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薩鬼「着きました。ここですよ。」
ある一軒の家に着いた。
風真「薩鬼君の家でござるか?」
風真いろはが聞く。
薩鬼「まあ、元な。」
元、その言葉でみんな察したらしい。
博衣「思いの他大きいね。」
薩鬼「……懐かしいな」
そう言って家のドアを開ける。鍵はかけていない
沙花叉「鍵してないんですね。」
薩鬼「別に隠すもんもないしな。まあ、入ったとしても…」
沙花叉「?」
薩鬼「いや、まあ入ってください。」
そしてみんな入ってくる。
薩鬼「ぼくは、鷹嶺ルイさんに教育係というものをやってほしいと頼まれたのですが、それで合ってますか?」
ラプラス「ああ、それで頼むようにルイに言ったんだ。」
廊下を歩きながら話す。
それなら話が早い。
薩鬼「じゃあ質問です。」
全員「!」
振り返ってみんなの目を見る。
薩鬼「教育って何ですか?」
風真「はーい🖐️」
薩鬼「じゃあ、風真さん。」
風真「教員が生徒に勉強を教えたりすることでござる!」
薩鬼「まあ、あながち間違ってないですね。」
風真「やったー!」
薩鬼「教育とは、学校での教師、家や家族での決まり、あるいは奴隷なんかに使う奴らもいますよね。」
あるものを探しながら床をゴソゴソとやる。
薩鬼「質問を変えましょう。人を育てるのが好きですか?あまり好きではありませんか?人と関わるのが嫌ですか?」
切り込みを見つけて床を上げる。
薩鬼「自信を持って好き。得意。そんなことを言えるものは少ないでしょうね。ただ、ほんの一握り好きだと言える者がいるのならば、こんな奴らになれるかもしれないですよ。」
家の地下室を見せる。
全員「!!」
そこにはトレーニング用具一式、銃、刀、爆薬、が詰め込まれ、
古い写真などが飾ってある。そして壁には血がついている。
所々壁が凹んだり穴が空いている。
沙花叉「こ、ここって…」
薩鬼「そ、トレーニング部屋です。僕のね。」
鷹嶺「でも、何でこんなに壁に血が?それに、銃なんて…」
薩鬼「そう、普通だったら捕まります。普通だったらね。」
そう言って俺は床に落ちている資格書を拾ってラプラスさんに投げた。
パシッ
それをラプラスさんは音を立ててキャッチする。
ラプラス「教育係任命証?」
薩鬼「そうです。僕、そこの団体の教育係、まあ指導官だったんです。そこが結構特殊でね。特別教育殺傷人って知ってたりします?」
ラプラス「吾輩知ってるぞ。」
小さい身長からは想像もできない知識があるという総帥が手を上げた。
ラプラス「軍人や自衛隊の指導官でその中のエリートを育てる奴らが特別教育殺傷人だったはずだ。」
薩鬼「はい、合ってます」
わりかしあっていたのでそう言う。
薩鬼「まあ言えばその写真は同期、教えてた奴らですね。」
薩鬼「早い話、毎日僕に3時間ください。そうすれば僕はあなたたちがしたいことを叶えられるくらいの実力は保証します。」
静寂が続く。
鷹嶺「まあ悪い話じゃ、ないじゃないですか。乗ってあげましょう。ねえ、総帥。」
ラプラス「ああ、いいぞ」
まあそんな感じで決まった。
そして場所は変わってholoxのアジト
薩鬼「じゃあ、早速ですけど…地下の排水溝行きましょうか。」
沙花叉「え?何で知って?」
おっと、そうかまだ言っていなかった。
薩鬼「ああ、そのことなんだが昔から僕、空間認識能力付きでね。音の反響とかいろんなもののおかげで大体の部屋の構造はわかりました。」
とはいえ30分以上探索に時間を要しているけど…
カツカツカツ
地下の排水溝に足音が響く。
薩鬼「この辺でいいかな?」
壁に手を当てる。
薩鬼「あ、皆さんは向こう側に行っててください。危ないんで。」
そう言って排水口の反対側の通路を指差す。
薩鬼「ふう、久々だな。これをやるのは。」
ヒタ
壁に手を当てる
薩鬼「 シッッ 」
ドゴオオオン
壁に大穴があいた。まあ昔よりかは威力は衰えている。
holox「………」
まあそうなるよな。びっくりするのも無理はない。
薩鬼「今僕がやったのは、中国拳法の八卦の応用です。」
後ろから覗いていたみんなに言う。
薩鬼「普通、打撃は物質の外側にダメージを与えます。」
そう言って俺は隣にある壁を軽く殴る。少しひびが入った
薩鬼「ですが、これは内側にダメージを与えます。いま、ぼくは体全体にあった力を一点、右手のひらに集中させました。
足の先、足首、ふくらはぎ、太もも、股関節、腹、腹筋、胸、肩、二の腕、肘の付け根全ての力を手のひらに集めました。
それに僕の全体重が重なって約120キロの重さが壁にぶつかります。とはいえ自分自身の手にダメージが来ないことはないですけど。」
自分の手を見ると、内出血が起こっていることに気づく。
薩鬼「まあ、どちらにせよこの壁の中でトレーニングするんで。よろっす。」
薩鬼「じゃあ、まあ早速入りましょうか。」
みんなを連れて開けた穴の中に入る。
薩鬼「うん、ちょうどいいっすね。」
沙花叉「そういえばですけど、トレーニングってどうするんですか?」
唐突に横から沙花叉が話しかける。
薩鬼「うーん、そうですね…」
頭を掻いて考える。
薩鬼「全員おんなじメニューじゃつまんないですし、一人ずつ得意なこと見つけるんで、殺す気でかかってきてください。」
holox「!?」
薩鬼「秘密結社っていうぐらいなんですから、そこそこの実力はあると思ったんですけど、ダメっぽいっすか?」
少し煽り口調で言う。
薩鬼「ちなみに僕はそう簡単には死にませんよ。」
鷹嶺「悪い話じゃないんじゃない?ラプ?」
ラプラス「そうだな。わかった。やろう。」