2025.5.13
紫目線
「一カ月するの禁止!」
「…へっ?」
昨日の淫香が残っているベッドでのんびりとしているヤツに言い放った。
「それって……行為のこと…?」
「それ以外になにがあんだよ…」
「うーん、そっかぁ……まぁスマさんの方が負担多いし、そうしたいなら僕はいいけど…」
お、案外簡単に飲んでくれるんだな。俺が嫌だと言っても抱いてくるようなやつだから、もっと食い下がるかと……
「スマさんは我慢できるの?」
「……は?当たり前だろ。」
「分かった!じゃあ一カ月我慢できなかったら朝から夜までセックスしよーね♡」
「いや、まって!?なんでそうなんの!!俺はっ…」
「気絶しようとも奥まで愛してあげるから。頑張ってね♡」
なんかとんでもないことを言われた気がするが、ただ一ヶ月過ごせばいいだけだ。今まで俺から誘ったことはないし彼からの誘いを断ればいいだけ。
簡単なことだろ。
頂点に近い太陽。
時間的にも会社勤めのぶるーくはすでに外出しているだろう。
ここ一週間ほど痛くない身体を伸ばす。これがしばらく続くなんて幸せじゃないか。
ああそういえばずっと前から気になっていた古書館にでも足を運んでみようか。今までとは違う抜け出したくない気持ちを引き剥がし、上半身を上げた。
ぐちゃり…
「……っは…?」
こんな歳にもなって夢精…?
思い当たる節なんてひとつしかない。
「まぁ…してなかったか……」
意識したからなのかゆるく立ち上がっているそれを、すでに出ている体液で上下に擦る。
自身をこうして慰めるのはいつぶりだろうか。無意識のうちか、脳内で流れていたのは低くざらついた彼の声だった。
『ここ好きでしょ…気持ちいぃね?』
「ぅんっ…きもちっ……」
『ぐりぐりってしてあげようか…?』
「あ”っ、それだめっ//でるっ……」
『いいよ…いっちゃえ”…』
「んぁ”っ……ぃ”ぐっ…♡」
「……っはぁ、はぁっ…なんで……」
確かに絶頂まで登り詰めていた。それなのに射精することはなくただ欲が渦巻くだけ。あいつに作り替えられてしまったこの身体は、前だけの刺激ではイケなくなってしまったようだ。
するしかないのか…?
少し、躊躇いながらも後ろに手を回した。
「っん”…ふぅ…///……ぁ、う”…」
彼の指使いを再現するように軽く周りを撫でてからつぷりと指を埋めた。抵抗を見せることなく入った指で何度かナカを擦る。入り口を軽く広げると、くちりと音を立てながら愛液が垂れ出た。
いつも彼に突かれるイイところを探そうにも、どこなのかわからない。
足りない。奥にほしい。
「ぅ”う”……あいつのせいだ…」
腹底に巣食った欲求をしずめるように再び目を閉じた。
「ただいまぁ……」
「お、おかえり…」
「ごめんねぇ、スマさん…今日ご飯作れなさそぉ……」
「教えてもらったから少しはできる…風呂入ってきなよ。」
「うん…そぉする……ありがとうね。」
今日は酷く疲れているようだ。いつもはただいまとハグをしてくれるのに……
軽くシャワーを浴びてすぐに寝室へ向かってしまった彼まで聞こえないように、残っていた家事を終わらせる。
ゆっくり入ったつもりでもスプリングは音を立てた。
「ぅう”んっ…?」
「あ、ごめっ…起こしちゃった……」
「んーん、だいじょぉぶ…」
ぎゅっと後ろから抱き、彼はすぐに寝息を立てる。じんわりと背中から伝わる体温が、先程の欲を再起させる。
「っ……んっ…//……」
硬いモノが当たる感触がする。
腰が揺れる。
彼のモノが入ってくるときを思い出してしまい、たらりと濡れる感触がした。
少しくらいなら、バレないだろうか…?
紐口を緩め、スウェットを下げる。
前から手を回し、入り口付近の浅いところで抽挿を繰り返した。
……自分の指じゃ物足りない。
今すぐに彼の長い指でぐちゃぐちゃにしてほしい。彼のモノで最奥を突き、ただ快楽を求めて動いてほしい。
「ぶるっ…くっ♡」
「……」
「ぃぎッッ!?」
「ねぇ…なに可愛いことしてるの…?」
「ぉ”っ!?だめ”ぇ//ィ”ッ〜〜ッッ♡♡♡」
「もぉイッちゃった?♡」
身体をくるりと回され、全身をシーツに押しつけられる。背中側にのしかかられて一切の抵抗できない。
ぶるーくに犯されている。
「やめっ…!これ”やだぁ!」
「なんでっ?この対位大好きでしょ?」
「…無理矢理されてるみたいで」ぼそっ
「〜〜〜ッ”!??♡♡」
脳がパチパチと弾ける。
耳が孕むとはこういうことなのか、頭にぶるーくの声が張り付いて離れない。
「ずっと我慢してたからっ?///めっちゃ締めつけるじゃん///」
「うっさい”ぃ”///」
「……そんな口聞いていいのっ!?」
「んあ”っ!?おぐっぉ”ぐっ♡ごめっなさぁ”っ♡♡」
一週間。
たった一週間していなかっただけで、こんなにも快楽を拾ってしまうのか。
「ぶる”っゆるしでっ♡♡イグの”とま”んなぃっ”♡♡」
「かわいっ///ずっと中イキしてるね〜♡」
「おれ”がっ悪かったから”ぁ”っ♡♡ 」
謝ろうとも、俺がイこうともスピードを緩めず何度も最奥を突かれる。まるで物のような扱い方に脳まで痺れてくる。
「ね”ぇ”かお”っ//かおみ”たいっ♡///」
「ん”っ///…わかった、いっかい抜くね…」
「んぁ”っ…〜ッ♡♡」
「なに…抜いただけで感じてるの?」
膝裏を掴まれ、ぐっと脚を開かされる。
あ、来るっ……
「っ///そんなにほしいの”っ!?」
「んぉ”っ!?!!ぁ”っ…♡♡♡」
「あ”〜締め付けやばっ…でそうっ///」
「ね”ぇ♡お”くっ///ぶるっくのせぇしっ♡ナカにだしてっ♡♡」
「もぉ…完全に理性飛んでるじゃん…」
「えっちなおれっ嫌い…?」
「そんなわけないでしょ?どんなスマさんでも大好きだよ♡」
「おれもっ//……すきっ////」
「っもぉ可愛いすぎっ///」
両手を伸ばせばそれに応えてくれる。
全身を大好きな彼に包まれながら、ずっとずっと欲しかったものが注がれる。
ようやく満たされた、けど……
「っはぁ…///ごめんスマさん、めっちゃ激しくしちゃった…大丈夫?」
「俺が…気絶しても、奥まで愛してくれるんだ、ろ…////」
今まで以上に欲を孕んだ目で見下ろされる。
またしばらく動けない日々が続きそうだ。
コメント
2件
smさん受けたまらん…最高すぎてありがとうございます😊