テラーノベル
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ーこれは魔物や魔法があるファンタジーな世界でとある”ほぼ”完璧な少女の物語
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
新学期初日大抵の人がクラス分けをドキドキワクワクしてながら登校しているであろう朝。こんな晴れやかな天気には相応しくないため息を私、月夜見星羅は吐いた。今週最大の特大ため息だろう。通行人がこちらをチラチラと見てくるがそんなものは今は無視だ無視。何故かって?私が通っている学校は飛び級制度がある。そして、私は昨日の試験で見事に3学年飛び級できることになった。普通だったら中2の私。16歳ならば基本的に高2。 私はつまり…3つ年上、16歳の人の中に1人だけ13歳が入るのだ。そしてそんな先輩たちと同級生として過ごすことになるのだ!試験内容は何秒以内に出てくる魔物魔物を倒せるか、というものだった。自分で言うのもなんだが…私はだいぶ強い。勉強もできる。おまけに見た目もいい。これだけ伝えればモテていると思う人が大半であろう。だが…私には重大な欠点がある。…人見知りなのだ。異性ならともかく、同性でもだ。つまり、ただでさえ同級生と話すのでも人見知り発動するのに年上と過ごすなんて…考えるだけで恐ろしい。とりあえずほかのことを考えよう。話は変わるが、私には前世の記憶がある。そのおかげで習う内容は違うが、覚えはいい。座学は常に満点なのは自慢できる。小さい頃は超長編小説を読んでドン引きされたのを思い出す。前世の私も人見知りで、前世では魔法なんてない世界で出てきても本ぐらいらしい。本に没頭するような前世で知識はあるがコミュ力なんてないに等しい。必要最低限の会話しかしたことがないらしい。学校が見えてきた。頼むから私を安全なクラスに入れてください!お願いします!神様!そう願いながら私は校門を抜けた。
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100にしといた