#10
「_ん、熱_」
😊「…ッ…?」
…プレゼンも終わり、古都山先生に見つかって、保健室に連れて行かれた。
「_何だけど、_いい?」
先生は、一生懸命俺に話しかけてくれているけれど、正直、なんて言っているか分からない。
😊「…?ッ…はぃ…」
「_じゃあ、__様に連絡を_」
「少し、待っ__ね」
…そう言うと、先生は保健室から出ていった。
_さっき、 先生に運ばれて、直ぐに体温を測った。
俺に見せてはくれなかったが…先生が驚いた顔をしていたから、かなり高かったのだろう。
…いや、何で今なんだよ。
後少しでテストだってのに…
😊「…ッ…最悪… 」
ガラララッ
ドアの音と共に入って来たのは、二人の先生。
古都山先生と、担任の先生、明木先生。
明「_紫恩__、持ち物を__」
女の先生で、生徒から人気のある先生だ。
古「もう_ぐで、着く_たい。」
明「_紫恩さん、また今度。」
😊「…はぃ…」
明木先生が去り、ほんの数分。
保健室のドアが、静かに開いた。
「…」
😊「…?」
茶髪のくせっ毛で、優しそうな垂れ目。…そして、瑠希と同じ青い瞳。
😊「…ッ…母さん…」
「…!お母様…!」
母「!古_山先生、こん_ちは」
「紫_さん、ど_や_、熱が_るみ_いで… 」
母「…はい、分_りました。」
😊「…ッ…?」
母「紫恩、行くよ。」
母さんは、俺の方を見向きもしないでドアに向かって歩いていく。
😊「…うん。」
…そりゃそうだ。
顔が広く、印象の良い母さんは、外交的で、愛想も良く、明るい瑠希が一番好き。
俺が母さんの一番に、だなんて、一生ないなろう。
😊「…」
…ま、慣れたからどうってこと無いけどな。
母「…ほら、早く行くよ。」
😊「…」
母さんは、格好からするに、仕事の途中だったのだろう。
汚れ一つない紺色のスーツと、一つに括られた髪が、少し乱れている。
母「…紫恩、学校では上手くやってるの?」
😊「…まぁまぁ…?」
…またこの質問。俺と2人きりになる度、こんな事を聞いてくる。
…この後もどーせ、瑠希を見習いなさい、だとか言ってくるのだろう。
…こっちは熱だってのに…
母「…瑠希とは、うまくやってる?」
😊「!………そこそこ」
母「…ま~た曖昧な返答をして。そんなんじゃ、相手に飽きられるわよ。明るい瑠希を、少しでも見習って_」
…やっぱりだ。
母さんの会話のパターンは大体これ。
…けれど、瑠希との関係について聞いたのは、少々驚いたな_
母「…はい、着いたわ。」
…数時間前、この家を出発したはずなのだがな。
まさか、こんなに早く帰り着くとは。
母「…お粥は作っておくから、寝ておきなさい。」
母「好きな時間に食べて。」
😊「…ぁ…うん。」
_外は薄暗く、今にも雨が降り出しそうで、ジメジメとした空気が漂っている。
…朝は晴れていたが、まぁ、仕方の無いことだ。
…俺は大人しく眠るだけでいい。
😊「…おやすみ…」
母「…どうしてあんたはそんなに愛想が悪いの。」
子😊「…」
母「…拗ねてるのか知らないけど、嘘でもいいから笑いなさい。」
子📕「!おかあさん!あそんできてもいーい?」
母「うん、いいわよ。」
子😊「…」
母「…少しくらいは、瑠希を見習って。」
父「!おぉ!また100点か…!」
子😊「おれね、がんばったんだよ」
父「分かっているとも。…よくやったな、紫恩。」
子😊「…!うん、ありがとう」
子📕「…お、お父さん、遊んできてもいい?」
父「…宿題は終わらせたのか?」
子📕「ま、まだだけど…」
父「…瑠希も3年生だ。少しは勉強しなさい_」
子📕「…っ…はい…」
「…紫恩くんって、なんでいっつも本読んでるんだろうね。」
「~~」
「…笑 あ、確かに。そうかも笑」
子😊「…」
😊「…ッぁ…」
…っ…まただ。
子供の頃の夢…旧夢を、最近よく見る。
…それも、思い出したくなかったものばかりだ。
…けれど、こんな夢を見る度に、過去の自分は愚か者だったなと思う。
自分より好かれていた瑠希を羨ましがって…
嗚呼、それは今もだな。
😊「…どうせ俺は、瑠希に追いつけない。」
空は茜色に染まり、烏は懸命にないている。
😊「…本当、愚かだ。」
コメント
3件
最高に面白いです! 凄すぎます✨ 続きが楽しみです! これからもがんばってください!!