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【💙⚄✕🩵⚁】君の隣にいつまでも。

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8 - 第7話 君との時間が足りない

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2024年11月06日

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みなさんどーもこんにちは!なここです!

雑談することないのでさっそく本編いきましょう😎👍🏻

それではどうぞっ!






第7話…君との時間が足りない

🤪目線


ほとけと一緒に、ほとけの求めるマフラーを探しに色んな所を回っているときだった。


🤪『…あ、ごめん、俺ちょっとお手洗い、、、』

💎『あっ、うん!いってきていいよ!♪』

🤪『ごめんな💦なんなら色々先に探しに行っててええから、』

💎『はーい♪』






俺が用を足し終わったあと、元の場所に戻ると…

ほとけは少し荒い息で…近くの椅子に座り、一点を見つめていた。


🤪『……ほとけ、』

💎『はひッ…!?((ビクンッ…』

🤪『………』


声をかけると…先程の息が荒い様子から、いつもの普段通りのほとけに戻る。

……また、…見破れなかった、、、


🤪『……ね。ほとけ…((スッ…(💎の頬に手を)』

💎『っん、……?((ピクッ…』


きっと…俺に心配をかけないように、ほとけは今日一日息を整えて…体調があまり優れないのを隠していたのだろう。


🤪『…もう……無理しないって、俺と約束して、?』

💎『……なんで、?』

🤪『俺が心配だから、』

🤪『…また倒れられたりしたら、、、もう俺耐えられへんよッ……?』

💎『………』


ほとけは悲しそうな目で、俺のことを見つめた。

俺と目線が外れると、ほとけは…


コテッ…(🤪の肩にもたれかかる)

