テラーノベル
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「ここが先輩の部屋?」
「そう。」
「綺麗ですね。」
「昨日アンタの為に張り切って掃除したから!!」
「凄いですね。俺はできません」
「へぇ、なんで?」
「人のためになんて感じた事がないからですよ。分かりませんか?」
「ふーん…分からないや。それもお母さんのせい?」
「多分。母は俺のために何かしてくれたことは一度も無いので。」
「その代わり、オレがアンタのために何かせてやるから平気。」
「いい事言ってくれますね。」
「だろ!?いい男はこういう奴なんだよ!知らんけど」
「そうなんですか?参考にさせていただきますね。」
「おっけー」
「…ねぇ先輩」
「どうした後輩」
「明日も、来ていいですか?」
「もちろん!」
「やったぁ」
「でも、珍しいな。アンタから誘うなんて」
「別にいいじゃないですか」
「ダメとは言ってないけど…なんか変って言うか……」
「そうですか」
「そろそろ俺帰ります」
「早いな。門限?」
「そうです。ありがとうございました。」
「じゃね〜」
「はい」
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