー3日前。
彼氏は真面目でテスト前はずっと勉強をしていたためあまり話していなかった。
そんななかBくんは進路決まったし勉強なんかしないと言っていた。私と同じ考えだった。だからこの日はBくんとLINEをしていた。
「さすがにこの教科は勉強しないと次赤点取ったらまずいね」とお互い赤点教科のテストが次の日に控えていた。
そんな話をしていたら突然Bくんが「一緒に勉強しようよ。電話できる?」と言ってきたのだ。
Bくんは思わせぶりしてるつもりはないけど女子からしたら思わせぶりだよそれ。というようなことが多々ある人だった。つまり無自覚に人を沼らせる天才。そのことを知っていたから私はこういうことをサラッと言うからみんな勘違いするんだろうなと思いながら、「電話できるよ」と言った。