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ピピピピピピ とアラームがなる。俺はその音が鬱陶しくてすぐに切った。そして二度寝しようと眠りに入ろうとしたが、思い出した今日は治とカフェに行く約束をしていた。
「はっ!!!まって今日やん!治とカフェ行く日。やばい服何も考えてない、寝癖えぐいあと何分ある!?
あれ?思ってたより早く起きたな。俺こんな早くにアラームかけたっけ。、、、あ!俺そーいえば昨日アラームの時間変えたわ。治とカフェ行くの遅刻したらいややから。あー、、、なんか馬鹿みたいやな 」
急に恥ずかしくなってきてしまった。治の為にこんなに早く起き、準備をする気満々だったのだろう。治はどうせ飯を食うだけのことしか考えて居ないのに。
「意識してるのは俺だけか、はは笑」
そんな事を考えていたら10分も経っていた。俺は朝ご飯を食べ、服を着て、髪をセットした。そして約束の10分前にはつけるよう家を出た。なんか俺らしくないな。前は友達との約束なんて遅刻してもどうも思わんかったし。
ついた、ついてしまった。約束の10分前、治はまだ来ていない。なに食べようかな、なに話そうかなとか考えてたら治が来た。え?こいつ来るんはやない?俺もやけどさ、俺はスマホで時間を確認した約束の時間の8分前。なんでなん?と思っていたら
「侑さんて何考えてるか分かりやすいですね」
「え?」
「来るの早くないって思いましたよね?」
うわなんでこいつわかんねん
「えー、、、なんで分かったんですか」
「顔に出てました。あとなんかよく分からんけど感じたっていうか、なんか分かりました。」
なつかしいなこれ、前にもお互いが何考えてるか分かるときがあって双子テレパシーって言われてたっけとか思いながらカフェに入った。
「侑さんは何食べるんですか? 」
「オムライスでも食べようかなーって思ってます。」
「治さんは? 」
「うーんどれ食おかな。ナポリタン美味そう、、、シチューもええな、パンも美味しそう。あかん決められへん。美味そうなの全部食うか」
こいつ相変わらずまじでめっちゃ食うな。変わってないんやな。
「あてか、治さんとか堅苦しいんでやめましょ」
「あー確かにそうですね」
「あと敬語もやめよか、なんて呼んだらいい?」
「、、、」
「ツムって読んでや」
「ツム?」
「おれのあだ名」
「なんか変わってんな」
いや横文字の名前考えたの俺やけどツムって呼び始めたのお前やぞ
「治さんは?」
「じゃあ俺はサムで」
「わかった」
こいつ俺の事バカにしてる?お前さっき変言うたよな?
あ飯来た。
「うわ美味そー!やばい腹の音我慢すんの限界やわ。いただきまーす 」
ホンマに飯好きなんやな
「いただきます」
「そういえばなんでご飯誘ってくれたん?」
「あー、、、せっかく連絡先交換したんだからちょっと挨拶程度に、あと顔が似てたから? 」
「へー、まぁでも俺ら凄い顔にとるよな。なんでなんやろ兄弟でもないし、初め出会った時ドッペルゲンガーかと思ったわ」
「ははは、でも世界に自分と同じ顔してる人は3人いるって言われてるしな。」
「、、、この前一緒にいた人って彼女?」
「あーうん。」
「付き合ってどのくらい経つん?」
「2年くらい?」
「あらラブラブだこと」
「喧しい」
「、、、そっか、俺ずっと好きな人がいるんよ。その人がサムとめっちゃ似てんねん」
「俺?」
「おん
「、、、男なん? 」
「おん、俺ゲイって訳では無いんやけど、たまたま好きなやつが男やった。ほんまずるいわ、男ですら惚れさすんやもん」
「そーなんや」
「サムは?恋愛対象女?」
「まぁせやな、男と付き付き合いたないわ」
「っ、、、」
わかってたけど、わかってるけど。痛すぎる。もう無理なんやろか、彼女おるしなぁ2年て強すぎやろ。
「ご馳走様でした」
治と喋っているとあっという間に時間が過ぎていった、ショックを受けたけどこいつの食べてるとこ見るの好きやし、こいつと喋ってると落ち着くし、俺もっとお前に依存してまうわ。
「今日は誘ってくれてありがとうな。また飯いこな」
「おん」
そうやって俺は治と解散した。
俺、男と付き合いたないわ
こと言葉がずっと頭の中で繰り返されてる。
「はーつら。泣くの我慢した俺のこと褒めて欲しいわ。お前に」