コメント
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うっしー……無理よ……私には恋のキューピっとなんか出来ない(頼んでないです)てか普通に聴いてる曲出てきてリアルに「うぉう(低)」って言っちゃった★
微曲パロ? (歌詞を元に書きました)
⚠️本人様とは関係ありません。
~ さよならエレジー ~(菅田将暉さん)
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ー牛沢視点ー
「はぁ……」
今日もまた ため息をつく。
何回つけばこの気持ちは逃げてくれるのだろうか。
空気と一緒に吐き出てくれたらいいのに
そんなことを考えながら何度目かのため息をついて夕日に染まる空を見る。
気持ちを切り替えるために出た外は空気の冷たさが俺の孤独をより深く感じさせた。
「う~…寒っ」
晴れぬ気持ちのまま
俺は部屋へ戻り、パソコンをつける。
画面には編集途中の動画が映し出され、この前撮った4人での動画が映っていた。
その画面を見て心が痛くなる。
俺の好きな人…。
俺は画面を切り替え、自分の動画へ飛んだ
これで一時は凌げるだろう。
心に穴が空いたようなそれでいてホッとしているような感覚がする。
俺は自分の頬を叩き、編集に集中した。
集中力が軌道に乗ってきた頃
スマホがブブっ…と音を鳴らす。
(やっと忘れられていたのに…)
俺は少し不機嫌になりながら画面を開く。
俺はその内容に心がざわついた。
内容はXで投稿された彼の動画告知
普段もこの告知が出る度少し嬉しさを感じているが今回は違う。
俺は意識を介さずに再生ボタンを押した。
イヤホンから俺の耳へ音が流れてくる。
スウッ…
彼は深く息を吸うと淡い声で歌い始めた。
そう。彼は今日歌ってみたを出したのだ。
俺の耳には彼の甘く、優しい声が届く
先程まで消していた感情がまた昂ってきた
彼の声で聞く恋愛ソングは俺の胸を締め付ける。
自然と涙が零れそうだ。
彼はこの歌を歌うとき、何を思っているのだろうか
彼は誰を想って歌うのだろうか
そんなことを考えながら
俺だったらいいのに…と、あり得ないと分かっていても淡い期待を抱いて聞く。
不意に「キス」という単語が聞こえてきた
その単語にドキッとする。
あぁ…まだ未練がましくすがっているのか
また胸が苦しくなる。
俺と彼との初めてのキスが頭の中で思い出される。
あれは単なる事故
誰も悪くないし、誰もどうにも出来なかったこと。仕方のないこと。
………そう言ってくれたもの。
だけど、俺がよろついて触れた口と口
おれにとっては罪悪感を生み出す行為
その瞬間俺は辛かった。
何故あの時もっと気を付けなかったんだろう。俺があそこで立ち上がらなければ…。
今でも後悔が残る。
触れたことは嬉しい。
けれど彼を男とそれも好きでもない人とキスさせてしまった。
はぁ…とまたため息をつき、熱を帯びた自分の唇に触れる。
あの後、彼は気にした様子はなく
普段と変わらず接してくれた。
その行動は逆に俺は傷つける。
彼にとっては何もないこと。
気にするようなことではないこと。
野郎とキスをしようが所詮は事故。
彼にとってはキスともカウントされない話
その事実をまじまじと突きつけられ、言葉を失った。
唇をギリッと噛む。
俺も気にしていてはだめだと
何日も何度も払拭しようとしてきた。
けれどこの感情を持っている俺にはできないんだな…w
再度天井を見つめ、頭に右手を置く
まだ聞こえる彼の声
「キス」という単語が脳を支配する。
ああくそっ…!おれはほんとどうしようもないな…!
彼を想う気持ちが痛くて頬から涙が伝った
ガッチさん、俺が再生数増やしといてやるから…
だから、俺にまたあの時みたいなキスをしてくれよ…
未練がましくて馬鹿馬鹿しい俺の脳を恨む
ああ…駄目だ……
俺は声を殺して意識が薄れそうになるほど泣いた。