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こうもり@スランプ
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稀灯 夏成🩵🍸
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仕事が終わり、俺は若井に呼ばれて会議室に行くとそこには会社の偉い人や、俺たちと活動を共にしている人たちが集まっていた。
きっとよく無い話だ···直感的に感じて気を引き締めてみんなを見渡す。
「···なにこれ、どういうこと?」
「元貴、りょうちゃんが辞めるのを認めてあげてほしい。お願いします」
「若井···何いってんの?!」
まさか若井までそんなことを言ってくるなんて思わなくてぐっと詰め寄る。
なんで泣きそうな顔して俺を見るんだよ、俺ってそんな間違ってること言ってる?
「大森くん、藤澤くんの為だと思ってそうしてあげて欲しい」
「···はっ?」
そこにいた人たち全員が···若井も含めて、俺を一斉に見る。
「そういうこと···?ここにいる人たち全員同意見ってわけですか?」
お世話になっている、大切な人たちばかりだ。その人たちが全員で俺を説得しようとしている。
「グループの為、大森くんの為だと思って···それがここにいる皆の気持ちだから」
気持ち悪い、と思った。
その人たちがとかじゃない、自分の知らないところで話が進んでいる恐怖···フロントマンであり、メンバーであり、恋人である俺が何もしらない、その事実が恐ろしくてたまらない。
「本当に藤澤が辞める理由って留学ですか?それでここまでの人が動くんですか?」
「そうだよ、みんな藤澤くんのこと大切だからね」
皆、視線を逸らしたりしない。
···若井だけは、終始俯いて黙ったままだったけど。
「嘘だけは辞めてくださいよ」
「嘘じゃないよ」
「若井、本当に?お前はどう思う?」
少し、ほんの少しだ肩がビクッと揺れた気もするけと、顔を上げて俺を見つめた時は落ち着いた表情をしている。
「嘘じゃないよ、りょうちゃんの為に留学を認めてあげよう···辞めさせてあげよう、ね?」
皆が俺の発言を待っている。
こんなの答えは、ひとつしか用意されていないようなものじゃないか···。
「···わかりました」
若井も他の人もほっとしたのがわかったから ···俺はそこにいる全ての人を一瞬だけ恨まずには居られなかった。
グループからも、俺からも、りょうちゃんが離れてく···遠くに行ってしまう。
「話がそれだけなら帰ります」
1人で部屋を出ていく。
早足で宛もなく歩く俺に声をかけてくれる人なんてどこにも居なかった。
コメント
4件

引き留めることに協力してくれる人がいない。それどころか味方だと思っていた人が敵に見えたら、そりゃあ気持ち悪いし、あまり気分のいい話じゃないよね……
はるかぜさん、更新ありがとうございます🥰 気持ち悪い、のところ、めちゃ共感したし、そう思う❤️くんにぎゅって胸が締め付けられました😢 ああ、認めちゃった…と思いましたが、切ないシーンなのに❤️くんがこのまま引き下がるのかな…どうなのかな…とちょっとワクワクしながら読んじゃいました🤭💦 続きも楽しみにしております☺️✨