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赤い服を着た男
※この話は本当にあった実話です。ちなみに中学校の名前は変えています。
私は若葉中学校の生徒だ。
これは、9月22日に本当にあった話だ。
私は美術部で、部員のみんなと一緒に話したりしていた…….
そして、3時になり、美術部が終わった。
同じ美術部の同級生3人と一緒に4人で帰ることにした。
そして、学校の門から出て、左を見て左にある交差点に行こうとした途端、
「歩け!歩け!!」という声が背後から聞こえた。
びっくりして、とっさに後ろを振り返ると、そこには「赤い服を着た男」がいた。
私達は考えた。多分部活とかのコーチで後ろにいる生徒を指導しているのではと思い、
前を向き、みんなで交差点の方へ行こうとした。
すると、また「歩け!歩け!!」と聞こえた。
また、後ろを向くとまた「赤い服を着た男」だった。でも、後ろには誰もいない。
そう、私が考えていた生徒を指導をしているということは違っていたのだ。
それを知り、私達は怖くなった。もしかして、私達に言っているのではと……
でも、私達は普通に歩いているし、何もしていなかった。
同級生の1人が「無視しておこう」と言ったので、
その男を無視して交差点に向かった。
交差点に着き、横断歩道の信号は赤。私達は赤になるのを待っていた。
実は私は1人だけ他の道を行くため、同級生達が心配してくれた。
そうしてると、私の隣に赤い服を着た男が来た。
そして、なんとまだ横断歩道の信号は赤なのに、ゆっくり横断歩道を渡り始めた。
その男が横断歩道の真ん中に来た時にやっと信号が青になった。
私達はますますその男はヤバい人だと思った。
そして、その人が行った道は私がいつも帰る道で、ヤバいと思った。
私は警戒しながら、ゆっくり歩いていると、
通る道の近くの電柱の下に自転車に乗った女性がいた。
その女性は私の学校の同級生だった。自転車の上に乗ったままスマホを見ていたのだが、
赤い服を着た男が急にその同級生の後ろで止まった。
そして、なんと無言で手をグーにして振り上げたのだ。
私はヤバいと思い、行こうとしたが私も行けば男を刺激させてしまうと思った。
なので、私は行く事が出来なかった。
でも、その男は何もせずに、何も無かったように左の道に曲がって歩いて行った。
私は急いで自転車に乗っていた同級生の所に行き、「大丈夫?!」と言った。
その出来事を見ていた同級生3人も走ってきた。
さっきあった出来事を自転車に乗っていた同級生に話した。
すると、その同級生はスマホを見ていて全く気づいていなかったらしい。
私達は「何かあれば校長先生に言うんだよ!!」と言い残し、
さっき、男が歩いて行った左の道を見た。そこには男の姿はもう無かった。
でも、1人の男性が歩いてきた。その人は私達の学校の男性の先生だった。
私達は赤い服を着た男の話をした。
すると、先生は「あぁ、あの人か。その人ならさっき通り過ぎたね。
自分は何も言われなかったけど、工事の人に何か言ってたね。」と言った。
「責任者降りてこい!」とかを言っていたらしい……
そして、先生は「気にしなけば大丈夫だよ。」と言った。
でも、私達は気にしてしまうのだった。
すると、私はその左の道を見て、思い出したのだ。
その道は私の帰る時に通る道と繋がっていると……
その事を同級生に伝えるとますます怖くなった。しかも、私だけそこの道を通るため、
同級生達はみんなで一緒にいた方が良いだろうと思い、
私と一緒に家まで着いてきてくれることになった。
私達は先生と自転車に乗っていた同級生に別れを告げ、その問題の道に差し掛かった。
すると、私が思った通り、遠くに赤い服がうっすら見えた。
私達は「うわあああああ!!!」と声を思わず上げてしまった。
同級生の1人が「声を上げたら聞こえるでしょ!」と私達に注意をした。
私達は静かに歩いていた。そうしていると、学校の女性の先生達に会った。
私達はあの話をせずにさようならと挨拶をして女性の先生達と別れた。
私達は妙に学校の先生とよく会うなぁとうっすら思った。
また、前を見るとまだいる…
すると、同級生の1人が「赤い服を着た男がこっちを見てるよ!!」と言った。
同級生が言ってた通り、男はこっちを見ていた。
私達はとっさに近くにあった電柱の後ろに隠れた。
ゆっくり前を見ると赤い服を着た男は前を向いていた。
私達は少し安心して進んでいく。私はその男が真っ直ぐの道に行く事を願った。
右に曲がる道があり、そこが私の帰り道のため、行ってほしくないと思ったのだ。
男はその道に曲がらずに真っ直ぐの道に行ったので私は安心した。
そうして、私達はその男を警戒しながら、右の道で曲がり、無事に私の家に着いた。
私は助かったが、同級生の3人の方は私の家からは家が遠いらしく、
それでも来てくれた3人を私は感謝した。
そして、同級生と別れを告げ、私は家に入り、すぐに親にその事を話した。
私は担任の先生にもこの赤い服を着た男の話をしようと思う。
とにかく3人が無事である事を願うばかりだった。
【終わり】
〈皆さんもこんな事が起こるかもしれないので気をつけて下さい。〉