弥奈(やな)が教室から出て行った。
「ここは僕が行くから……。宗次郎(そうじろう)、隼(はやと)、杏葉(あずは)をよろしく」
空太(くうた)も、そう言って、弥奈を追いかけていった。
「歩いて出てったけど、いいの、あれ?」
「すぐに追いつくつもりはないってことだろ。場所にしても、頭の整理にしてもな」
「あ~、なるほど」
そんなやり取りを目の前でしているけれど、杏葉は、しばらく立っているだけしかできなかった。
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第18話 杏葉のわからない心
「落ち着いた?」
隼の提案で、廊下に移動してきた。
4階の窓から見る中庭は、部活動に向かう生徒や下校する生徒で人が途絶えない。
杏葉、隼、宗次郎という並びで、移動してもしばらくは黙ったままだった。
「うん……ありがとう」
そっと口を開く杏葉。
「私、弥奈を傷つけてたのかな……********
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