テラーノベル
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🌷心の力と言葉🌷アナザーストーリー
🌷正気を失ったミリア
精神科医だったミリアは、精神疾患の患者ティアの幻聴に左右された激しい行動に向き合い続けた結果、正気を失った。
ティアはミリアを壊した危険な患者として、食事の時間以外、定期的な精神安定剤の点滴で幻聴が聴こえるのを未然に防がれている。
正気を失い、精神障がい者施設にいるミリア。夫である児童精神科医が時々面会に訪れる。正気を失い、口からモノを食べることもできなくなったミリア。今日は経鼻経管栄養チューブの交換日だ。
鼻から古いチューブが抜かれ、ビクッと体を震わせるミリア。職員がなだめながら、新しいチューブをミリアの鼻に入れる。唾液を飲み込むタイミングでチューブが押し込まれるたび、ミリアは苦しげな声を上げる。暴れるので、職員が2人がかりで押さえる。
終わっても、ミリアは過呼吸気味に荒い呼吸を繰り返していた。
児童精神科で仕事を続けている夫は、ミリアを精神障がい者施設に預けるしかなかった。
このアナザーストーリーは本編ではなく、本編ではティアがミリアとのカウンセリングによって幻聴から救われています。
🌷排泄介助
正気を失ったミリアは、ベッドにただ横たわり、自力でトイレに行くことすらできない。女性職員が排泄介助に当たっている。
紙オムツのテープをはがして、新しいオムツと交換する。ミリアは手袋をした手で触れられ、体をこわばらせる。女性職員が声をかけながら、温かいタオルで、ミリアの下半身を拭く。新しい紙オムツに替えられ、すっきりしたのか、ミリアはウトウトしてきた。女性職員が元通りベッドを整え、ミリアに挨拶をして、部屋を出て行った。
ミリアは、眠りについた。
🌷夫の面会
ミリアの夫である児童精神科医が、精神障がい者施設で、ミリアに面会にきた。
ついでにティアにも会ってきた。ティアは食事中で目を覚ましていた。
ティアは罪悪感を感じていたが、子供の頃は幻聴を行動で紛らわして幸せだったのに、大人になると幻聴に行動で紛らわすことが通用しなくなり、ティアにもどうすることもできなかった。ティアは謝罪した。児童精神科医は、ティアを責めはしなかった。ティアは精神の病気なのだから。
ティアは眠っている時だけ、今では子供の頃精神疾患を発症する前まで持っていた空想の世界へ行けるようになったので、精神安定剤の点滴で眠らされることは救いだった。
それに比べて、ミリアには救いがない。夫は、せめて自分が面会にきた時だけでも、ミリアにプリンやゼリーなど食べやすいものを口から食べさせている。
🌷光の国の歪みの犠牲者
児童精神科医であるミリアの夫は、もうチューブ交換日に苦しむミリアに耐えられなかった。
チューブを終わりにしてもらい、自分が面会にきた時だけ、ミリアに食べ物を口から食べさせる。それだけでは、充分な栄養は、行き渡らないことはわかっていた。
ミリアは、衰弱していった。
光の国の体制の犠牲者ティアの絶望はこうしてミリアの命まで奪ったのだった。
ミリアは、静かに息を引き取った。
ティアは、定期的な精神安定剤の点滴であいかわらず楽しい夢を見ていたが、ある日、永遠に目覚めることのないイメージの向こう側へと旅立った。
コメント
3件
第5話アナザーストーリー、読み終えました……。ミリアが正気を失ってからの日常が、本当に生々しくて苦しかったです。チューブ交換や排泄介助の描写が一つひとつ丁寧で、読んでいて胸が締め付けられました。夫が面会のときにプリンやゼリーを食べさせてあげるシーン、あの優しさが逆に切なくて……。この物語は“光の国”の歪みを真正面から描いていて、重いけど、ちゃんと向き合いたいと思える作品だなって感じました。ERINEKOさんの描く世界観、すごく丁寧で尊敬します。またじっくり読みにきますね🌙
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もも🍑(病み中)
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#カンヒュBL
りた ~伝説のちくわ~
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#お話
ユ
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