🤪『ぅおッ、、?』

💎『………』

💎『……、ぼく、ねっ、、、、このデートが…いふくんとの、最後のデートになっちゃうかな…って、、、』

🤪『っ、ぁ……』


…最後のデート………

……実は、これは俺も、先生(医者)に言われていることだった。

ほとけの病気は前に言ったように、数十万人に1人ほどの確率でなってしまう病気らしく

まだ完治できる方法や薬は見つかっていない。

だから今、俺は、、、ほとけの”死”を待つことしかできない、、、


💎『……最近…明らかに体力だって落ちてるし、……』

💎『……足と、手……体中、少しだけ違和感…が、あって、、、、』

💎『…もうすぐ…動かなくなっちゃうかなー…なんてっ、((ニコッ』

🤪『………』


…ほとけ…は……前に言ったように、外に出かけることが好きな人だ。

そんなほとけが…歩けなくなったら、外に出れなくなったら……どれだけのストレスを抱えることになるのだろうか。

そして俺は、そんなほとけのことを…支えていけるのだろうか。

この先の未来のことを考えると…俺の頭の中はきっと、嫌なこと…不安なことが多く出てくる。

でも、それでも…探せば楽しいことだって、沢山でてくるはずだ。

例えば……むしろ、ほとけのことを守る、支えるという口実をつかってほとけのそばにいられるし、、、

ほとけの寿命が短かいからこそ、今ほとけにしてやれることを全てやろう。という努力に繋がる。

まぁ、その全てが叶わなかったとしても…


🤪『……デート…とかさ、俺ももっとしたいっていうのは本心だよ』

💎『……うん、僕ももっとしたい』

🤪『だよね。でもさ…』

🤪『何回も言ってるけど、俺はデートいけなくても、お前がいてくれるだけで幸せなの』

💎『………』

🤪『デートに行きたいからお前と付き合ってるわけじゃないよ?』

🤪『お前のことが好きだから付き合ってるの。』

💎『……ッ、、、///』


ほとけの頬と耳が赤く染まっていく。

これは…俺からしたら、ほとけの幸せの合図だと思っている。


🤪『ははっwわかりやすいなーw』

💎『ほんとに、うるさいのっ、、、!//』

🤪『ごめんってw』


何も不安そうな様子なんて見せない、無邪気な顔…

俺はこのほとけの顔が好きだ。

……でも、やっぱり…。


💎『……ありがと、//((ニコッ』

🤪『……おう♪』


ほとけの1番の顔は…やっぱり笑顔やな。

そして俺はとあることができるかな?とあたりを少し見回すと…まさに世界が俺たちの味方をしているように、周りには誰一人として人がいなかった。


🤪『……ね、好きだよ?好き。』

💎『うん、?ぼくも…すきだよ、?//』

🤪『…いひひっ…大好き♪』

🤪『ねぇぎゅーしよ?周り人いないから♪』

💎『、、、///』


そう言うと、、、「いいよ」なんて言われる前に、ほとけからぎゅっ、っと俺に飛びついてきた


🤪『びっくりした、、笑』

💎『……彼氏のくせに、、そーゆーの聞かないでスムーズにハグしてくれてもいいんじゃない、?//』

💎『絶対僕の顔みて楽しんでる、、、///』

🤪『あははっwせーかーいw』


そう言って、ほとけのことをぎゅっと包み込む。

あー、幸せやな。


💎『……ぃ、ふくん、、、?』

🤪『んー?♪』

💎『……こ、このあと…ちょっと…服とかも見に行きたいんだけどっ、、、』

🤪『お、なんか買いたいのがあるん?♪』

💎『うん!長袖の冬に上着羽織ったら着れるくらいのワンピースがほしくて、、、』

🤪『おーええやん♪』


とこんな会話をしているけれど…俺は何か忘れていることに気がついた。


🤪『そういやマフラーはどうしたん?』

💎『あっ…!そうだった!いふくんがお手洗いに言ってるときにね、まさに求めてるの見つけて買っちゃったんだ…♪』

🤪『あ、そうやったんや、』

🤪『で?どういうマフラー買ったん?』

💎『ふふっ…♪ちょっと話長くなっちゃいそうだけど大丈夫かなー…?笑』

🤪『えー?wまぁええよ、長くてもいいから教えてよ、笑』

💎『それじゃあマフラーお披露目しちゃいますか…♪』






ほとけと少しベンチに座り話した後、

ほとけに言われるがまま目的の洋服を買いに来たのだが、、、


🤪『大丈夫、?一旦あそこの椅子座ろっか、』

💎『う、うん…ごめんねっ、、いふくんに迷惑ばっかり、、、、』

🤪『謝らんといて。大丈夫やから』


ほとけはさっきまでのデートでだいぶ無理をしていたらしく、エスカレーターで1階に降りただけで少し息が上がり、

ほとけから『服を見に行く前にもう一度休憩したい』と言ってくれた。

俺は素直に無理せず声をかけてくれた嬉しさ半分…ほとけのことが心配で、何もしてやれないことがくやしくて、何故か複雑な気持ちになってしまった。

俺はただ、ほとけの背中を擦ることしかできない。


🤪『…ほとけ……大丈夫、、、?』

💎『…うん……』


「うん」と小さな声でうなずくほとけの顔は、誰がどう見たって大丈夫そうではなかった。


💎『……いふくん…ごめん、僕もう…疲れちゃった、、、((ニコッ…』

🤪『!!』

💎『…かえり、たいな……』

🤪『……ほんまに、?もうええの…?』

💎『うん、…』

💎『……早く帰って、、、いふくんとぎゅって、したい……』

🤪『……そっか、ならもう帰ろうか』

💎『………』


ほとけの目元に、じわじわと涙が込み上げてくるのが分かった。


🤪『……おいで、』


俺はそう言って、ほとけを抱き寄せ…ほとけの頭に俺の顎をこつん、と乗せる。


🤪『……もうちょっと、休憩してから帰ろうな。』

💎『……ぅ、ん…((ポロッ…』


静かにうなずき、涙を必死にこらえるほとけ。

また、何もできない自分に嫌気がさす、

どうしてこんなに守りたいって思う相手を、笑ってほしいって思う相手を…笑顔にさせたいとき、笑顔にすることができないんだろうか………






その後結局、ほとけは歩くことが難しいと判断し、車椅子と病院用の車を使って帰ることになった。


💎『ぃ、いふくん…2つお願い、、、』

🤪『ん?どした』

💎『…ぁの、駐車場まで行くとき、、できるだけ人いないところ…通りたくてっ…』

🤪『うんうん、エレベーター使って一気に行けるから大丈夫やって』

💎『…人いないときに行ける…?』

🤪『うん、行けるよ』

🤪『タイミング見計らって人いないときに乗ろうな』

💎『…うん…』


この会話をしてよくわかった。ほとけは周りからの目線をやはり気にしていた。

俺も薄々ではあるが…ほとけの気にしいな性格は分かっていたから、ほとけがこんなことになって大丈夫なわけないよなって…

思ってたんやけどなぁ…


🤪『もう一つのお願いは、?』

💎『……帰ったら…たくさんぎゅーって、したくて、、、その…』

🤪『!!』

💎『………その…いふくんと、ぎゅーすると…安心できるからっ……』

🤪『……うん、帰ったら沢山ぎゅーしたるな。((ナデナデッ』

💎『っん、、、』


昨日まで、今日の朝まで自由に歩き回っていたほとけのことをずっと見ていたから…いきなり歩けなくなって、車椅子を使うことになるなんて急すぎて俺だって頭が追いつかない。

