テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
私…「俺」はそれなりに幸せな人生だったと思う。あの日までは…
私は優しい父と母の元に生まれた。父は人間で騎士団長だ。母はキョンシーで、魔法の扱いが人一倍上手かった。村の人たちとも仲がいい。
そんな父と母の元に生まれたから剣と魔法が得意になった。父には、遠く及ばす、いつも倒されていたが…母は、私の魔法「創造」の使い方をおしえてくれた。創造は、作りたい物を思い浮かべる「イメージ」が大切らしい。今になるとなぜ母が創造の使い方を知っていたのか…
父や母の教えはとても分かりやすかった。だが父が教えてくれた。剣よりも銃が強いらしい、試しに使ってみると、見事全弾命中。剣よりもこちらの方が私に合っていた。
そんな風に幸せだった日々はいつかは壊れてしまうものである。
父が目の前で魔王軍に殺された。一撃だ。魔王軍の持っていた大きな剣で頭を一撃で割っていた。家に戻ると母も頭を切り落とされ死んでいた。頭が真っ白になって気づけば家を飛び出していた、その日は雨でびしょ濡れになりながら走った。走って、走って、あの優しかった父や母はもういない。その事実が受け入れられなかった。
その日私は「私」ではなく「俺」なった
そこから旅を始めた。様々な街を周り、出会った魔王軍は全て殺して来た。周りは俺を「悪魔」だの「化け物」だの、色々な名前で呼んだ。
そんな時にたどり着いたのが「魔法の里」だった。
初めて見る魔法、技、技術。久しぶりに「楽しい」と思えた。
エドは俺を「大賢者」と呼ぶ。俺は大賢者なんかじゃないのに…家族の一つも守れない奴が大賢者なわけがない…
そこで過ごしていたが、そこで誘拐された。よく分からない短髪の男にだ。そいつは囮だなんだの言っていたがそこからあとの事は覚えていない。目が覚めるとエドが目の前にいた。なんでも、魔王軍討伐パーティが助けてくれたらしい。
そこからパーティに入った、「楽しい旅」だと思えた。そして驚いた。自分が剣を使ったことが。剣は得意だった、父に教えてもらった大切な技術だ。でも銃の方が強い。どんな大きな相手でも頭を打ち抜けば殺せるから。
そんなパーティだが、俺は秘密にしていることがある。
キョンシーは死体が蘇った。死んだ後の人間が蘇ったのだ。
「痛みは感じない」「腕を切り落とされても」「腹を抉られても」絶対に死なない。というより、「死ねない」俺にとって人間の血は弱点を無くすためのものだ。そしてキョンシーは人間や他の生物の生気を吸うのだ。俺はハーフだからそこまで多くの生気を吸えないが確かに少しずつ生気を吸っている。その少しが戦闘に害を与えるかもしてないのだ。
これが秘密だ
隠さずに言うべきか、言わない方が良いのか、自分にも分からない。母もキョンシーだが、死んでしまった。理由は分からない…
だけど、もしこれ《秘密》を知られたらパーティを抜けなければいけないかもしれない…
もしそうなった時は前と同じように
また1人で戦えばいい話だから