🇺🇸昨日はありがとな!お陰で提出日までに出せたし、助かったわ!
🇯🇵いえいえっ、アメリカさんの力になれたのなら良かったです
ある日会社の廊下を歩いていると、俺と背丈が同じぐらいの男と、俺より二回り背が低い男が立っていた。
アメリカと日本だ。
🇷🇺あー…またあいつと
俺は2人を見るなり小さく舌打ちを打った。
暫く日本はあいつの側にいる。
というのも、アメリカの野郎が日本を連れ回したり、構ってもらいに行っている。
アメリカの野郎が日本を独り占めしているようなものだ。
だから暫く…いやこの数ヶ月、俺はまともに日本と会話等していないし、側にいない。
🇷🇺はぁ…
俺は長く、だが直ぐ消える溜息を吐いた。
🇺🇸っしゃじゃあ、昨日のお礼に一緒に夜食べに行かないか?
俺はアメリカの言葉にピクッと、肩を震わせる。
🇯🇵良いですよ!
その問い掛けに答える日本の声が聞こえる。
その瞬間、日本のその返事が俺の背中を押したかのように、俺は2人の側まで歩いていき日本の手を握った。
🇷🇺すまないが今日は俺と先に用事が入っているんだ、だからまた別日にしてくれ
俺はそう言い残し、日本の手を引いてその場を離れた。
離れる際、背後から小さく呟く声が聞こえた。
🇺🇸…嫉妬か
俺は暫く使われていないであろう部屋に日本を連れ、ドアの鍵を締めたのを確認して日本を強く抱き締めた。
🇯🇵…ロ、ロシアさん…?
抱き締められた日本は、戸惑いながらも俺の背中を撫でる。
その撫でられている、今俺の側にいるという証拠が正直嬉しかった。
🇷🇺…今日だけ俺の側にいてくれ
俺は日本の肩に顔を埋め、そう呟いた。
一日だけで良いから、今は側にいてほしい。
🇯🇵…分かりました、今日は一緒にいますよ
数秒の沈黙の後、日本はふふっと笑いそう答えた。
俺はその返事に応えるように、日本を抱き締める力をグッと強くした。
『終』
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