TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

♡♡♡

父親に頼まれた書類仕事を書斎でこなしているのが、妙につまらなすぎて、ぼんやり考え事をしているアンドレアを眺めるカール。

(アンドレア様、書類をめくる手が止まっているけれど、注意を促したほうがいいのか。それとも休憩を促したほうがいいのか、迷ってしまいますね)

備え付けのソファに座り、別の仕事をこなしているカールは、主の体調を気遣いつつ、その姿を横目で眺めた。どこか物憂いな面持ちで見つめている視線に気づかずに、アンドレアは苦悩し続ける。

《カールの誕生日プレゼントが、三年続けてオーダーメイド品にならないようにせねば。しかも今回は俺の告白もプラスされるワケだし、特別なものにしてみたい》

それぞれの思考は、互いのことを考えているのに、見事にすれ違っているのを、ふたりは当然知らない。

「アンドレア様、なにかお困りですか?」

「へっ?」

カールに声をかけられ、アンドレアはやっと我に返る。目の前のソファから自分に視線を飛ばし、心配そうに見つめるカールを認識し、やってしまったと後悔する。

「当主様から頼まれたお仕事が、難しいのでしょうか?」

「悪い。別なことを考えていたせいで、その仕事に集中できなかった」

「では提案です。今のお仕事を早く終えれば、考え事に集中するお時間を差し上げます」

「それって――」

アンドレアが首を傾げて、眉根を寄せる。

「短時間ですが、貴方様の変わりを私が勤めましょう」

《カールのことを考える時間を作るために、カールが働くとか、どう考えてもおかしいだろ!》

「そこまでしなくていい。とにかくなんとかやりきってみせるから、フォローを頼む」

こうしてカールがフォローすることで、想像以上に仕事を早く終えることができたアンドレアは、自身の時間を作ることに成功し、いいアイデアを閃かせることができたのだった。

この世で一番欲しいプレゼント

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