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コメント
3件
お疲れ様、しょぴぃさん!第4話読んだわー。 いやもう及川さんの登場シーン、エグかった…(笑)「愛は重くてなんぼ」って笑顔で言いながら150人ペンダントに封印してるの、完全にサイコで笑った。でもそれが癖になる絶妙な怖さと魅力あるわ。飛雄とのやり取りも「反抗期!?」「うるせぇ」の空気読まなさ、チームの緩さが好き。 高位個体堕ちなかったのも気になるー。次どうなる?
白い光が夜空を裂いていた。
神聖魔法。
しかも、一人や二人じゃない。
空中に浮かぶ無数の魔法陣。その中心には、“純白”の少女達がいた。
フリル。
杖。
羽。
吐き気がするほど眩しい。
「うわ、キッツ」
日向が露骨に顔をしかめる。
「目痛ぇ」
「魔力濃度高すぎです……」
五色も耳を伏せた。
影山だけが静かに前を見ている。
左角の輪が、淡く発光していた。
「……上位個体」
低い声。
空の中央。
そこに、一人の魔法少女がいた。
金髪。
白い翼。
他とは格が違う魔力。
「魔王を討つ」
少女が杖を掲げる。
「世界を闇から解放する為に!」
「うわぁ」
菅原が引いた顔をした。
「テンプレ〜」
「でも強ぇぞアイツ」
日向の目が細まる。
本能で分かる。
あれは危険だ。
「飛雄」
少女が影山を見る。
「今日こそ終わらせる」
「……は」
影山の空気が変わる。
魔力が膨れ上がる。
「来いよ」
その瞬間。
戦争が、始まった。
爆音。
衝撃。
夜空が割れる。
影山の黒雷と魔法少女の聖光が正面衝突した。
「ッ!!」
周囲の建物が吹き飛ぶ。
日向が笑いながら屋根を蹴った。
「ぎゃははっ!! すっげ!!」
吸血鬼とは思えない速度。
一瞬で背後へ回り込む。
「遅ぇよ」
牙が少女の首元へ迫る。
だが。
「――“聖壁”!!」
結界。
日向が舌打ちする。
「チッ」
その横から五色の黒炎が叩き込まれた。
「邪魔っすよ!!」
轟音。
白と黒の魔力が混ざり合い、空間が歪む。
だが魔法少女達も強い。
「浄化を!」
「魔王軍を滅ぼせ!!」
空から無数の光槍。
日向が飛び、影山が撃ち落とし、五色が喰らいつく。
そして。
「……あーあ」
菅原がため息をついた。
「だから嫌なんだよねぇ」
次の瞬間。
魔法少女十数人の魔法陣が、一斉に消滅した。
「――なっ!?」
魔力そのものを喰われたのだ。
菅原の背後の“影”が、静かに笑っている。
「ば、化け物……!」
「失礼だなぁ」
にこり。
その笑顔のまま、空間ごと敵魔法を握り潰す。
圧倒的。
だが。
それでも。
上位個体の魔法少女だけは止まらなかった。
「魔王を出せ!!」
純白の魔力が爆発する。
空が白に染まる。
日向が顔をしかめた。
「うっわ最悪」
「しつけぇ」
影山の黒雷が走る。
だが相手も互角。
押し切れない。
「……チッ」
影山が苛立つ。
珍しい。
完全に殺し切れていない。
すると。
「も〜、仕方ないなぁ」
その声が響いた。
軽い。
場違いなほど軽い声。
全員の動きが止まる。
玉座の間へ続く巨大な門。
そこに、一人の男が立っていた。
黒いヴェール。
長い指。
ゆるく笑った口元。
「……“???”」
五色が呟く。
日向が目を瞬く。
「え、出てくんの?」
「珍し」
菅原だけが少し目を細めた。
「及川さん」
その瞬間。
空気が止まった。
魔法少女達が目を見開く。
「……え?」
「今、名前――」
男は笑う。
「そ。俺が魔王」
ヴェールへ手を掛ける。
影山が嫌そうな顔をした。
「……最悪」
「飛雄ひどくない!?」
「うるせぇ」
「反抗期!? 反抗期かな!?」
空気読め。
全員がそう思った。
だが。
次の瞬間。
及川徹はヴェールを外した。
静寂。
誰も、動かなかった。
月光がその顔を照らす。
整いすぎた顔立ち。
柔らかな微笑み。
けれど、その瞳だけが異様だった。
深い。
深すぎる。
底が見えない。
「……ぁ」
魔法少女の一人が、杖を落とした。
「え」
「な、に……」
呼吸が乱れる。
胸が熱い。
視線が逸らせない。
頭がおかしくなる。
“好き”。
その感情だけが脳を埋め尽くす。
「っ、いや……!」
上位個体の魔法少女だけが歯を食いしばった。
「見るな!! あれを見るなッ!!」
遅い。
もう遅かった。
「綺麗……」
「好き……」
「会いたい……」
一人。
また一人。
魔法少女達の瞳から戦意が消えていく。
及川は困ったように笑った。
「えぇ〜、俺戦うの嫌なんだけど」
ぱちん。
指が鳴る。
その瞬間。
魔法少女達の身体が、光になった。
「――え?」
吸い込まれる。
及川の胸元。
そこに下がる、無数の宝石が埋め込まれたペンダントへ。
「ぁ……」
「ま、って……」
消える。
閉じ込められる。
永遠に。
「うんうん、これでずーっと一緒だね!」
笑顔。
心底嬉しそうな声。
怖い。
純粋に怖い。
五色が耳を伏せた。
「……うわぁ」
「キッッッツ」
日向ですら引いていた。
菅原が苦笑する。
「相変わらず重い愛だなぁ」
「愛は重くてなんぼでしょ?」
及川は首を傾げる。
「だって好きなら閉じ込めたいじゃん」
「サイコ」
影山が即答した。
「飛雄また酷くない!?」
「事実だろ」
すると。
最後の一人。
上位個体の魔法少女だけが、膝をつきながら及川を睨んでいた。
「っ……なんで……」
堕ちない。
まだ、理性が残っている。
その瞬間。
及川の目が細くなった。
「……へぇ」
空気が変わる。
ぞくり。
日向が笑った。
「あ、終わったわアイツ」
「マークされたな」
影山が呟く。
及川はゆっくり少女へ近づく。
逃げられない。
動けない。
恐怖で。
そして。
「君、俺見ても堕ちなかったんだ」
嬉しそうに笑った。
「気に入った」
及川徹 役職 魔王
兎に角ノリがいい。悪く言えばチャラい。
ヴェールをつけている。理由はその方が魔法少女を堕としやすいから。
飛雄命。LOVE。でも最近飛雄が全然構ってくれない。反抗期かな…
戦闘はあまり好まないが、ヴェールを外せば顔の良さで大体の魔法少女は堕ちるらしい。因みに今までに堕とした魔法少女約150人は全員胸元のペンダントに封印されている。本人曰く、「ん?こうすればずーっと一緒に居られるじゃん!」とのこと。自覚アリのサイコ。愛は重め。
人外。不老不死。人間って面白〜いっ!
今の幹部達(日向、影山、五色、etc…)は500年以上顔ぶれが変わっていない上に、ちゃんと絶妙〜な距離感は保ちつつも(飛雄を除く)怯えずに話しかけに来てくれるので感心している。
男女関係無く、自分の顔面を見ても堕ちなかった生き物は基本マークする。
菅原と同じくツノ無しでクソ強い。
飛雄のことは600年ほど前に引き取った。経緯は後々…