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ふわっちぃ〜!!推ししかいないやん、かなかなに、ふわっち、ローレンでしょ?そこの空気になって漂っていたい...(切実)
『叶くんってほんとお洒落だねえ』
「そんなことないよ」
二名で予約していた…と店員さんに伝えてそのまま中に案内される。
叶くんの連れてきてくれたお店は居酒屋だけど普段来るような所じゃなくて
なんだかとてつもなくお洒落な雰囲気が漂っている。
叶くんはお酒、まだ未成年のわたしはジンジャーエールを頼む。
1ヶ月ぶりにあった叶くんは伸びた髪の毛をポニーテールにしていて
前より大人っぽくなっている気がした。
顔がほんとに綺麗でじーっと見ていると
「こら、見すぎ」と笑われた。
「じゃあ聞きましょーかね、都愛の失恋話」
『もう!』
「ふふ、ごめん」
運ばれてきた料理を食べながら
昨日あったこととかをぽつりぽつりと話す。
最初は普通に話を聞いてくれてた叶くんだったけど
昨日泊まったという話をした瞬間の食い付きがすごくてなんだか笑ってしまった。
「えーでもやっぱ僕はその人都愛のこと好きだと思うけどなあ」
『手出されなかったよ?』
「ちゃんと好きだからでしょ、それは」
『叶くんも好きな女の子と一緒に寝ることになっても手出さずに寝ちゃう?』
「いや出すかも」
『でしょぉ!?ダメだ、やっぱ失恋かも』
そんなに遊んでない(多分)叶くんでそうなら脈ナシすぎるよ。
昨日の言葉もきっと全部思わせぶり、残念ながらローレンなら有り得る。
机にぐでーっと寝転んでいると店員さんの声。
どうやら隣の席に新しいお客さんが来るらしい。が、
この後の叶くんの言葉でわたしは心臓が危うく止まってしまうところだった。
「あれ?ふわっちとローレンじゃん」
とてつもなく聞き覚えのある名前が叶くんの口から飛び出してきて
ばっ!と体を起こす。
叶くんとはまた違う系統の綺麗な顔をした男の人の隣に見覚えのある赤髪。
聞き間違えでもなんでもなくてそこにいるのは
紛れもなくローレンだった。
「あぇ〜かなかなやん」
「久しぶり〜何してんの」
「湊が美味しいとこあるって連れてきてくれたんスよ」
「ローレンが腹減ったってうるさいから……え!?かなかなの彼女!?」
紫のメッシュが入った男の人が元々大きい目をまんまるにしてこっちを見てくる。
そこでやっとわたしに気づいたローレンは一瞬驚いた顔で固まりその後気まずそうに目を逸らした。
「違う違う、小さい頃からよく一緒にいた子。失恋したらしいから話聞いてんのよ」
『ちょ叶くん!』
「え!俺も聞きたいその話!」
一緒でも大丈夫?と叶くんに聞かれ断れるはずもなく。