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開始3秒で悟った。
あここ俺の世界じゃねぇわ
「いやまぁ、それが分かったとはいえ何処かは知らんのやけど」
「ちょ、あのさぁ…最近多くね?」
「お前…それは言わへんお約束やろ!!」
「ごめんて!でも流石に多ない!?俺ら何かしたんか!?」
目の前で繰り広げられる変な会話。まぁ正確に言えば壁を通した正面、
何やってんだろーと思いつつコンコンと壁を叩いてみる。
というか本当に何でこうなった。し、死後の世界とかじゃ…
「…えっ、」
「今〜…明らかに何か音したやんな?」
「すんませーん、目ぇ覚めたらここに居たんだけどー」
「何で何でなんで!?ちょっ、喋っとんねんけど!」
「……あっ、俺に言うてんのか。ごめん何?なんも聞いてへんかったわ」
「うせやん!!」
「あのー、出して?せまいのよここ」
「えっこの棺喋っとるやん…はよ言えや。開けたろ」
「また先生に怒鳴られんで」
「いやほっとくよりオモロいやろ」
成程、どうやら目の前の人たちには俺が棺に見えているようだ。
繰り広げられていく漫才のような会話に思わず肩が震えてしまう。
マジでここどこだよ、と正気に戻ったが結局無駄となった。
目の前が火の海でした。
【何故だ】青い火に囲まれた時の対処法【教えて】
うわ立てよかな。ダメだスマホねぇわ、は?スマホ依存症なんだけど。
「どしたん出てきぃや」
「そら目の前が燃えとったら出たないやろ…」
「お前は着いてきてくれたやん!」
「アホか王子置いて逃げるわけないやろ」
「やだ青い顔デカのくせにカッコイイ…!」
「おい一言余計やぞ!!」
「マジで死んだんじゃね?あれ、いつ死んだっけ」
「えお前死んだ後なん?亡霊?草」
「俺らもワンチャン死んだ後ちゃうかなー思うとんのやけど」
事情を説明し合うとどうやら彼らも同じような状況におかれたらしい。
一体ここはどこなのかさっぱり分からない様だが日本の事などを話すとあーじゃぱん!やっけ?とフードの人が言ったので同じ世界から来たことにひとまず安堵した。この状況下で1人で行動するのは危険だろうと3人で行動することが決定したのは良いが、まずこの火の海から脱さなければならない。そしてその元凶の狸やら猫やらよく分からない生きものをとっ捕まえて吊るすと物騒なことを言い出した。
きっとその狸は今頃肩を震わせて居るだろう。凄いオーラだった。圧で死ぬ。
しばらく情報を整理していると彼らは前にも同じ様な事が起きたとの事だ。
個性というものを扱う超人社会や呪術を扱う呪い呪われの世界、その他にも米花町という犯罪都市が日本に位置していてそこに居る小学生の探偵や、黒の組織とかの厨二病感満載な世界へぶっ飛ばされた事が何度もあるのだと。
何その世界、漫画かよ…と思った。よくよく考えたらあるわ。
とにかく今の状況に似ていすぎる為慣れている彼らに頼るしか無い。
自分たちの出身国を明かした際あの有名な戦争国家、負け無しの軍隊を率いている所の幹部らしい。マジかよ。すげぇ人じゃん。
情報管理責任者?の大先生さん
暗殺部隊隊長兼特殊工作員最高責任者…?のゾムさん。なんか強そう。
日本出身の俺にはあまり戦争のことについて詳しく無いのでよく分からん。
と言ったら大先生は簡潔に俺は情報世界一ゾムさんが戦闘世界一って言われた。
世界一なのか、すげぇな…幹部って。俺は大分頭が弱いせいで小並感が隠しきれなかった。語彙力のなさを笑いながら火の熱さに感動した。
丸焼きになりそう。
「ほーん…じゃあお前はこういうん初めてなんやな」
「そんな何度も経験するような事じゃないと思うんですけど」
「うちの王子様は大分ズレてんねん堪忍な」
「まじかよ、…てかさっきも王子って言ってませんでした?王子って?」
「君ぃ、質問多いねぇ!!答えたるけどな!」
「この人ね一応一国の王子なんよ」
「そそ、んで家出して我々国の幹部になったんやけどな?」
「そん時にに無理やりついて行ったのが僕ですぅ…ホンマええ加減帰ろや?」
「嫌やわ今の国どんだけ居心地ええと思っとんねん」
「えぇ……いや、でもいつか安心させるためにだけは帰りましょね」
「要するに家出少年の戦闘力エグ。あれいつの間にか幹部に…って事?」
「大分変なまとめ方やったけどせやな。そういう感じやわ」
「ホンマ…俺も着いて来たせいで戦争巻き込まれとんねんぞ!」
「そこで帰らへんのが大先生のええとこやんなぁ…」
「王子置いていくかって……あっ、火ヤバいわ。消しましょか?」
「ええよ俺が消すわ」
「消すって…どっかに消化器ありましたっけ?」
「いや適当に水ぶっかけるだけやで、ふーん!水バケツおいでぇー!!」
「ゾムそん順応早いし呪文適当…俺も使えるんですけどねー!」
「えー、えーいいな〜俺も魔法使いたーい!!」
「ふっ、これは何回も転生したり召喚されたりした奴だけが取得できる…!」
「そう、異世界来ちゃった!馴染んじゃえ☆作戦(?)」
「いいなー俺も使いたーい……よし逃げた狸捕まえて使役してやる」
「それは魔法言うてええんか…」
「…まぁ、ゴリ押しで、俺も異世界楽しみたいし」
「じゃあ俺も着いていくわー他のメンツ見つけてへんしな」
「大抵一緒やもんね〜まぁ一緒やなくてもまた異世界かで終わるしええけど」
「異常っすね!」
「せやろ( ・´ー・`)」
「ドヤ顔出来ませんてゾムそん…!」