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えもすぎるぅ〜〜!!! 片思いを星で表すとかえもすぎ!! 奇病パロってこれのこと!??
両思いもいいけど、片思いもいいんよねぇ~.ᐟ.ᐟ 切ないのが大好物💕😋
表現の仕方天才ですか ?? 星涙病 ←これなんて読むの ?? う ~ ん 、私的には両思いになって欲しいけど !! そう簡単には慣れなそうで苦しい ~ !! ( 勝手な想像です )
“ お 星 様 が ぽ ろ り . ”
いつの間にか、俺は歩いていた。
霧が濃く、一寸先は白に覆われており、先程まで歩いてきた道でさえも霧によって覆い隠されている。
不安だった。
向かう先は何処なのか、そんなこともわからないまま、俺の脚は動き続けた。
止まってしまったら最期、自分が自分でなくなるような気がしたから。
真っ白な霧に覆われた世界は、俺の心を丸裸にしてしまった。
後ろから迫ってくるものに脅え、向かう先のものに期待を抱いて、ただ歩き続けた。
どれくらい歩いたことだろう。
不思議と俺は疲れていなかった。
それどころか、有り余った力が身体の内から溢れてくるようだった。
俺の周りを取り巻いている真っ白な霧ははれることのなく、この空間を支配している。
と、不意に霧があけた。
墨を流したかのように真っ黒な空には星がひとつ、黄色く輝いていた。
見回してみても誰もいない。
ここには、星と俺だけだった。
きらきらと輝く星は、届きそうで届かない、そんな距離。
もどかしくて、もどかしくて。
「あぁ、綺麗やな。」
俺のものにはならないくせに。
俺の想いなんてわかってないくせに。
思わせぶりな態度ばっかりとるのやめてよ。
「片想い、辛いなぁ」
そう呟いてははっと笑うと、星が少し瞬いたような気がした。
夢にまでみる貴方。
その声を、表情を、想像するだけで俺がどんな熱を抱えているのかわかってない。
俺の願いは何時だって、ひとつだけなのに。
綺麗な綺麗なお星様。
どうか、どうか___。
・
・
・
はっと目が覚めた。
他でもない、“目の痛み”で。
「は、」
身体を起こしたその先には、とんでもない風景が広がっていた。く
見渡すばかり、星、星、星。
俺の寝室には、“星”が沢山散らばっていたのだ。
「なんや、これ…、」
真っ白な星は、鈍く、低く、輝いていた。
恐怖すら感じる状況に、生唾を飲み込む。
と、何処かへ行ってしまっていた眠気が戻ってきた。
眠気を抑え、欠伸をかみ殺す。
刹那、痛みが走った。
―ぽろっ、―
普通ならば涙が出てくるはずのところで、俺の目から出てきたのは、
―“星”だった。
・
・
・
さて、寝室に転がっていた沢山の星の正体はわかった。
問題は、何故そうなったか、だ。
インターネットで調べてみたら、一応それっぽいのは見つかった。
もっとも、都市伝説レベルの話なので本当に信じられるかどうかはわからないけれど。
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病名 : 星涙病
症状 : 涙が星に変化する。
原因 : 意中の相手ができること。何故涙が星に変化するのかは不明。
治療法 : 意中の相手と両想いになること。
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恐らくこれであろう。
治療法は、意中の相手と両想いになることらしい。
意中の相手…それは俺にとって星だ。
いつもきらきらと輝いていて、届きそうで届かない。
たまに見せる弱みまでも愛しくて、目が合う度、話す度、好きが増していく。
なぁ、俺をこんなにしたのはお前だよ。
「あっきぃ。」
ちゃーんと、責任とって貰わんとな。
「ねぇ、あっきぃ?」
二人きりの夜道。
俺らのお喋りなんて誰も聞いてやしないけれど、内緒話のように君に囁いた。
「なーにっ??」
君はふふっと笑って俺に囁き返す。
そんな君の耳元で息を吸った。
「星が、綺麗だな。」
恋慕とも、思慕ともとれるその言葉は、果たして。
終 わ り で す っ !!!!!
ち な み に 、 「 星 が 綺麗 で す ね 」 は 憧 れ や 、 届 か な い 想 い の 切 な さ を 表 す よ う で す よ ~
皆 さ ん は ど ー い う 結末 で あ っ て ほ し い で す か ぁ ??
お 好 き に 考 え て み て 下 さ い っ !!!!!