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蘇)日帝、久しぶりだな
日)…ソ連か
俺が声を掛けると、先程まで読んでいたであろう本をパタンと閉じた。
日)お前は何故ここにいる?こう見えてお前と私は敵だろう
訝しげに俺を見やる日帝に、俺は苦笑した。
蘇)今は敵とか関係なく話さないか?手を組もうという話は持たない
俺がそう言うと、こめかみにシワを寄せて睨んでいた日帝は小さく溜息を吐いた。
日)…少しだけだぞ
ふいっとそっぽを向かれたが、俺は無理な願いでも了承してくれる辺り日帝に好感を持っていた。
蘇)ところでお前、久しぶりに会えば以前より痩せたか?
日)…唐突だな
日帝は俺の質問に心底嫌そうな顔を浮かべた。確かに失礼だったかもしれない。
日帝は直ぐに無表情になった。
日)まあ確かにそうかもしれない…この頃は思い詰める事が多いからな…
そう答える日帝は確かに俺が見ても分かるように目の下には隈があった。
相当疲弊しているのだろう。
そう思うと考えるよりも先に体が動いた。
日)はっ…?ソ連…急になんだ?
蘇)お前疲れているだろう、だから暫く睡眠を取れ
俺は日帝を自身の膝に押し倒した。
日)…膝枕か…
蘇)そうだ
日)…硬い
蘇)…そうだな
俺がそう言えば、日帝は小さくクスクスと笑った。
日)冗談だ、暖かくて気持ちいい
蘇)…なら良かった
俺は日帝の頬を撫でる。
だが日帝は反応しない。
蘇)…?日帝?
不思議に日帝の顔を覗けば、か細い寝息をたてていた。
蘇)…おやすみ
俺は冷たい日帝の手をギュッと握って呟いた。
end