⚠️初投稿
⚠️すとぷりの黄青小説です
⚠️今後🔞入るかもしれませんご了承ください
何年経っても、雨が降るとあの日々を思い出す。
男子校に通っていた僕らの、単純で安直な考えから始まった雨の日だけに紡がれる歪な関係。
💙「うぅ〜やっぱり僕も彼女欲しいよ〜! るぅとくん!」
ころちゃんは放課後になり駆け寄ってくると僕の机の上に遠慮もなく身体をのせた。
(また始まった…)
と、僕は気にすることも無く作詞作業を続ける。
いつもはこれを何分も続けて、また少し文句を言って女の子へ理想を向けて僕の気持ちなんてちっとも知らぬ素振りで笑いかけてくる。
その度に僕の心の奥底に暗くて苦いものが蓄積していくのは分かっていた。
💙「ねぇ、聞いてる?るぅとくん!」
しかし、今回は違った。いつもよりしつこく感じる。ころちゃんは少し苛立ったように僕の目線の先にあった、楽譜を奪い取ると宙に掲げた。
💙「るぅとくんは欲しくないの?彼女」
💛「な、またその話ですか…飽きないですね」
欲しくない訳じゃない、僕が欲しいと思っている相手は、欲しがってはならない存在だということを分別しているだけだ。少し期待した時期もあった、この気持ちを伝えたらもしかしたらころちゃんも…。
けれどそれらはただの夢物語に過ぎない。
10分も経つと教室にいるのが2人だけになりふと外を見ると雨がにわかに降ってきていた。
天気予報が雨だったためか…クラスメイトが全員足早に帰ってしまったのは、と納得していると、
💙「あ〜雨降ってきた、なんだよ、傘もってきてないんだよな…」
💛「っ……」
(また相合傘ですか…)
僕が黙りこくったことも気にせず、ころちゃんは窓の外に視線を移した。
💙「ねぇ、るうとくん」
その時のころちゃんの顔ははっきりと覚えていない、かろうじて耳が赤かったのは覚えている。
💙「いやだったら断って欲しいんだけど…」
💛「なんですか?」
その隙にころちゃんの手から楽譜を奪い返す、良かったシワにはなってないみたいだ。
💙「雨の日だけ、恋人ごっこ、しようよ」
💛「…………は?」
しかし、せっかく奪い返した楽譜はいとも簡単に僕の手から零れ落ちた。
💙「い、いやほら男子校だし…彼女だってきっとできないかもしれないし…」
と、真っ赤な顔で顔を覆い隠し必死で弁明するころちゃん。
💛「な、何言ってるんですか…?」
震える指先で楽譜を拾い乱雑に机に乗せる。
落ち着け、と自分の頭では分かっているのにそれについて来ない思考と言動。
💛「僕がどれだけ、」
(もういいのかもしれない)
乱暴にころちゃんの顎をつかみ、視線を合わせた。ころちゃんの瞳は相変わらず綺麗で、儚くて…そんな貴方を、僕は。
(貴方は何も分かってない)
僕の気持ちがそんなごっこで済まされるような、清い気持ちじゃないのだと。薄桃色の形の整った甘ったるそうな唇に、僕はそっと唇を重ねた。
ころちゃんはまるで僕がそうするとわかっていた、期待していたように僕の制服のシャツの裾を掴む。
クラクラと陶酔しそうな空気に、僕はすかさず唇を離しころちゃんを抱き締めた。
💛「こういうこと、ですか…?」
顔が見れない、いまころちゃんがどんな顔をしているのか考えるのが怖い。
💙「っ………」
コメント
2件
無理だ、、、好きすぎて直視できない、、、
最高すぎぃぃぃぃヒャッフォォイ\(^o^)/