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「あ、紫乃ロック画変えた??」
私がお好み焼きの写真を撮ると、玲花は私のスマホを見て言った。
「うん、玲花と撮った写真」
「そういうとこ可愛いよね〜紫乃は」
「こっちと迷ったんだけど、これ玲花笑ってて可愛いから」
私がぱっとスマホの画面を見せると、LINEの通知が来た。
「あ、」
『男テニの予定表こんな感じだから、予定合いそうなところ良かったら教えてほしい
幡中が行ける日空けるわ』
「上岡??」
「うん、ベスト8のお祝いでごちそうしてくれるって」
「かっこつけてんなあ〜上岡、でも優しいじゃん」
よく上岡と話していた1年のときも、こんな感じだっただろうか。
「紫乃さ、上岡も佐倉くんも、まだなんとも思ってない?」
「え?」
「いやなんか、紫乃は誰かのこと好きになったりはしないのかなあって」
あまり、人を好きになったことがない。
「今のところは、ないかな」
「そっか〜、じゃあ紫乃に好きな人ができたときは絶対その気持ち大切にしないとだね」
玲花は笑ってそう言った。
「あ、あれは?妹ちゃん連れてお祭り行ったって。楽しかった??」
「うん、楽しかったよ。めっちゃ食べた」
「お祭りっていっぱい食べちゃうよねえ〜〜、あ、ナンパとかされなかっ、、あでも宇治が一緒だったもんね」
「、、うん、宇治いたから」
そういえば、助けてもらったお礼をまだちゃんと言っていなかった。
お祭りから帰ったあと、宇治から『沙月が楽しかったって。ありがとう』というメッセージとおやすみというスタンプが送られて来て、私がそれに返しただけで終わってしまった。
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お好み焼き屋さんを出ると、時刻は15時半になっていた。
「あ待って、やばい今日シフト提出日かも」
玲花が急にあたふたし始めた。
「うわ待って今日までじゃんやばいシフト用紙家にある、、、ごめん紫乃、今から家帰って速攻書いて提出しに行くわ、、、 」
「大丈夫間に合う?」
「今から行けば大丈夫!!なんとかなる!!」
「、、あ、私ちょっと学校に用事思い出したから、ここでばいばいする?」
「あほんと?じゃあ私駅までダッシュするね!!帰り気をつけるんだよ紫乃」
「うん、玲花も急いで怪我しないように気をつけて」
玲花はありがとうと言って走って行った。