テラーノベル
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らだおくんが新しい配信者と仲良くしていることを知ったみどりくんは胸にズキンと痛みを感じた。普段の冗談や絡みが減り、寂しさが押し寄せる。らだおくんは楽しそうに配信者の家に行き、切り抜きやSNSで楽しそうな様子が広がる中、みどりくんはひとりで家にこもり、涙を流し続けた。「もういいや……オレの気持ち、誰も見てないんだ」と、布団に顔をうずめながら嗚咽する。
ある夜、ドアの向こうでらだおくんの声が響いた。「みどり……ごめん、ごめんな。泣いてるなんて知らなかった」みどりくんは赤く腫れた目でらだおくんを見つめ、布団の中で拳を握った。「オレだけ見てろよ。じゃなきゃ許さねぇ」必死に謝るらだおくん。「……わかったよ、もう二度と離れねぇ」瞳の奥で小さく光るハートのような光。みどりくんの独占欲と執着心が、はっきりと示される瞬間だった。
「ずっとそばにいる」みどりくんは低い声で告げ、らだおくんに近づいた。「他の配信者と遊ぶな。通話も減らせ。オレ以外に夢中になるな」らだおくんは苦笑しながらも肩をすくめた。「……わかったよ、もう行かねぇ」みどりくんはにやりと口元を吊り上げ、涙の跡を残したまま笑った。「これで安心だ」瞳の奥で小さく揺れるハートの光が、二人の間に強い信頼と独占の熱を満たす。その夜、二人は言葉にせずとも互いの想いを確かめ合った。──他の誰にも渡さない。絶対に。
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