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これは狼ゲームが始まる少し前の話
新村コウは大変困っていた。まぁ、俗に言う一目惚れというやつだ。
外に出たある日猫の鳴き声に誘われて公園に寄ったコウは猫と戯れていた2人の女性を目に擦る
1人は派手な化粧が印象的な女性
もう1人の女性は大人しそうな印象を受けた
(?なんだ……鼓動が激しい)
優しい顔付きで猫を撫でる彼女を見ていると何故か鼓動が激しくなるのを感じた
帰宅後、コウはネットで思い当たることを全て調べた。
その結果が彼女に一目惚れしたということだ
(まさか、この俺が一目惚れだと……?!)
コウは最初こそ現実逃避をしようとしたが一度受け入れてしまえば彼は吹っ切れるのが早かった
彼女と会った公園に行ってみる事にしたが
(何をやっているんだ……俺は……)
そもそも彼女が来るかどうかなんて分かるわけでもないのに自分から赴くなんて馬鹿げている
そう思って帰ろうとすると
「だ、誰も見てない………よな?」
「っ!!」
居たのだ彼女が
「よーしよし、ほら!ちゅ〜る持ってきたぞ〜」
「……なぁ」
「えっ?!は、はい」
「俺もそいつに触っていいか?」
「え?は、はい」
「見ない顔だな」
「え!?あ、あはは………そう、ですね」
(…………何故こんなに目が合わない)
「コイツに名前はあるのか?」
「え?いえ、野良ですし」
「そうか、お前はコイツを可愛がっているようだったがコイツは飼わないのか?」
「お………私は特には考えていません」
「そうか、俺は新村コウだ、あまり猫の話が出来るやつが居ないからな。お前さえ良ければまた話してくれると嬉しい」
「え?あ、はい………霜月ユキナr………ユキナです」
「ユキナか。覚えた」
コウは名前を聞くと満足そうにその場を去っていく
「………コウさんが優しい?………猫が絡むと別人みたいだよなぁ………」
<コウの自宅>
(おそらくユキナは偽名だろう………咄嗟に顔が引き攣っていたからな、しかし苗字の方はおそらく本名だな。それだけでも十分だ)
コウはそれからユキナリが男であること身長、体重、好きな食べ物、好きなタイプまで調べ尽くすストーカー(本人に自覚なし)へとなった
そしてコウはユキナリへの情報を調べ尽くすと次は本人自身を知りたくなった
(さて、どう監禁するか………)
因みにこの男は大真面目で言っている
しかし、ユキナリは運がいいのか悪いのかコウによるユキナリ監禁計画実行日に狼ゲームに招待されていたので運良く助かる……が
「あの時のお嬢さんじゃないか、相変わらず可愛いね。この後俺とお茶でもどう?」
「え!?あの………」
「おい、ショウマさん。俺のユキナリに手を出さないでもらおうか」
「コウさんのものじゃないですよ!?」
デスゲーム会場とは思えないほどギャグの雰囲気が充満していました