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ころさな
32
???「わぁ!み、緑頭の人・・・っ!助けてください」
すち「うわっ、びっくりした・・・!」
反射的に声がした方へ体を向け、身構える。
薄暗い路地裏の向こうから走ってきたのは、綺麗な、だけど今は恐怖に引きつってった声をあげる人物だった。
???「お、お願いです!あいつらに捕まったら私、、、、」
その人物はすちの腕の服をぎゅっと掴み、必死の形相で後ろを振り返った。
直後、路地裏の入り口からいかにもガラの悪そうな男たちの足音がドタドタと響いていく。
追手「おい!そっちに行ったぞ!わかってるか、王命なんだ。絶対に逃がすなっ!」
追手「クソっ!どこに逃げやがった」
すちは一瞬思考を巡らせた。
ついさっき無実の罪で町を追放され人に心を閉ざしかけたばかりだ。
もう厄介ごとに巻き込まれるのはごめんだ。
無視してもう一度テレポートで別の場所へ移動することもできる。
だけどーーー。
すち「、、、、っ」
追手の大きな声に反応し、震えている彼女を見る。
このまま見捨てるのは目覚めが悪そうだ。
まちの人々に理不尽に虐げられた自分と、何かに追われて怯える目の前の人物が少しだけ、重なってみえた。
すちは小さくため息をつき、彼女の手を握る。
すち「、、、ちょっと静かにしてて。」
頭の中で別の静かな路地を思い浮かべた。
王都の地形はよく知らないが、取り敢えず人気の少ないところをイメージした。
すち「想像、想像、、、、よし!」
追手がもうそこまで来ていて、路地裏の角を曲がろうとした瞬間。
すち「テレポート」
パッ
再び、すちと彼女の周りを鮮やかな緑の光が覆う。
追手が「おい、、、今光が−−−!?」と言うのを最後に、2人の姿は完全にその場から消失した。
パッ
次に光が消えた時、2人はさっきよりかは明るい、けれどやはり静かな別の路地裏へ飛んでいった。
遠くから、市場の賑やかな声がかすかに聞こえてくる。
???「えっ?・・・・・あ、あれ?」
一瞬にして景色が変わったことに彼女は目を丸くして驚いていた。
そして、自分の手を握っているすちの顔を見上げて深く息を吐き出した。
???「わぁ、、魔法・・・ですか?ほんとにありがとうございます!」
すち「・・・いや、それより。あなたは誰なの?さっきの強面集団から『王命』とかっていうワードがでてきたけど。」
すちは警戒を残したまま、赤く光る瞳で彼女を見つめた。
彼女―――みことはすちの魔法に驚きながらも、自分のことをぽつり、ぽつりと話しはじめた。
みこと「私はみことっていいます・・・。この国の第二王女なんです。」
すち「え!?じゃああいつらは誘拐犯とか?」
みことはふるふると首を横に振った。
みこと「ううん、お父様たち・・・王家が放った追手なの。王族は普通生まれつき強い魔法が使えるはず、なんだけど私だけどーしても魔法が使えなくて。」
みこと「だから家族からずっと『王家の恥』って言われていじめられてきたんだよね。」
みことは自分の服の裾をぎゅっと握りし、下を向いた。
みこと「居場所に耐えられなくなっちゃって、王宮を逃げ出してきちゃったんだ。まあそしたら、王家が私を追ってきたんだよね〜。」
みことの目から流れ落ちてくる大粒の涙を隠すようにわざと明るく言う彼女をみて、すちは胸が締め付けられるような感覚を覚えた。
魔法が使えないと言うだけで、本当の家族からいじめられ、居場所を奪われてしまった彼女。
すち「・・・そっかぁ。あなたもいらないって言われたんだね。」
すちの口から、自嘲的な言葉が漏れる。
しかし、その声はさっきよりも優しく、みことの心に寄り添うものだった。
すち「俺はすち。実は俺もさ、さっきまでいた町を追い出されちゃったんだよね。行く当てもない。」
みことに目線を合わせるため少ししゃがみ精一杯の笑顔を浮かべる。
すち「魔法が使えないからっていじめてくる奴らがいるとこなんて帰らなくていい。・・・なんなら俺といっしょに旅でもする?」
少し照れくさそうに言うすちに対し、黄金の瞳を輝かせ、満面の笑みで答えた。
みこと「うぇっ!!い、いいの?」
すち「うん、いいよ。じゃなきゃ言わないよ。」
少し驚いた顔をしてから自分より身長の高いすちを覗き込んだ。
みこと「ふふっそうかも!じゃあこれからよろしくね!すちくん!」
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見てくれてありがとうございます!
この世界の設定なんですが、少しだけ打ち間違えがあったので編集します。
この世界の主な種族
×人間、天使、悪魔 →◯人間、天使、悪魔、魔物
👆️です
コメント
2件
初コメ失礼します! めちゃいいですね!😍😍😍 すちみこがだいっすきなので二人の出会いがさいこーです! これからも頑張ってください!!