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【里子side】


いざ訴えると決意をしてから、有紗にされたことの証拠を集めていたけれどかなり多く集まった。


この間の私の写真を使ったメモ帳を勝手に作ったり、仕事の押し付けなども周りの人が知っていることもあり、これくらいあれば十分人事部に報告出来る気がする。


でも私はまだ、本当に彼女を訴えるかどうか悩んでいた。


こんなことしてもいいんだろうか、自分の言い分が間違っていたら?

仮にも前まで友達だった人だ。


自信の無い自分が嫌になる。


有紗はあの件があってからも相変わらずで、私が相手をしなくなってもなんとか相手をしてもらおうと色んなことを考えては私をイジることをやめなかった。


相手にしないことで、もうだいぶ周りの人もこれはどうなんだろう?と思ってくれる人も出てきた。


頼まれた仕事もしなかったことで彼女の信頼も落ちている。


味方が増えたことで、このままでもいいのではないかという気持ちになってくる。


「はぁ……」


どうしよう。

そんなことを考えながら駅までの道を歩いていた時。


「安藤さん」


竹内さんが話しかけてきた。


「竹内さん……」


「いかがですか?その後は」


竹内さんはあの件があってからも、とても親身になってくれていた。


私が訴えると決めたことも応援してくれているし、弱気になると声をかけてくれる。


ここまでしてくれるから、私は竹内さんにすべてを話すことにした。


有紗とは高校時代仲良くしていたこと。


その時にイジられキャラになってしまったことや、その時からイジられることが好きじゃなかったこと、でも仲間外れにされるんじゃないかとそれを伝えられなかったことなど……。


全部伝えたら、竹内さんは優しく言葉を返してくれた。


「周りの雰囲気をよく察する安藤さんだから、それに乗らないとって思ってしまったんでしょうね。


あの時は味方がいなかったかもしれません。


でも今はそうじゃないので、そういう時は遠慮なく周りに頼って下さいね」


そんな言葉をかけてくれて、私の気持ちはとても楽になったんだ。



竹内さんには感謝してもしきれないほど、色んなものをもらってる。


だから何か返せるような人に私もなりたいなって思ったり……。



「ではもう今すぐ人事部に報告出来るくらい順調なんですね」


「はい……証拠品はもう十分かなってくらい集まっていて、有紗の行動も最近は周りで問題になっているので、大丈夫かなとは思ってます」


「それなら話は早いですね!」


「でも……いいんですかね?私のこんなことで人事部に報告しちゃって」


私一人だったら人事部に訴えるなんて出来なかっただろう。


きっとそっと辞表を出して有紗から距離を取ることくらいしか出来なかった。


だからこそ自信がない。

私の言い分が本当に正当なものなのか。


「もちろんですよ。いつまでも彼女に優しくいては自分の心をすり減らすだけです。安藤さんにもう一度ハッキリ言わせてもらうと、僕はその行為、イジメやパワハラだと思っていますので」


「竹内さん……いつも本当にありがとうございます」


「いいえ、早く元気な笑顔を見せて下さい」


私はこくりと頷いた。


「私、実は……心のどこかで有紗が自分で気づいて謝ってくれないかなって思ってるんです。今までのこと、謝ってくれたら証拠品もすべて捨てようと思っていて……」



「そうなんですか……」


「バカですよね、ここまで来てもまだ信じてるって」


あんなことされてもまだ、信じたい気持ちがある。


おかしいのかもしれない。


でも……高校の頃、ひとりぼっちの私に声をかけてくれたのは有紗だったから。



「高校時代関わりがあったのは本当だと思いますし、気持ちは分かります。でも自分の心を潰さない程度にしてくださいね」


「はい……」


もう少しだけ待ってみよう。

もう少し、有紗が自分から気づいてくれるまで。


しかし私の考えとは裏腹に、有紗のイジりが止むことは無かった。


そして数日後。

ある事件が起こる。


「えっ、取引先にメールが勝手に送信されてる……」



私の会社用の連絡先からクライアントに勝手にメールが送信されていた。


それも私の高校時代の写真が張り付けられて。


なんでこれ……っ。

こんなことをするのは有紗しかいない。


私はすぐに有紗に事実確認をしに行った。


「ねぇ、私の担当しているクライアントに写真付きのメールが送られてたんだけど……」


「っふふふふ、や~っと気づいた?クライアントから返事来た?なんて言ってた?」


有紗は当然悪いと思っていないようで、私の反応を楽しんでいた。


「ねぇ、おかしいよ……こんなこと平気で出来るなんて」


「だって、最近里子が全然乗ってこないからさ、小さいことでイジっても面白くないでしょ?だからちょ~と刺激の強いことやったらどうなるかなって思って~」


「……あり得ないよ、有紗。それやっていいことじゃない」


私が真面目に伝えても有紗には伝わらなかった。


「まぁまぁ、間違えましたって送ればいいだけじゃん?ちょっと場が和んで、逆に商談がスムーズに行ったりしてね?


