ノベル完結
恋愛・ロマンス
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ただイジってるだけだよね?
1話から読む高校時代、仲の良かった有紗が同じ部署にやってきた。久ぶりの再会を喜ぶ有紗だったが、私はちっとも嬉しくない。
なぜなら有紗は高校時代から私のことを“イジる”のを楽しんでいたから。
最初はみんなが笑ってくれるからいいと思っていたけれど、「里子の写真だけ加工して豚にしておいたよ~」「やだ、それ駅前でセールで2000円で売ってた靴じゃん」笑顔で合わせながらも心はズキズキと痛んでいく。「ねぇあんまりそういうことは……」「イジってるだけなのに、里子ってノリ悪い~」
また地獄のような日々が戻ってくる。
ねぇ、これって本当にただイジってるだけ?