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「あの日、雨が降っていなければ。俺がもっと早く、この『違和感』に気づいていれば。
あいつは……死なずに済んだのかもしれない 」
『呪縛の境界線 -呪胎戴天編-』
伊地知: 「……というわけで、皆さんは絶対に戦わないでください」
釘崎: 「はーい(やる気なさげ)」
虎杖: 「よし!みんなを守って脱出だな!」
伏黒: 「おい虎杖、話を聞け」
蓮: (窓の外を見つめながら、指をパチンと鳴らして小さな『火種』を空中に作る)
蓮: 「……伊地知さん。この先の空気、変な混ざり方してる。『水』じゃなくて、もっとドロドロした……不快な呪力が」
伏黒: 「……蓮も気づいたか」
回想シーン
五条: 「ねぇ蓮。君のその『元素転換』、本気でやれば空間ごと世界を書き換えられる。自覚ある?」
蓮: 「……僕にはそんな大層なこと。今は、目の前の奴を入れ替えて守るのが精一杯です」
五条: (目隠し越しにニヤッと笑って)
「ま、今はそれでいいよ。でも忘れないで。君がその術式に目覚めたのは、『あの時』乙骨に助けられたからじゃない。君の中に、もともと誰にも負けない『呪い』があったからだ」
蓮: (乙骨との過去を思い出し、胸元をぎゅっと握る)
「……分かってます」
五条: 「期待してるよ、特級予備くん。あ、お土産は喜久福がいいな!」
伊地知: 「では、下ろします。……『闇より出て闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓え』」
(空から黒い液体のような膜が降りてきて、世界が夜に包まれる)
虎杖: 「うわ、すげぇ! 夜になった!」
蓮: (……違う。これはただの闇じゃない。空気の中の『光』の元素が遮断された……。逃げ場がなくなった合図だ)
伏黒: 「……行くぞ」
(少年院の玄関、重い扉を開けて中に入る一同)
一歩、踏み出す。
その瞬間、少年院の空気は「冷気」を帯びた粘質な呪力へと変貌した。
視界に広がるのは、二階建ての寮であるはずの場所が、無限に続くかのような無機質なコンクリートの迷宮。
「生得領域」——呪力が空間そのものを塗り替えた、呪いの腹の中だ。
釘崎: 「なっ……何よ、これ!?」
(そこには、外見からは想像もできないほど広大で、歪んだ異空間が広がっていた)
虎杖: 「二階建ての寮だよな、ここ!? どうなってんだよ!」
伏黒: 「……生得領域。呪力で展開された未完成の結界だ」
蓮: (……っ。吐き気がする。さっきまで感じていた『水』や『火』の元素が、全部デタラメに書き換えられてる……!)
蓮: 「みんな、離れないで! ここはもう、僕たちの知ってる物理法則が通じない場所だと思う。」
(一歩間違えたら、元素ごと飲み込まれる…)
(蓮が指を鳴らし、自分の周囲にだけ小さな『風』の障壁を作って警戒する)
釘崎: 「……あんた、さっきから顔色最悪よ。大丈夫なの?」
蓮: 「……大丈夫、じゃないかも。」
蓮は周囲の壁に手を触れる。
本来ならコンクリート(土)の感触がするはずの場所が、まるで生き物の内臓のように脈打っている。
この空間そのものが、術師の五感を狂わせる毒のように蓮を蝕んでいた。
釘崎:「ちょっと蓮、さっきから指パチパチ鳴らして何してんのよ。火遊び?」
蓮:「……火遊びなら良かったんだけど。僕の術式は『元素転換』。周囲にある物質の元素を、別の性質に書き換える術式」
蓮の指先で、小さな火花が爆ぜる。
それは単なる火ではない。空気中の窒素を、蓮の呪力が強引に燃焼の「火」へと変質させたものだ。
蓮:「書き換えた瞬間に、自分や対象と『位置を入れ替える』こともできる。……今のうちに、この空間の元素に僕はの呪力を馴染ませておかないと。」
伏黒:「……つまり、入れ替えのターゲットを自作できるってことか。相変わらず、燃費は悪そうだが強力な術式だな」
ここで主登場です!蓮くんの術式紹介です!
蓮が持つ術式『元素転換』。
それは万物の理に干渉し、物質の性質を作り変える異質な力。
だが、今の蓮にとってその力は、扱うたびに己の身を削る「諸刃の剣」でしかなかった。
蓮:(……僕の呪力は、そんなに長くは持たない。だから、無駄打ちはできないんだ。慎重に、でも大胆に書き換えないと……)
僕は周囲の物質を以下の性質へ転換させる。けれど、その代償はいつも僕の体に深く刻まれる。
【火】: 酸素を燃焼させる。攻撃力は高いけれど、指先にはいつも火傷の跡が絶えない。
【風】: 大気を圧縮して刃を作る。維持するほど酸素が薄くなり、激しい酸欠で意識が遠のく。
【岩】: 土を質量体へ凝縮する。全身の筋肉に凄まじい負荷がかかり、一度使うだけで体が鉛のように重くなる。
【雷】: 分子を加速させ電撃を放つ。僕の神経にも負荷がかかり、しばらく視界が真っ白になる。
【水】: 湿気を液状化させる。防御にはいいけれど、体温が奪われていく。
【氷】: 水分を極低温で固める。指先から凍傷が広がる。
そして、これらと自分の座標を入れ替える『位相転換』。
わずか数メートルの移動ですら、脳が焼けるような激痛が走る。鼻から垂れる血を拭う余裕なんて、今の僕にはない。
詳細
性格: いつも穏やかな微笑みを絶やさず、争いを好まない平和主義者。虎杖たちの賑やかなやり取りを後ろから優しく見守るタイプ。
だが、その内面には「大切な人を守れない自分」への強い恐怖があり、仲間の危機には自分の命を投げ出すような危うい自己犠牲精神を持っている。
呪力量: 特級に匹敵する「質」を持っているが、「総量」が非常に少ない。
そのため、一撃の威力は凄まじいが、長期戦には向かない。一戦ごとに呪力を使い果たし、倒れ込むこともしばしば。
術式の発動条件:
「観測」:対象となる物質を視認、あるいは呪力で正確に構成を把握していること。
「媒介」:指を鳴らす(パチン、という音)か、対象に直接触れることで転換のスイッチを入れる。
「数式」:脳内で瞬時に元素の再構成を計算する必要があり、精神的に混乱していると不発に終わる。
また、蓮は一年ズと同じように術師なりたてです!!
次回!特級呪霊登場!