それよりなんて言ってた?」



こんなこと普通に出来るなんておかしい。

私になら何をしてもいいって思ってるの?


「……っ、」



私はあわてて、取引先に謝罪のメールを送った。


こんなこと、あり得ないよ。


仕事の関係ない人まで巻き込んで、そうまでして私をイジろうとするなんて……。


「大変申し訳ございません」


私はメールが送られていた全員に電話をして謝罪する対応に追われていた。


しなくていい仕事を増やして、疲れ果てて……私はいつまで彼女に期待してるんだろう。


これ以上期待して待っていても、きっと有紗には意味がないんだ。


私がどんなに言おうが、相手にしないようにしようが彼女は色んなことを考えて私をイジろうとしてくる。


そうやって楽しみたいから。

周りとか私の気持ちを考えるようになるなんてない。


もう、無理だ。

期待するだけ無駄だ。


クタクタになった夜。

私はひと段落ついてから有紗を人気のないところに呼び出した。


これが最後の通告だ。


私は固く決意していた。


もう流されない。



「何よ、そんな怖い顔しちゃって~!てかどうなった?センスのいい写真ですねって言われたんじゃない?」


私は彼女の顔を見てハッキリと答えた。



「正直に言う。有紗が今していることはただのイジりなんかじゃないんだよ」


「出たでた、最近流行りの説教ですかぁ〜!てか何が言いたいの?イジりだって。私が言ってるんだもん」


有紗はいっつもこうだったよね。

だから何を言っても無駄だったんだ。


自分を中心にしか物事を考えていないから。


「私、有紗が今までしてきたこと……ずっと我慢してた。私が耐えれば空気も悪くならないし、みんなが笑って終われるからって。


でもそれじゃあ私の心はボロボロになってしまう」


「ちょっ、自分語り?痛いから辞めてくんなぁい?」


言っても伝わらないのなら、要件だけをしっかり伝えよう。


「有紗が今までしてきたこと、人事部に訴えようと思ってる」



私は目を見て伝えたけれど、有紗はケロっとしていた。


「あっそう?だったらしてみたらいいんじゃない?その変わり恥かくのは里子だからね!」


どうしてこんなに自信満々に言えるの?


「私がもし人事部だったら、里子がされたこと言ったところで忙しいのにこんなことで告発してくるなって思うね」


「有紗にとってはこんなことなのかもしれない。でも私にとってはものすごく心に負担になったんだよ」


「被害妄想強すぎ。あのさ、私が里子のこと仲間外れにしたことあった?無視したり、口きかなかったりしたことは?」


「それは……」


「ないでしょ?イジメなんてするわけないじゃん、私たち友達なんだよ」


こんなことしてくるのに、友達だってなんで堂々と言えるんだろう。


有紗はそう思っているかもしれない。


でも私は……。



「有紗のこと、今は友達だって思ってないから」



友達だなんて、ふざけないでほしい。


友達だったらバカにしたり、見下したり相手の嫌なことばかりしたりしないでしょ?


「勝手に友達にしないで!」


「なっ……急に何言ってるの?」


「本当はもっと早くに言いたかった。私が高校を卒業してから一度も集まりに顔を出さなかったのも連絡を取らなかったのも、もう一緒にいたくないから。


信頼関係なんて、とっくに破綻していたんだよ」


「そんなこと……」


「私は嫌だった。有紗からいじられること。楽しくないのに笑わなくちゃ、雰囲気を壊しちゃダメだってそんなことしか考えてなかった。ずっとずっと苦しかった」


「そんなの、絶対嘘。だったらなんで笑っていたの?私は里子のこと引き出してあげたんだよ?学校でもそう、この職場でだって。里子はそれで人気者になれたじゃない」


「人気者なんかじゃない!」


私は強く言い放った。



「みんな、場を盛り上げるためのオモチャを見つけただけ。そんな風に注目されたって嬉しくないんだよ。私は地味でもいい、注目されなくてもいい。会社では本来の私を見てくれる人が欲しかった」