どうしてやったらコイツのことを元気づけられるのか、デートをして元気にさせるつもりやったんに…


🤪『…これじゃ逆効果やん、、、((ボソッ…』

💎『…?何か言った、?ごめん聞こえなくて…』

🤪『……ううん。なんでもないよ。((ニコッ…』






そして病院に帰ってきた。

病院の中に入ってしまえば周りは同じ境遇の人だらけ。

車椅子に乗っていても…外よりは人の目を気にしないでいられるかな、とも思ったが……


💎『………』

🤪『………』


ほとけの顔は曇ったままだった。


エスカレーターで5階へ行き、ほとけの病室まで車椅子を押して進む。

そして部屋に入ると…


💎『…ッ…ぅ”……((ググッ…(※力を入れる)』

🤪『っ、ほとけッ…!?』


車椅子の肘掛けに力を入れ、そのまま前のベッドにぼふんっ、と倒れ込んだ


🤪『!!…』

💎『………』

🤪『…頑張ったねんな。お疲れ様だよ…偉い偉い…((ナデナデッ…』

💎『……ぎゅー…((ボソッ…』


寝転んだまま俺の方に手を伸ばし、まるで子どもが親に抱っこをねだるようにハグをねだるほとけ。

愛おしいな、とも思いつつ…

苦しいやろうな、とも思いながら、、、強くほとけのことを抱きしめる。


🤪『…ぎゅ、……((ギュ~ッ…』

💎『((ギュッ…』

💎『……ねぇ…いふくんっ…?』

🤪『うん、?』

💎『……デート…台無しにしちゃってごめんねッ……?』


何を言うのかと思えば…いきなり泣きそうな顔で、お前は俺にそう言ってきた。


🤪『そんなん大丈夫、また行けばええやん。元気な時にな。((ナデナデッ…』

💎『…………ぼく、もう…』


“デートには…行きたくないッッ……”


🤪『っ、え………』


俺の脳内は混乱でしかなかった


🤪『っ、な、なん…で……』

💎『……車椅子で、デートに…行くのは…、…もう嫌なの、、、』

💎『……ごめんなさい…こんなわがままな彼女で……』

💎『…ごめ、んなさいッ……((ウルウルッ…』

🤪『………』

🤪『……うん、もっかいおいで、』


そう言って、またほとけのことを力いっ…ぱいに抱きしめる。

そしてまた、何もしてやれない悔しさが、自分の胸を締め付ける


💎『……ほんとは…ね、』

🤪『うん』

💎『……最後に…いふくんと洋服買いに行きたかったよ、』

💎『…それで…いふくんと別れなきゃいけなくなった時、その服を着て、、思い出に浸って別れたかった』

🤪『………』


どうしよう

ほとけのこの一言で、完全に俺の体、心、全てが限界を迎えてしまった

当たり前に別れる時の話をすること、当たり前に俺とほとけが別れることを想定していること

その全てが…今俺の感情を爆発させてしまった

ほとけを慰めなきゃいけねぇときに…


🤪『……そ、ん…なことッッ………((…ポロッ…』

💎『………』


もう無理だった

何もかもが

俺の今見ているもの全てが

これからこの幸せが

壊れることが怖いんだ

ほとけの声が聞けない世界なんていらない。

ほとけの体に触れられない世界なんて考えられない。

ほとけのいない世界が…ただただ怖い。

この不安と恐怖の狭間に、俺は今生きている。

これから何があるのかだってわからない、いつほとけが目の前から消えるかだってわからない。

こんな不安だらけの世界で…俺が通常に生きていけるかだって、わからないんだ。


🤪『……まだ…まだ、居なくならない…よ……((ポロッ…』

💎『……うん。まだ僕はいふくんのそばにいるよ』

💎『…、まだ…ね、、笑((ナデナデッ…』

🤪『…ッッ……((ポロポロッ…』


そして気づくと、俺は知らぬ間に眠りについていた。








(💎目線)

🤪『………💤』

💎『………((ナデナデッ…』


病院についてから、いふくんはいきなり大号泣した。

……まぁ…きっと……色々溜め込んでたものが一気にきちゃったんだろうな……


💎『……ごめんね、、((ナデナデッ…』


なんて言っても、きっと君には伝わらないだろうけどさ

僕…ずっといふくんには…秘密を作りながら、ずっと秘密を隠しながら生きてきてるんだよ。

さっきだって………




【次回】君の本音

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コメント

10

ユーザー

泣いちゃう😭 切なすぎる、😭 最高です😭 次回のも楽しみです!

ユーザー

うわ〜見るの遅くなってしまい大変申し訳ないですッッ 泣けるぅ〜😭😭 なここ様の感動系大好きです!ほんと見る度に尊敬されて貰ってます✨👏 続きが楽しみです!

ユーザー

うぉぉ…泣けるぅぅ……😭😭😭 💎くんそんなに当たり前のように別れの話をしないで…😭😭余計悲しくなっちゃうから…😭😭 これはハピエンになるの(💎ちゃんが救われること)を願うしかないな……🥺🥺😭 なここ様の感動系ほんとに感動させにきてて毎回泣いてます😭😭 神作ありがとうございましたっ!✨ 続き待ってますっ!!

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