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注意⚠️
・虐待、暴力的表現あり
・今國くんが二重人格設定
・ウッチャンと今國くんが親友(心友)、幼馴染設定
・小学生のウッチャンが今國くんを誘拐
・犯罪を助長する意図はございません
・苦手な方はブラウザバックお願いします
両親に毎日何回も殴られ蹴られ、最早痛みも何も感じなくなっていた。でも今日はとてつもなく不穏な空気を感じた、母親が手にしたのは包丁だった。
「ひっ…!あ、いや…だ…」
「××…あんたなんか産まなきゃ良かった」
母親が包丁を振り下ろす、恐怖で目をギュッと瞑り拳を強く握りしめる。そしてそこからの記憶は無い。目が覚めると病院にいた。自分の身体を見てみると痣や切り傷があり、湿布を貼られ包帯が巻かれていた、酷い傷だらけだった。
「あっ××!良かった生きててっ…!」
誰かが泣いてる、何で泣いてるんだろう?それに…「××」って誰?”俺”の名前は…
「いまくに…」
ポツリと呟いたその言葉は静まり返った病室をさらに静まり返らせた、何でみんなそんなに黙ってるの…?そこの、「男の子」は何でそんなに悲しい顔をしているの?
「××…お前…」
悲痛な声だった、信じられないというような顔をしていた。でも俺にはよく分からなかった、だから笑顔で自己紹介をした。
「おれ、いまくにかずなり!よろしくね〜」
「!!」
みんな一斉に立ち上がり驚いた表情を見せた、病院の先生は何やら紙を見ている。何の紙なんだろう?俺今國一成って名前じゃないの?頭に疑問を浮かべている中病院の先生は俺に目線を合わせて聞いてきた。
「君は、今國一成くんかな?」
俺の名前を聞いてきたので俺はすかさず笑顔で答えた。
「うん!んふふ〜」
笑顔で答えたにも関わらず病院の先生は神妙な顔をしていた、すると先生の口から衝撃的な事実を聞かされた。
「良いかい?落ち着いて聞いてね、君の本名は…× ××くんであり君は今國一成と名乗った。」
「でも、正式には今國一成という人物はこの世に存在していないんだ。つまり君は、いや”君達”は1つの身体に2人の人格がいる二重人格者であるということなんだよ」
え…?どういうこと?俺はこの世に存在してないって何?2人の人格?頭の中で理解しようとしても俺には出来なかった。俺は誰…?おかしい奴なの…?チラリと男の子の方を見ると真剣な顔で先生の話を聞いていた、俺の話をしてるのに何でそんなに真剣なんだろう?その後俺は「解離性同一性障害」と診断された。今でもまだ実感が湧かない、そして何故か隣にいる男の子と一緒に歩いている。俺も、いや…”俺達”も…?家に帰らなきゃ。
「…なぁ」
ふと男の子が口を開いた、何だろう?
「俺、宇都見啓!よろしくな今國!」
病院の先生の話を真剣に聞いていた顔とは打って変わって今度は笑顔で自己紹介を始めた。宇都見啓くんて言うんだ、宇都見くんで良いのかな?
「あ、俺のことはウッチャンで良いよみんなにもそう呼ばれてるから!そうだお前にもあだ名付けてやるよ」
ウッチャン、ウッチャンかぁ…確かにそう呼ばれてそうだと思った。この明るい人柄、優しい笑顔。みんなの人気者なんだろうな。俺にあだ名を付けてくれるんだ、俺…本来なら存在してないはずなのに。
「かず」
「!」
「俺今日からかずって呼ぶわ!…それでさ、俺の家来ない?」
急にウッチャンから家のお誘いが来た、いや俺とあいつも自分の家に帰らなきゃなんだけど…
「…俺、お前達を守るって決めたから 俺の家も両親いないし一通りの家事も出来る。××がこれ以上両親に虐待されてるとこなんて見たくなかったから警察に通報したんだ」
俺とあいつの両親捕まってたのか、しかもウッチャンが通報してくれてたんだ。同じ両親が居ない者同士、仲良くなれそう。でも…
「おれ達はともかくウッチャンの面倒は誰が見てくれるの?」
「親戚の人が親代わりに面倒見てくれてるよ、でもやっぱ忙しいからか最近は帰ってこないこともしょっちゅう。んなことより…」
声色を変えたかと思ったら急にふんわりとした感覚に包まれた、ウッチャンに抱きしめられていた。
「お前も、××も…もっと自分を大切にしてくれよ。頼むから」
頭や背中を優しく撫でられ俺は涙が零れた、抱きしめられて頭や背中を撫でられるなんて経験はしたことがないからとても嬉しかった。
「俺と××は心友なんだ、常に一緒にいたし常に遊んでた。あ、心友っていうのは親しい友の方じゃなくて”心の友”の方だからな!」
その後俺はウッチャンの家にお邪魔してウッチャンと××の話を聞いていた、あいつとウッチャンは心友なのか。俺も、ウッチャンの心友になれるのかな。
「そしてお前も今日から俺の心友だ!」
その言葉を聞いた瞬間俺はとてつもなく嬉しさが込み上げてきた、嬉しい…俺も存在していていいんだってウッチャンが思わせてくれる。
「うん、ありがとう…!」
俺は涙を溜めながら笑顔で感謝した。
ウッチャン視点や続きも書いていきますのでよろしくお願いします、長めのストーリーになりそうな感じなのでご了承くださいm(_ _)m