テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
2件
上手!!!
※死ネタが苦手な方はUターン!
阿部side
5年ほど前。
俺が高校1年生だったとき。
俺はクラスの中でもインキャで、いじめられていた。
俺が唯一落ち着けるのが、この場所。
図書館。
一人寂しく勉強をしたり、本を読んだりしていた。
寂しくなんてなかったけど。
そこで、一人だけ優しくしてくれる先輩がいた。
優しくて、おとなしくて、あったかい人。
俺が失った人の温もりを、教えてくれた。
俺はその先輩が好きだった。
その人は、帝之原学園に通っていた。
噂によれば、その先輩もいじめられていたらしい。
こんなに心優しい人をいじめるなんて、信じられなかった。
俺はその先輩に教えてもらって、帝之原学園に合格した。
それを伝えに行こうと、俺は先輩の家に走って行った。
…その先輩は、自殺をしていた。
いじめによるストレス。
俺は気づいていた。
いじめられていることに。
知っていた。
なのに助けられなかった。
俺は合格した帝之原学園にも、嬉しい気持ちで通えなかった。
そんなある日出会ったのが、千冬だった。
何にも興味なくて、放心状態だった。
そんな俺にまた、好きを教えてくれた。
もう失いたくない。
俺の好きな人を。
俺は泣きながら千冬にこの話をした。
俺は気づいた。
さりげなーく告白をしてしまったことを。
読み終わって驚いた顔をしてる千冬に、こう書いて渡した。
”好きです、だけど、傷つけたくないです、“
千冬side
阿部さんにあんな過去があるなんて、驚いた。
あんなあったかい人が、こんな苦しみを抱えてたなんて知らなかった、
そして、阿部さんが私を好きなことも知らなかった。
’ 守ってください、傷つかないように、失わないように。そして、私も…‘
ここまで書いたところで、手を握られた。
”受かったら、受かったら付き合おう、それまでは、頑張れ、“
私は深く頷いた。
試験官「よーい、はじめ。」
一斉に紙を開く。
一科目目は国語。
「辛かった、傷つけたくないから。」
阿部さんが書いたのかと思うくらい、わたしたちと似ている物語文だった。
主人公の気持ちが痛いほどわかって、すらすら解けた。
全ての科目が終了し、校舎をでる。
そこには、満面の笑みで手を振っている人がいた。
阿部さん、!
声には出せないけれど、心の中で叫ぶ。
広げてくれてる手に入る。
帝之原学園の採点は早い。
30分で発表される。
阿部さんと話しながら、その時を待った。
校長先生が朝礼台になり、話し始める。
私には聞こえない。
阿部さんが、合格だったら抱きしめて、不合格だったらほっぺをつつくって。
私は目を閉じて、阿部さんの温もりを感じた。
手を繋いでるから、不思議と怖くない。
ふわり、
抱きしめられる。
思わず目を開けると、涙でいっぱいの阿部さんがいた。
筆談パットに、もう準備してあったとばかりの綺麗な文字で、
”合格、おめでとう🌸“
と、桜のイラストが書いてあった。
私は頷いて、もう一度顔を阿部さんの胸にうずめた。
「私、阿部亮平は、本日迎えました、
芹澤千冬、阿部千冬を、一生をかけて幸せにすることを誓います」
亮平が、私のドレスのベールを持ち上げる。
あぁ、ここまで来たんだな。
神父「それでは、誓いのキスを」
亮平が、耳を真っ赤にして、唇を近づける。
目を閉じる。
唇に感触を感じる。
神父「以上を持ちまして、結婚式を終わります。」
亮平と肩を組んで、退場をする。
口パクで、幸せにするから、と言う亮平が、
大好き、大好きです____
以上で図書館で出会った君は__ は終わりです、!
短くて、話の展開急で、いきなり結婚⁉️
みたいな感じだったんですけど、千冬に幸せになって欲しかったので、許してください……
F.K.💜さん、ネタの提供ありがとうございます!
いいねをしてくださったみなさんもありがとうございました!
他の作品もぜひ、お楽しみください‼️