「は、意味分からないから……」


「とにかくもう我慢の限界。もう散々忠告したから、悪いけど人事部に報告させてもらう」


「ちょっと待ってよ!もうちょっと冷静になりなってば!」


有紗がぐっと私の手を掴む。

しかし私は強い口調で言った。


「触らないで……!」


私は有紗の手を振りはらって、彼女の前から去っていった。


結局、話している間も去ってからも彼女は一度も謝ろうとしなかった。


「……っ、」



本当に最後の最後まで期待してしまっていた。


訴えるって言ったら自分の犯したことの重大さに気づくんじゃないかって。


でも、有紗からの謝罪は聞けないまま。

私はオフィスの外に出た。


冷たい風が頬を撫でて虚しい気持ちになる。


「もうやるしか、ないんだね……」



それから私は、しっかりと覚悟を決め、人事部に今まで有紗からされていたことや、他の上司からの容姿イジリなどを報告することにした。


提出する時、受け入れられるかすごく不安だったけれど、出してみると気持ちはすっきりした。


どうなろうが、私はこの結果を受け入れる。



とにかく私に出来ることをしっかりやろう。


それから後日人事部の人に呼び出され、直接状況の説明やそれを証明するものを見せる機会を作ってもらった。


提出する前は受け入れられるか不安だったけれど、みな私の話を聞いて「これはヒドイ……」と言葉を漏らしていた。


有紗に関しては仕事上の妨害行為があったとして、報告も上がっているらしくすぐに対処すると言ってくれた。


良かった……。


後は有紗側から話を聞いて、それから処分が下るらしい。


まだ有紗の方の言葉を聞いてしまうんじゃないかって不安もあったけど、これでやれることはやったんだ。



後は待つだけだ。


それからしばらくもしないうちに有紗は人事部に呼び出された。


その間にどんな話をしていたか分からなかったけれど、人事部と話し終えた時の有紗はまだ余裕そうな顔していた。


大丈夫かな。

ちょっと不安になる。


すると有紗が私の横を通る時に小さい声でつぶやいた。



「あんたの思い通りになんてならないから」



ごくりと息を飲む。

どんな話し合いだったんだろう。


上手く口で誤魔化されたりしないかな。


不安を持ったけれど、私は自分に言い聞かせた。


間違ってなんかない。

絶対に大丈夫だ。


その翌日。


「掲示板見た?異動だって」



すぐに異動が発表された。


社内はざわついている。


「この時期に異動?」


「何かあったのかな」


私は緊張しながらも、張り紙を見た。


【岡本有紗 〇×市 事務局へ異動】


私はその張り紙を見てほっとした。


やっと、やっと有紗から解放されるんだ。



「なんで……」


有紗はそれを見て小さく震えている。


「平岡市って、問題児が行くところでしょ?形だけ業務の……」


「かわいそ~あそこじゃ給与も低いし、重要な仕事は任せてくれないんだってね」


「なんでよ……っ、こんなことおかしいでしょ」


有紗が小さくつぶやく。

すると私にドンっとぶつかりながら、その足へ人事部へ向かった。


何をしにいくの?


