テラーノベル
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岩本、深澤のその後
ラウ 父ちゃん、見て見て
体術の練習を元気に見せるラウ
体も大きくなり、本格的に教えてゆく
岩本 ラウは飲み込みが早いな
ラウ でも父ちゃんみたいな体になるのは難しいよな
深澤 こいつはただ鍛えるのが好きなだけだよ
ラウ でも母ちゃんはそれがいいんでしょ?
無邪気に聞くラウ
深澤 んな事ねえよっ
ラウ あ!赤くなってる
岩本 ラウ、お前は剣も上手だからどちらも使える体になればいいんだ
深澤 お前の長い手足なら目黒みたいに剣の達人になれるよ
ラウ うん、どっちも頑張るぞ!次は剣の練習だ
蓮さ〜ん、教えて〜
岩本 いい子だな
深澤 ああ…俺達には勿体ないくらい
岩本 子供を諦めてた俺達の所にな
深澤 幸せだな
涼太、翔太のその後
二人で旅立ち隣の街へ
翔太 なんで?もっと先へ行ったら?
涼太 目黒にここへ寄ってくれって言われて
着いたのは大きな屋敷
「おう、来たか」
恰幅のいい親分、目黒の親父だ
岩本組とは違い、本物のヤクザに見える
少し尻込みする俺
「蓮から聞いてるぞ、美味い飯と踊りが見れるってな」
涼太 任せて下さい
笑顔で答える涼太
翔太 お前のその物怖じしない所は凄いな
涼太 そう?それより初めてのお客様だ、頑張ろうね
夜、涼太の料理と俺の舞、親父さんは凄く喜んだ
「お前等、明日街の集会所で踊りをやってくれねえか?金は払う」
涼太 勿論、喜んでさせてもらいます
「娯楽の少ねえ街だ、皆んなにも見てもらいてえからな」
翌日、集会所で俺と涼太が歌と舞を披露する
集まった街の人が笑顔で拍手をくれる
翔太 涼太…楽しいな
涼太 うん、楽しいね
二人ならやっていける
そう思えた
蓮、大介のその後
大介が花魁として初めて人前に立つ
綺麗な化粧と桃色の着物
この遊郭で見つけた時とは違い前を向き、凛とした表情
大介 蓮…見ててね
蓮 ああ、行っておいで
花魁として名乗る名は桜
翔太仕込の舞と歌
指の先までしなやかに踊る
蓮 凄い…綺麗だ
座敷の端で見ていた俺に微笑む大介
ふと見つけた時の虚ろな顔が思い出される
今と正反対の…
蓮 俺の嫁は強い人だよ
大役を務め終わった大介
大介 凄く緊張した〜
蓮 さっきの絶世の美女が言う事?
853
14,110
ゆんしょ
4,199
大介 そんな…美女だなんて
頬を赤らめる大介
大介 蓮、今年の花火は最初から見れるよね?
蓮 ああ、必ず一緒に見よう、始めから
岩本の兄貴達と川原に敷物を敷き花火を眺める
夕暮に咲く夏色花火あの日と同じ花を咲かせた
大介 ずっと、蓮と…皆んなで見ようね
大輪の花火のように笑う愛しい人
蓮 ああ…ずっと一緒だ
コメント
3件

第13話、それぞれの道でしっかりと幸せを掴んでいる姿に胸が熱くなりました。特に大介が花魁「桜」として凛と立つ場面は、これまでの彼女の歩みを思うと涙が出そうでした。蓮さんの「俺の嫁は強い人だよ」という言葉が、すべてを物語っていて素敵です。涼太と翔太が街で認められていくシーンも、安心して読めました。みんなの幸せが重なる花火の約束、本当に温かい気持ちになりました。素敵なエピソードをありがとうございます🌷