TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

短編 集

一覧ページ

「短編 集」のメインビジュアル

短編 集

13 - 雨の日のアンラッキー

♥

365

2025年10月05日

シェアするシェアする
報告する

友達とランチをして解散し、さあ帰ろうとい う時にポツポツと音を立てて雨粒が落ちてきた。さっきまで乾いていたアスファルトが、黒く染まり始め、あちこちで傘を開く音が鳴った。


運良く駅の真ん前で友人と解散したため急いで駅内に入る。




最近天気わるいなあ なんてたわいもないことを考えながら最寄りで降り改札を抜ける。


さっきより土砂降りになっており視界が白く霞んでいく。

傘を刺してもびしょびしょになりそうだが、とりあえず折りたたみ傘をだそうと鞄を開けると一瞬思考が停止したと同時に体の動きもぴたっと止まった。



ない…,折り畳み傘がない…



改めて考えると机に置きっぱなしだなと思い出し はぁ、 と大きくため息をつく。


最寄りはそんな大きな駅でも無いためコンビニも無く傘は買えない。と、なると。


選択肢はふたつ

迎えに来てもらう か ずぶ濡れで帰るか。


いつもなら迎えにきてもらうところだが、今日はメンバーはみんな出かけており、夕方頃に帰ると言っていた人が多かったため迎えには来て貰えない。


色々考えた結果自分で帰るしかないよな となり ずぶ濡れで帰ることにした。

風邪をひくことを覚悟して雨の中に飛び込む。


もちろんこんな土砂降りの中傘もささずに走っているのは自分ひとりだけ、すごくジロジロ見られたがとりあえずいまは早く帰りたい一心で気にせずに走り続けた。


ようやく家に着き鞄から鍵を取り出そうとすると既に鍵が空いていることに気づいた。

誰かもう帰ったのか最後に出た人の閉め忘れなのかは分からないがとりあえず入るとはやり誰か帰っていたようで靴がぽつんと置いてある。


ずぶ濡れのまま中に入って廊下をびしょびしょにするわけにも行かないので先に帰ってきたであろう人を呼ぶ。


「誰かいるーー?ちょっと来て欲しいんだけどーー!」


数秒後にドタドタとこちらに来る足音が聞こえてくる。

家にいたのはうりだった。


「……え?」


ずぶ濡れのえとを見て放心状態で空いた口が塞がらない様子のうり。


「タオル持ってきて欲しいんだけどさ」


「なんでそんな濡れてんの、傘は」


「傘入れてたつもりだったんだけど忘れてた」


「とりまタオル持ってくるわ」

混乱しながらもタオルを取りに行ったうり。


「ごめんありがとうーー」


30秒もしないうちにうりは戻ってきた。


「はい、とりあえずすぐお風呂入りなよ?風邪ひくよ」


「はーい、てか今日黒い服で良かったわ、焦った」


「女の子なんだからちゃんと気をつけな?てか言ってくれたら迎えいったのに」


「だって今日みんな出かけるって言ってたじゃん」


そう言うとうりは一瞬きょとんとし、その後に吹き出すように笑った。


「なに!なに笑ってんの!」


「いや今日おれ朝からずっといたよ?」


「うそ」


「ホント」


連絡しとけばよかったーーっと本気で後悔するえとを見て爆笑するうり。


「はぁ、おもしろすぎる、とりまシャワー浴びてきな。温かい飲み物準備しといてあげるよー」


「はーい、ありがとう」


笑われて不満そうな顔をしながらも素直にうりの優しさには甘える。

うりがキッチンの方へ戻って行った為えともすぐにお風呂場へ行きシャワーを浴びた。


時間も時間なので早めのお風呂ということにし、上がったあとはしっかり全身保湿をして、ヘアミルクをつけて髪を乾かすと、飲み物を作って待ってくれているであろううりの元へ向かう。


リビングのドアを開けると既に飲み物を作り終わったうりが待っていた。


「ごめん遅かった?」


「いんや、ベストタイミング」


「ならよかった!」


マグカップから出る湯気を見る限りほんとに長時間待っていた訳でも無さそうなので変に気を使わずうりの隣に腰を下ろした。


「ココアでよかった?」


「うん!」


マグカップを手に取ると暖かいのが指先からじわあっと伝わってくる。


「おいしい、さいこう」


「それは良かったですわ」


「てゆーかお願いがあるんだケド、、」


「なに」


含みのある言い方をするえとに疑うような聞き方をする。


「他のメンバー達にはずぶ濡れの事言わないでほしいなーって、お説教されるから 」

「それはできないなー」


「なんで!!おねがいだよー!!、」


いやでもなぁ、と お願い! とそうこう言い合っていると玄関からドアが開く音がした。


「ただいまー」

「ただいまでーーす」

「あれもう誰か帰ってる」

「ほんとだ」


帰ってきたのはなおきりとひろとのあの様だ。この声を聞くとえとは焦りだし毛布に包まる。


なんでこのタイミングでお説教トリオ帰ってきちゃうのーーー!!と心の中で叫ぶ。


「おかえりー、雨やばかったでしょ」


「土砂降りだったわー、まあ車だったから全然濡れてないんだけどね」


「てかえとさんもいるよね?靴あったから」


「その毛布くるまってるのえとさんでしょ、どしたの」


「もしかしてうりさんなんか手出したんじゃ…」


「うりりん…!!!」


勝手に喋りたい放題ののあ達にうりは、んなわけないだろ とツッコむ。

実はー、とうりはさっきのえとの出来事をのあ達に話す。


「ぽとーー??前も1回ずぶ濡れで帰ってきたよね?お洋服透けたりしちゃいけないんだから折り畳み傘は常に持ち歩くんだよって!!」


「いやでもー、、服黒だったから!」


「でもじゃない!!」


「はい。」


「えとさんさー、まえも言ったけど…」


そこからのあ、なおきり、ひろ、からのお説教は40分程続きクタクタになったえとを見てうりはくすくすと笑う。


「ちょうどお説教トリオ帰ってきちゃったわけね」


「うり、許さない」




その後も1日うりに対してツンツンしているえとを見て他のメンバーにも出来事が知られていくのだった。

この作品はいかがでしたか?

365

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