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五芒星の結界がはられ2時間が経過した。
風間たちは結界ギリギリのホテルの入り口付近で外の様子を見ていた。
霊感のない、ミツキとユウマには見えないが予想通り無数の使い魔が放たれ、ホテル周辺から人が出てくるのを待ち伏せしている。
「このまま、外にでて結界を破壊するしかないのかなぁ?」今の状況に不満な風間が呟く。
「今見えている使い魔は囮です、あのくらいならと油断して外に出ればもっと恐ろしいものが待ち伏せています」
あやめがそういって風間を落ち着かせる。
外は雨が降り続き、結界の影響か人通りもなく、アスファルトに打ち付ける雨音のみが響きわたる。
「あそこに誰かいる?」ユウマがワンブロック先の交差点を指差す。
黒いフード付きのコートに身を包み微動打にせずこちらを見ている。ユウマが見えているということは人間であろう。
京子が痙攣している指先を風間が抑える。「なんだあいつの霊気は、人間の霊気じゃない、半分あの世のもののような霊気だ」
京子が苦笑いしながらそう言った。
「藍原、お前の親父さんか?」
「遠くてよくわからない」
黒いフードのものは、消えるように立ち去っていった。
ドクから通信が入った。
「宜しい!皆さんお待たせしました、助っ人がそろそろ到着します!」
「助っ人?」
「結界を破るには五芒星の各所を同時に破壊、または取り除く必要があります。そこで、中島、アスカさん、ミコさん、そして麗華さんに各所の捜索をしてもらいます。」
ドクの作戦はこうだ、まずは4カ所を見つけ出し待機、合図に合わせて破壊する、最後の一カ所は誰か内側から行くしかないというのが難点である。
「あいつらの存在を忘れてたよ、いざという時はたよりなるぜ、で最後の一カ所は俺が行くしかないか」
「ネギ1人じゃ心配だ、私も行く」
「わかりました、姉上と風間さんが最後の一カ所の捜索と破壊をお願いします、しかし4カ所の位置が特定してからお願いします。」
「私も行きます」楓はもの凄い意気込みで名乗り出た。
「お父さんは私しか分からないし、足手まといにならない様にする」
「よしわかった、あやめさん、ミツキとユウマを頼んだ」
あやめは花魁淵で登場した、霊力を放つ弓を取り出した。
最上階から後方支援します、そういうとミツキとユウマを連れてホテル内にもどった。
あとはドクのゴーサイン待ちだ。