私は彼女の後をつける。

すると人事を担当している人の部屋から大きな声が聞こえてきた。


「あの辞令……おかしいじゃないですか!こんなこと絶対にありえません!里子がオーバーに言ったに決まってます」


「岡本さん、落ち着いてください」


「あの時言った私の話、聞いてましたよね?こんな異動納得いきません」


すると、人事部部長の声が聞こえてくる。


「安藤さんが持って来た証拠、それから他の社員からの証言を元に処分を決定しました」



「処分ってそんな……私が何をしたって言うんですか?」


「岡本さん、いい加減気づいてください。あなたがしていることは立派なパワハラ、イジメですよ?」


「パワハラってそんなつもりはありません。私は安藤さんと仲がよくって彼女をイジっていただけです……それがパワハラやイジメだなんて大げさに言っているだけで……」


「容姿の侮辱、それから仕事の押し付け。飲み会での芸強要。その他にも多数報告されています。これらは立派な処分の対象なんですよ」


「そんな……」


有紗は強制的に人事室を出された。


フラフラしたまま、出てきてそして私と目が合った。


「ねぇ、里子……撤回してよ」


ゆらゆらと歩きながら私の元に来る。


「せっかくいい会社に転勤してきたのに、問題児が追いやられる部署に異動だなんて……あんまりだと思わない?」



「自業自得、だよね?」


「里子が嫌がってるって思わなかったのよ、これからは気を付けるから……」


「私、何回もハッキリ嫌だって言ったよね?それでも有紗は止めてくれなかった」


「そんな風に言わないでよ、里子……私たち友達でしょ?仕事も仲のいい友達も、ずっと一緒にいられるのは里子だけだって思ってたのよ?」


「そんなこと今更言うのやめて!」



ずっと苦しかった。

友達なんだからって言葉に縛られて、許さないといけない雰囲気を作られたこと。


だからこそ、もうハッキリ伝える。


「友達でいられたのは、高校の対等でいられた最初の時だけ……今はもう違うから」


すると有紗は初めて動揺した顔を見せた。


「お、お願い里子……許して。頼れる友人も彼氏もいないの。里子がいなかったら、私……これから一人ぼっちになっちゃうんだよ?」


「……っ」


「思い出して、1人でいた里子に声をかけてあげたのは私でしょう?」


「そうやってずっと、〜してあげたって、相手を見下すから有紗は友達がいないんだよ」


「なっ……」


そして私は彼女に背中を向ける。


「お元気で」


それだけを言うとその場を去っていった。



それから、有紗は職場異動になる間とてもすごしにくそうな生活を送っていた。


私に話しかけることもなく、1人で過ごし異動の準備をしていた。


「岡本さん、イジメだって」


「人のこと見下して、自分が優位に立とうとしてたんでしょ?やりそうだよね」


「異動になって良かった」


噂はすぐに広まっていく。


彼女が広めた写真と同じ速さで。


それからすぐに有紗はここのオフィスを異動していったけれど、最後まで彼女からの謝罪は聞けないままだった。



「でも、これで良かった」



有紗が部署を異動したことで、私をイジる人はいなくなった。


部長の件もそれから飲み会で強要をしてきた上司の件も報告済みでこれから処分が決まる予定だ。


私の部署が大きく変化してしまったことにとても心苦しい気持ちになったけれど、今は誰も私をバカにしたり、容姿を笑ったりしないとても平和な生活を送っている。


元に戻ったようで安心した。



一方有紗は聞くところによると、イジってもいい人がいなくなってしまい自分の出し方が分からず殻に閉じこもっているらしい。


誰かをイジって自分の魅力を出す。それが彼女の生き方だったのかな。


少し有紗のことを考えることはある。



元々友達だったのに、ヒドイことをしたかなとか、あんなにすることなかったかなとか。


でもそれも自分の心を守っていくのにすべきことだった。


そう心を鬼にして、彼女のことを気にしないようにしている。


もうあの時には戻りたくないもん。


「安藤さん」


すると三浦さんが私の元にやってきた。


「三浦さん……」


「あなたにきちんといいたいことがあるの」


「はい」


ドクン、と心臓が胸を打つ。


何を言われるんだろう……。


「本当にごめんなさいね」


「えっ」



「周りの雰囲気に合わせて私も笑っていたの。みんが笑っているから笑わないとって。


時にあなたがいじられている時、パワハラなんじゃないかって思ったこともあった。


でも……そんなことを指摘出来る強さもなくて……安藤さんが笑っているんだからこれでいいんだって思うようにしていた。


自分がもし同じことをされたらって考えたら、とても耐えられない。


あなただって同じ人間なのだから、嫌なことが平気になるわけなんてないのにね」


「三浦さん……」


「本当にごめんなさい。私もしっかり裁かれるべきだわ」


そう言って、三浦さんは深々と頭を下げた。


私は首をふる。


「違うんです」


元々自分にも悪いところはあった。


周りの空気を壊さないようにしなきゃって、そのノリにのってしまったこともあったから、それは仕方のないことだと思う。



「私は三浦さんが途中で私のヘルプに気づいて声を掛けてくれたことが嬉しかったです」


「嬉しいなんてそんな……私が岡本さんが安藤さんを引き出してくれているって言ったこともあったじゃない?


あれのせいであなたを追い詰めちゃったんじゃないかって思ったの。


今度はしっかりあなたの内面を見られる人になるわ。


本当にごめんなさい」


「いえ……」



私は笑った。

今はちゃんと自分を理解してくれる人がいる。



「私も三浦さんのこともっと知りたいです」


「じゃあ飲みに行きましょう、今日の夜にでも」


「はい……!」



誰かをイジってバカにしたように笑う笑いはいらない。


そんなものなくたって、人との関係は築けるし、楽しく過ごすことだって出来る。


これからは……嫌なことは嫌だってしっかり伝えていこう。


自分の心を自分で殺してしまわないように。





それから3か月後──。



「里子、お待たせ。少し仕事が長引いちゃって」


駅前で竹内さんと待ち合わせをする。


「ううん。お疲れ様。何食べる?」


「里子が決めていいよ」


「それじゃあ中華系は?」


「いいね、近くに美味しいお店があるから行こう」


私は竹内さんと距離を縮めて、お付き合いすることになった。


彼は最初から私の気持ちや内面を見てくれる人。


安易に周りの空気にノリにのって、人をバカにしたように笑わない素敵な人だ。


気を遣ったりすると、すぐ自分の気持ちを伝えなさいって怒られるけれど、今はとても幸せだ。


「ふっ」



すると竹内さんが笑った。



「どうしたの?」


「ああ、いや最近楽しそうだなって」


「楽しいよ」


無理に笑う楽しさじゃなくて、自然に笑みがこぼれる楽しさ。


そのごく当たり前のことを手に入れることが出来て本当に良かった。


「本当、ありがとう!」


「俺は何もしてないよ」


「いっつもそれ言う」


「だって本当だし?」



上を向き歩き出す。


自分らしくいられる人と、これからは一緒に歩んでいく──。



END


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