テラーノベル
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⚠️ATTENTION⚠️
※英日(日帝)
※BL
※政治的意図無し
※史実が含まれます(諸説有り)
「──さよなら。」
──全ての始まりは、ここからだった。
私には付き合っている国がいる。
でも、最近はどうにも上手くいかない。
まぁ……どう上手く関わりあおうがあわまいが、この関係も終わりを迎えるのだが。
だって今日は──
「…日帝。」
まるで私の心の声を遮るように、名を呼ばれた。
「何でしょうか。」
「実は貴方に渡したいものがあるんです。受け取ってくれますか?」
渡したいもの……何だろうか。
「別に構いませんが…」
「……これです。」
「これは…バラの花束?」
「そうです。」
バラといえば…彼の国花でもあるな。…彼らしい。
「…ありがとう。大事に飾っておくよ。」
ざっと見た感じ、15本くらいだろうか?
太陽の沈まない国と謳われるだけあって、それを象徴する綺麗な赤色だ。
……私からも何か持って来ていれば良かったな。
「日帝。」
先程よりも、真剣に。でもどこか不安気に揺れる声で。
彼は私の名を呼んだ。
「…どうされましたか。」
その真剣な声に思わず息を飲む。
「……」
いつもなら、この沈黙も嫌ではないのだろう。
だが、今となっては……少し苦しくなった。
「…すみません。言葉が…見つからないです。」
「そう、か…」
きっと、彼も気付いているのだろう。
刻一刻と別れの時は近付いている。
私は、最期まで我儘だ。──だから、自分から切り出せないでいる。
この関係を、断ち切れないでいる。
「…あの。」
今度は、名を呼ばずに声を掛けられた。
嗚呼…気付いてしまう自分が嫌だ。
辞めてくれ、まだ時間は…
「──もう、終わりにしませんか。」
……。
あ。そっか。
そういう、ことなのか。
まだあると思っていた時間は、空想上に過ぎなかったのか。
それに気付いた途端、涙が頬を伝った。
「……泣かないで、ください。こちらまで……」
あぁ……もう、止められない。
この涙も、時間も。全部。
なら……せめて…最期くらいは。
「笑いあって、さよならをしよう。」
「え……?何故…」
「こうして泣いているってことは……」
「互いに好きなまま別れるんだ。」
「ッ──!」
「だから……最期くらいは笑って、別れよう」
「……ふふ。それも、そうですね。」
やがて彼は笑顔を見せた。
そして……
「──さよなら。」
「さよなら。また、いつか。」
「…嗚呼。」
そう残し彼は去っていった。
「っ”…ぁ……」
─ちゃんと…笑えていただろうか。
─笑って、さよなら出来ただろうか。
それを聞く相手も、もう居ない。
ただ、咽び泣く。貰った花束を抱き締めながら。
花に涙が掛かろうとも。
決して、離さなかった。
「大好きだ…イギリス。」
1923年8月17日。
四カ国条約が正式に発効された日のことだった。
to be continued….?
ご無沙汰しております、主です。
最後の小説投稿(1⁄19)から約1ヶ月振りですね()
そして、長らくお待たせいたしました…
なんと嬉しいことにフォロワー様が200人を突破しそうで…!
流石に何か書かなくては!と思い付いたのがこの小説です…
なので拙い所もあると思われますが目を瞑ってくださると幸いです()
予想以上に反響があった場合、続かせようと思いますので、是非宜しければ♡、コメントをくださると主がとても喜びます()
それでは、また👋
コメント
2件
お久しぶりですー三日月さん、今作も神作になりそうですね!