それではどうぞ
🇯🇵あっー!マズイです。やばいやばい。いやっまだ5分なら間に合う…!
今日も今日とて仕事。しかも休んでは行けない大事な日。
そんな日の朝、私は珍しく寝坊をしてしまい、真っ青になりながら道を走っていた。
私の頭の中は仕事の事しか入っていなかった。
キキッーー!
🇯🇵…えっ
ドンッ
私は突然起きた出来事に頭が追いついていなかった。車…?何か私さっき吹っ飛んだような…。
周りにいた人達が私に駆け寄る。中には涙を浮かべている人もいた。
…あー成程。私赤信号なのに飛び出しちゃったんですね…。
私はすみませんと口に出そうとするが、声が出ない。というかとても眠くなって来た。
大事な仕事があったのに…死んじゃうんですかね…。
そう思いながら私は目を閉じた。
ねんねんころりよ おこりよ坊や
はよい子だ ねんねしな ねんねのお守りは
どこへいった あの山こえて
里へ行った 里の土産に…
どこからか優しい唄が聞こえる。
子守唄だろうか?聞いたことのある唄。懐かしい唄。
よく父さんに唄ってもらった子守唄…。
☀︎おっ…すまん。起こしてしまったか?
🇯🇵…え?
私は目を見開いた。
何故なら私の目には父が写っていたからだ。
…ん?え?どういう事ですか?父さんは確かアメリカさんとので…。
私が唖然としていると、父さんが私の額に手を当てた。
☀︎うん、熱は下がったようだな…良かった良かった。
そう言い私を優しく抱きしめた。
あー…本当に父さんだ。間違いじゃない。あの太陽の様な匂いだ…。
そう思うと少し目頭に涙が浮かんだ。
☀︎それじゃあ私は用事があるからな。日本はもう少し寝ているんだぞ。
父さんはそう言い立ち上がろうとする。
クイッ
☀︎…ん?どうした?
🇯🇵あっ…。
私は無意識に父さんの服の裾を掴んでいた。
🇯🇵ううん…何もない…。
私はパッと離し、目を逸らした。
無意識に父さんを止めたという恥ずかしさも少しあったからだ。
☀︎ははっ。お前にしては珍しいな。
父さんは笑いながら私の頭を撫でた。
☀︎大丈夫。少ししたらまた戻って来る。
そう言い父さんは部屋を出て行ってしまった。
🇯🇵…。
私は父さんが出て行ったのを確認し、改めて辺りを見渡す。
私が居るのは木の匂いが薄っすらする和風の部屋。
私の横には子供が遊ぶ人形や本が置いてある。
私はふと壁に掛かっているカレンダーに目をやる。
19🟰🟰年 🟰月🟰日
やっぱり。
薄々気付いていたからだろう。あまり驚きはしなかった。
私は部屋に立て掛けてある鏡の前に立つ。
そこには幼い私が立っていた。
🇯🇵…本当にあるんですね。タイムスリップ。
『終』
この後どうなるかは、貴方のご想像にお任せします!
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