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「まって苦しいから!!!」
「つべこべ言わないでくださいい」
そう言ってドレスのコルセットを閉める
元々脂肪はほぼなく筋肉でできているため
コルセットが上手く閉まらない
「ちょっと笑いをこらえるだけじゃなくて
ララシアを止めてください!」
「たまには妻の言うことを聞いてやろう
ララシア十分だもういい」
「ですが! 貴族令嬢としてもう少しできると思うんです!」
「もういい じゃないルシフェルもこう言ってるんだから!」
「あとルシフェル
ひとこと余計と言われませんか?」
ぐぬぬと何か言いたげなララシア
しかし元々ウエストが細いためコルセットをつけなくてもドレスを映える
コルセットをつけて少しでも胸を張って貰いたいというララシアなりの優しさであった
「さあ言われたことないな」
「ちょっと
痴話喧嘩はここら辺にしてくださいな」
「今日は皇帝陛下や大貴族があつまる
パーティーですのよ?
無駄な体力は使わないでくださいまし!」
そう今日は結婚発表パーティーである
ララシアが貴族の血が騒ぐと言って
朝早く仕込んでいた
綺麗な白髪は綺麗に巻いて
白い肌を台無しにしないよう
薄めに青みが強いピンクでお化粧をする
全身の肌などは2週間前から仕込まれていて
とても綺麗
「もう十分じゃない 私とても綺麗だし」
「いいですか?!貴族は綺麗と言うだけで生きてはいけないのです!
社交界は戦場ですのよ?」
「まあそうかもしれないけどさあ」
そうララシアが社交界について熱弁していると
執事が部屋に入ってきて
招待客が全て着いたことを知らされる
「さあ行くぞ」
「えぇ」
きらびやかな会場
装飾などは使用人が2週間かけて作り上げた物
そして主役の2人はパーティー会場のドアまで
来ていた
「アルア大丈夫か?」
「えぇ任せてください!」
「ふっ頼もしいな」
最初の方にあった警戒心は解けていて
この2人を夫婦として認めない方々はいないほど仲良くなっていた
「ハデスご夫妻が入場致します」
その言葉で組んでいた腕に力がはいる
照明が眩しい
そして刺すような視線
それはとても重い
パーティー会場には皇族用の椅子が置かれていてパーティーの主役である2人はまず、来てくださった皇族にお礼を言うことからだ
「聖なる方々に拝謁致します。」
そう夫妻は言いお辞儀の角度を気をつける
___お辞儀は深くすればいいわけじゃないです
45度くらいですからね!
ララシアの声が頭に響く
「顔を上げなさい」
皇帝陛下の声は低くパーティー会場に響く
「コレまた美人を捕まえたな公爵よ」
「はい一目惚れしてしまいまして」
「しかし他国の王女と言っても
3大貴族の権力をホイホイ渡すのは
いいものなのか」
その言葉で会場全体の目線があつまる
それはそうだろう
きっと皆形式的に妻を迎えるだけだと思っていたんだろう
それとうってかわり権力を渡すとなると
もっといい方がいたのではや
あの女で良いのかと不満の声が出てしまう
「はい良いと判断いたしました
陛下も妻も話して頂ければ
分かっていただけるかと」
「公爵がそう言うならば話してみよう」
「そなた名はなんという 」
そう言って目線は妻にあつまる
「アルアと申します」
「ほう
東ゴルトー国の王女だと聞きたが事実か?」
「えぇ私の祖国は独裁国家でしたので交流する場はありませんでしたが」
「それも蟻に侵食されたとか 」
「はいそうでございます
しかし私は元々目立つ見た目があり離宮にいましたのでハンター協会に助けて頂き夫に会えた私はとても幸運だと思っていますわ 」
「他の王族は全滅なのだろう? 」
「はいですので周辺国に受け渡し致しました」
「帝国が同じ状況になった時に簡単に渡してしまうのか?ならば権力を渡すのは些か不安だ」
「状況によります。
祖国は壊滅状態にありましたのでいち王女では復興不可能と思ったのです 」
「しかし帝国は独裁国家ではありませんし
物資も外交など全て持ち合わせています。
できることはありますし私はできることを誠心誠意やろうと思いますわ」
「そうか。ならば貴族にそう信じて貰えるよう精進してゆくことだな」
「では
ハデス夫妻を祝う会を始めようではないか」
その皇帝陛下の言葉で皆盛り上がる
______同時刻
「ハンター協会は大混乱だろうなあ」
「どうして?」
やることもなく雑談をしていた幻影旅団
ハンターライセンスを持つシャルナークが
ハンター協会について触れる
「蟻の件で責任を負うのもそうだし
会長も亡くなって選挙もあるし 」
「それにゴンって言う少年のためにみんな動いてるみたいだよ? 」
「ゴン?どうして?」
きらめく青眼でそうシャルナークに聞く
「制約と誓約のせいで異常な状態らしい
それに協会にとって功労者だからね」
「ふーん。そうなんだ!」
その反応ですこし周りの雰囲気が微妙になる
「アルアどうしたね。 ゴンてゆうガキ助けるためにアルア私達に立ち向かうほどだたね」
「ゴンが死にかけなら一緒に居たキルアってガキも死にかけてるんじゃねぇか?」
「お兄ちゃんはそんな弱くないよ
それにゴンの選択の結果なら
否定する気ないだけ」