奏ちゃん ⌒ iw ( Hika )
まふゆちゃん ⌒ mm ( M )
絵名ちゃん ⌒ nb ( rabi )
瑞希ちゃん⌒ sk ( Saku )
…
mm 「…今日の予備校、いつもより授業のスピードが速かったな」
mm 「(週末に模試があるからだろうな。予備校の空気もいつもと違ったし、みんなも追い込みをかけてるんだ)」
mm 「____今度の模試も、いい点取らないと」
…
mm 「……もうすぐ、門限だ」
mm 「少し、急がなきゃ」
目黒家 リビング
mm 「ただいま、お母さん」
mh 「おかえりなさい、蓮。今日も予備校お疲れさま。模試の勉強は順調?」
mm 「うん、順調だよ。でもA判定取るためには、もっと頑張らないと」
mh 「ふふっ、さすが蓮ね」
mh 「今までの模試も、いい結果を出してきたけど……、今度は大学別の模試だものね」
mh 「将来のことを考えると、盟応大学か…… 最低でも港都大学のA判定は欲しいでしょうし、蓮の張り切る気持ちもわかるわ」
mh 「でも、無理はしちゃだめよ?」
mm 「……うん、そうだね。周りの子も追いこみかけてるから油断はできないけど、体調だけは崩さないようにしなきゃ」
mh 「ふふ、蓮ならきっと大丈夫よ」
mh 「お母さん、今度の結果も楽しみにしてるわ」
mm 「____ありがとう、お母さん。俺、頑張るね」
…
25時 蓮の部屋
Hika 『____この調子だと、あさってには新曲を投稿できそうだな』
Saku 『やった〜!今回のMV、すっごくがんばったから反応が楽しみだな〜』
Saku 『みんな、お疲れさま!』
rabi 『お疲れさまって、まだ終わってないだろ。気が早ぇんだから……』
Saku 『あはは、そーなんだけどさー。最近すっごく曲のクオリティ上がってるじゃん?だから、MVの反応見るのが楽しみなんだよねー』
rabi 『まあ、それはたしかにな。そういえば次の曲のラフって、まだ来てなかったよな』
Hika 『あ……、そのことなんだけど……』
Saku 『え?』
Hika 『___ごめん、曲のコンセプトを考えるのに、まだ時間がかかりそうなんだ』
Hika 『だから、ラフができるの、いつもより遅くなるかも……』
M 『……Hika。また、行き詰まってるの?』
Hika 『う……。空いた時間に少しずつ考えてたんだけど、あんまりいいアイディアが出てこなくて……』
rabi 『そっか……。どうしても出てこない時ってあるもんな』
rabi 『でも、少なくともあさってまではみんな今の曲の微調整してると思うし、そんなに焦らなくていいんじゃね?』
Hika 『……おう、ありがとう。なるべく早くラフを作りたいけど……』
Saku 『____ふっふっふっ。 そういうことなら、俺にお任せあれ!』
Hika 『Saku?』
rabi 『なんだよ、その言い方。変なこと考えてるんじゃねぇのか?』
M 『またミステリーツアーに行くとか』
Hika 『えっ!ちょ、ちょっと怖いのは……』
Saku 『だーいじょうぶ!今回は怖いのじゃないって!』
rabi 『今回はってことは、やっぱりどこか行くのか?』
Saku 『うん!実は俺、フェニックスワンダーランドの 1日チケットを持ってるんだ!』
M 『フェニックスワンダーランド……』
Saku 『そうそう!サークルの子達と行ってきなよって、フェニランでショーキャストやってる知りあいからもらったんだ!』
rabi 『へぇ、いい人じゃん』
Saku 『まぁね♪ ショーに使うからって、等身大のロボ作ったり、たまに校庭で爆発実験してたりするけど……』
Hika 『な、なんだかすごそうな人だな……』
Saku 『あはは。ショーの演出には、いつも全力!って感じだからさ』
Saku 『___というわけで、せっかくチケットもあるし、みんなでフェニラン行かない?』
Saku 『日付指定のチケットだから、今度の日曜限定になっちゃうんだけど……』
rabi 『俺は賛成。フェニランのナイトショー、 SNSで話題になってからずっと気になってんだよな』
Hika 『フェニランか……。あんまり行ったことないな』
Saku 『お、じゃあ行ってみようよ! いい息抜きになるかもしれないしさ』
Hika 『おう……』
M 『……Hika、行くの?』
Hika 『……そうだな。人が多いところは苦手だけど、曲作りのためになるなら行ってみようかな……』
rabi 『いいんじゃね?ミステリーツアーの時とは違ぇけど、インスピレーションは湧きそうだし』
Saku 『ナイトショーだったら、いい感じの自撮りもできるだろうしね、rabi♪』
rabi 『別にそういうわけじゃねぇってば!』
M 『………』
mm 「(……みんなで遊園地、か……)」
rabi 『____それで?Mはどうなんだ?行けるのか?』
M 『え……』
M 『……俺は……』
” 「お母さん、今度の結果も楽しみにしてるわ」 “
M 『……その日は、模試があるから行けない』
Saku 『あ……模試があるのか……。なら仕方ないね』
rabi 『模試ねぇ……』
rabi 『M、模試の会場ってどこ?』
M 『……ショッピングモールの近く、だったはず』
rabi 『なら、フェニランにも近ぇじゃん。終わってから合流しようぜ?』
Saku 『そうだね!せっかくならみんなで行きたいしさ!』
M 『みんなで……』
M 『……』
M 『……模試が終わったあと、少しだけなら__』
コンコン
M 『……!ごめん、少しミュートする』
mh 「蓮?まだ起きてるの?」
mm 「____うん、映画を見てたんだ。字幕なしで見れば、英語のリスニング勉強になると思って」
mh 「ああ、だからパソコンがついてるのね。でも、こんな暗い場所でやらなくてもいいのに」
mm 「もう夜遅いから、明かりが漏れると迷惑かなって」
mh 「ふふ、蓮は本当に立派ね。こんなに遅くまで勉強を頑張ってるなんて」
mm 「うん、心配させてごめんね。もうすぐ寝るから大丈夫だよ」
mh 「わかったわ。それじゃ、おやすみなさい」
mm 「……おやすみ」
…
M 『……ごめん、急にミュートして』
Hika 『大丈夫。何かあったのか?』
M 『お母さんが、早く寝なさいって言いに来ただけ。……それと、さっきの件だけど』
M 『やっぱり、俺は行けない。………模試が終わったあとも、自己採点とかあるから。みんなで、行ってきて』
Saku 『そっか……。そういうことなら、仕方ないね』
Saku 『じゃ、また模試がない日に一緒に行こうよ!』
rabi 『たまにはお前も息抜きすればいいのに……。次、行けそうな日あったら教えろよ?』
Hika 『……無理はすんなよ、M』
M 『……うん、ありがとう』
M 『……お母さんがまた見に来るかもしれないから、今日は先に落ちるね』
Saku 『ん、お疲れ、M!またね!』
…
mm 「………」
mm 「……勉強、しないと」
…
1 話 終 了 ッ 。
…
コメント
4件
良かったー笑 私もこれ、ストーリーで書くところだったかもw… めっちゃ好きなんよね…スノニーゴ…