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晩香堂外__
『七色妖術:紫陽』
紫の弾幕が敵に降り注ぐ
「厄介だな…だが、周りをよく見てみろ。」
『?….ッ!』
「漸く気づいたか?」
少女と敵の周りには少女の仲間の亡骸が転がっていた
『兄さんッ!与謝野さんッ!皆ッ!何で…如何して…』
少女は兄の肩をつかみ叫んでいる
「これはお前が自ら遣ったことだ。」
『これを…私が…?』
「そうだ。」
『…嘘だッ!私が皆を…』
「戦いに夢中になりすぎて仲間の事を考えていなかったようだな。仲間なんだろう?直ぐ逝かせてやる。」
『ハ…ハハ…全部..私…..が…….ハハハハ…………..』
最早、敵の声は少女に届いておらず、少女は光の亡くなった瞳を兄に向けながら呟いた
『い…能力…人間…失格…。皆…直ぐ…行くよ…….』
異能を発動した瞬間、少女の体はバタリと兄の亡骸の横に倒れた
「死んだか。さて、次はポートマフィアだ。」
「…異能力:冬虫夏草」
「誰だッ!」
背後から黒髪の少女が現れ、敵に向かって異能を発動する
「貴方は今から五分後に体の内側から異能生命体に食い破られる。さようなら。」
「クソッ!誰だ貴様はッ!」
「私?私は…夢喰冬華。只の通りすがりよ。」
少女はそういうとクルリと背を向け帰って行った
その表情は険しかった