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鷹槻れん

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星キラリ

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コメント
1件
うわ、めっちゃ空気感がリアル…!受付嬢の視点で会社の“顔”としての立ち振る舞いと、個人として見られる違和感のバランスが絶妙すぎる。深山さんが「見とれてた」って自覚してるところと、突然名前呼ばれて内心驚くところ、めっちゃ共感したわ。有沢さんの内線のキビキビ感も好き。次どんな関係性になるのか気になる…!
「あの……」
「すみません、深山様ですね。少々お待ちくださいませ」
戸惑ったような声に、我に返る。
いけない、いけない。ついつい見とれてしまっていた。
慌てて社長室へと内線を回すと、二コールほどで、社長秘書の有沢花芽さんが出た。
『ええ。お約束は伺っています。今迎えに参りますわ』
きびきびとした声で答え、有沢さんは電話を切った。
いつも髪を綺麗に内巻きにしている有沢さんは、美人で有能だけど、人を顎で使うようなところがある。
社長へのお客様が来ると、電話に出るのは有沢さんなのに、迎えに来るのはいつも第二秘書の山田さんだなのだ。
だから今回も山田さんが来るのだろう、そう思いながら私は顔を上げる。
「ただいま参りますので、あちらにおかけになってお待ちください」
にこやかに微笑んで、彼を来客用の談話スペースに案内する。
その間、なぜか彼は眉をひそめたまま私を見ている。
好意というよりは、いぶかしげな刺すような視線に、なんだか居心地が悪くなる。
私、なにか失礼なことしたかしら。
「……ええと、咲坂さん?」
「はい」
突然名前で呼ばれて、内心驚いた。胸元に付けている名札を見たのだろうけど、受付にいて、お客様から名前を呼ばれることなんてほとんどなかったから。
普段、私たちのような受付嬢は、“個人”として認識されることはあまりない。問い合わせが終われば、すぐに談話スペースへと案内することのほうが多いし、今回のように迎えに来る場合は世間話をすることもあるけれど、せいぜい天気の話くらいだ。
会社の玄関口として、笑顔を失礼にならない態度で応対することが求められていることであり、よけいな個性は必要ない。相手も時間つぶし以外の何物も求めていないだろうと思うのに。
どうしてこんなにガン見されているの?